もはや敵なし！森薗政崇（政経１＝青森山田）・三部（青森山田高）組が全日本複連覇を果たした。決勝の相手は昨年と同じ水谷（ビーコン・ラボ）・岸川（ファースト）組。序盤から積極的に仕掛け、３―０のストレート勝ちと圧勝した。

圧巻　
　強気のプレーが頂点を手繰り寄せた。パワーで劣る相手に対し、早いタイミングで攻めたことが功を奏した。「要所で強気に攻められたことが良かった」（森薗）と全日本選手権複５度の優勝を誇る水谷・岸川組に思うようにプレーをさせなかった。王手をかけた最終ゲームこそジュースにもつれ込んだが、最後まで集中を切らさず競り勝った。相手のサーブに完璧に対応するなどミスのない安定したプレーで栄冠をつかみ取った。
　決勝までは苦戦を強いられた。準々決勝、準決勝はゲームオールの試合が続いた。しかし「苦しい試合をこなせたことで体もほぐれた」（森薗）と、いい流れで決勝を迎えた。昨年とは違い、２人の所属が違うため練習できたのは３度のワールドツアーの際とクリスマス前の１日半の練習のみ。大会を通してコンビネーションを確認し、少ない練習量をカバーした。
　目指す場所は世界だ。世界選手権のダブルスの代表枠は２枠に減り、選考も厳しくなる。全日本連覇で代表に大きく近づいたかに見える。「意識している」（森薗）と語る日本代表の舞台へ向け、確実に歩みを進めている。　【石渡遼】