小林がクラス1優勝! 年間王者に望みつなぐ/埼玉クリテリウム

2015.01.13
小林がクラス1優勝! 年間王者に望みつなぐ/埼玉クリテリウム
 年明け最初となるレースで明大勢が躍動した。クラス1では小林和希(政経2=裕誠)が優勝し、年間王者争いに踏みとどまった。クラス2では河津賢人(政経1=九州学院)が粘りの走りを見せるも3位。2位に終わった浮城のまち行田ラウンドに続き、惜しくもクラス1昇格を逃した。ロードレースカップシリーズも残すところあと3戦。今回の優勝で総合1位をひた走る相本(法大)とのポイント差を28に縮めた小林は、逆転での年間王者を目指す。

 

持ち前のスプリントでクラス1を制した小林
持ち前のスプリントでクラス1を制した小林

 圧巻のスプリントで接戦を制した。最後のストレートでのゴールスプリントで勝負が決したクラス1。ラスト約200mでスプリントを掛けた小林は、粘る高士(中大)に競り勝ち見事優勝を飾った。計10周総走行距離27kmでのレースで「何としてでも終盤のゴールスプリントに持っていきたいなと思っていた」と小林。2周目から北澤(信州大)と神開(中大)の2人が逃げを図り、一時はメーン集団を約10秒離した。それでも全体でスピードを上げた集団は6周目で2人を吸収。その後は一つの集団での走行が続き、勝負はゴールスプリントにもつれ込んだ。狙い通りのレース展開を小林は「先に掛ける選手もいなかったので落ち着いてスプリントを掛けることができた」と冷静に振り返る。今大会5位に終わった相本とのポイント差は28。「残り3戦で優勝して、なおかつ相本さんを逆転できるように頑張りたい」(小林)。3年連続での明大勢年間王者となるべく、小林は残り3戦頂点のみを目指す。

 ルーキー河津はあと一歩のところでクラス1昇格とはならなかった。序盤から1人での逃げを図るなど積極的な動きを見せた河津は3位。終盤で共に逃げを形成した荒井(法大)、新村(法大)とのスプリント対決を制することはできなかった。大きな集団でのレースが続いた中、9周目に入ったところで河津を含めた5人での逃げが決まる。さらにラスト1周に差し掛かると、逃げは法大2人と河津の3人に絞られた。「逃げに乗ることはできたが脚が無くて、スプリントではボロ負けだった」(河津)。粘りの走りを見せた河津だったが最後のスプリント勝負で涙をのんだ。

河津はあと一歩でクラス1への昇格を逃した
河津はあと一歩でクラス1昇格を逃した

 ロードレースカップシリーズもいよいよ大詰め。残り3戦となり年間王者争いはさらに熱を帯びてきた。第12戦での欠場が悔やまれる小林だが、今回の優勝で相本の独走に待ったを掛けた。第14戦は約2週間後。行田の地での大一番に最高の状態で臨む。

[鈴木拓也]

試合後のコメント
本間滋監督

「小林の優勝は良かった。年明けだが良いレースをしていたと思う。河津は3位でまたクラス1に上がれなかった。次は2位、3位ではなくて1位になって上がってほしい。急に冷えてきたので体調管理をしっかりとしていい状態でシーズンに入っていってほしい」

小林
「(コンディションは)年末年始に解散期間があって、練習はあまり人も居ないし、自転車には少し乗ったくらいだった。解散期間が終わってからはローラーで脚をガンガン回したり、筋トレはずっとやっていた。冬場なのであまりギアを踏んでも膝に良くないし、レースではどんどん脚を回していこうと思っていた。回せばあまり脚にもこないので、今日は軽めのギアで回していって、最後のスプリントになったらギアを踏んでスパートを掛けようと思っていた。出ていなかった前回のレースは中大の選手の逃げが決まったそうなので、逃げる人はマークしていた。何としてでも終盤のゴールスプリントに持っていきたいなと思っていたので、今日は割と思い通りのレースができたと思う。序盤に2人に逃げられた時は少し焦ったが、集団でスピードを上げたら追い付くことができた。ストレートが長いのでスパート掛ける場所を考えながら、ギリギリまで前を引かなかった。残り200mくらいでスパートを掛けた。自分は200mでは勝てる自信があった。早く掛け過ぎたら厳しかったと思うが先に掛ける選手もいなかったので比較的落ち着いてスプリントを掛けることができた。(年間王者は)前回出られなかったレースで相本さんが2位だったので、差を広げられてしまった。残り3戦で優勝して、なおかつ相本さんを逆転できるように頑張りたい」

河津
「(今日のレースは)今日もまた3位で(クラス1に)上がることができなかった。毎回2位とか3位で上がれていないので悔しい。(コンディションは)年末からタイで合宿していた。暖かい所で長い距離に乗って練習できていたので、コンディションはまあまあ良かった。(最後は法大の2人と逃げたが)前半も結構色々と1人で逃げていたりして、最後も逃げに乗ることはできたが脚が無くて、スプリントではボロ負けだった。早くクラス1に上がれるように次のレースでは優勝を狙う」