和歌山トライアンズに惜敗 あと一歩でプロからの勝利逃す/天皇杯全日本総合選手権
スターターは齋藤拓実(営1=桐光学園)、會田圭佑(法2=市立柏)、吉本健人(法3=藤枝明成)、中東、伊澤実孝(政経3=愛知産大工)。
最後までプロを追い詰めた。第1クオーターは高さのギャップを徹底的に突かれ、なすすべなく13―19とリードを許す。だが、第二クオーターで次第に前からプレッシャーを与えるディフェンスが機能しはじめる。ターンオーバーを誘発し齋藤や會田からリズムのいいオフェンスが生まれ、たちまち逆転に成功した。外角からのシュートもよく決まり、実に6人もの選手が3Pシュートを沈め一時は10点差をつけた。59―52と7点リードで迎えた最終クオーター。会場の雰囲気も後押しし、勝利も目前と思われた。しかし、残り6分で吉本が5ファウルでファウルアウトとなると、その1分半後に中東もファウルアウトしてしまう。2人の主力が欠け勢いを失うと相手のオフェンスを止められず、第2クオーター終盤から保ってきたリードを守り切れず、最終スコア76―80で逆転負け。惜しくもプロからの金星とはならなかったが「36分間くらい試合をコントロールすることはできた。よくやったんじゃないか」と塚本清彦ヘッドコーチは満足げな様子を見せた。
大暴れで締めくくった。インカレ終了後も唯一チームに残った中東にとっては、これが大学最後の試合となった。「40点くらい取らなきゃダメ」と塚本清彦ヘッドコーチにはっぱをかけられ臨んだこの一戦。大学日本代表にも選ばれるその実力をいかんなく発揮した。一対一で積極的な仕掛けから華麗なレイアップを決めたかと思えば、外からも5本の3Pシュート決め30得点。プロチームと渡り合う原動力となった。「すごくいいパフォーマンスだった」と塚本ヘッドコーチも賞賛しきり。第4クオーター途中で退場となった際には、観客から温かい拍手が送られた。
まさにチームの顔だった。中東は下級生の頃から試合に出場し、3年次からは安藤誓哉(情コミ4=明成)とともにダブルエースを担った。その安藤が抜けた昨年6月以降はチームの絶対的エースとして君臨。若い選手を引っ張りながらリーグ戦、インカレを戦い抜いた。ガード陣がピリッとしない時には、中東自身がガードを務めることもあった。「責任が増えたことで成長できた」と中東。今季は試合だけでなく、チーム作りの段階から厳しい戦いが続いたがそれを糧に一回り大きくなった。「明治の4年間は本当に濃い。苦しい1年だったけどなんとか結果は残せた」(中東)と試合後には笑顔で振り返った。
中東も抜け、本格的に新チーム始動となる。「これから新チームを新4年が一丸となって、またいいチームにつくりあげるというのが見えた」(伊澤)とこの試合で手応えはつかんだ。次の公式戦は3月の六大学対抗戦。冬を経てどのようなチームができるのか、今後に期待だ。
[尾藤泰平]
試合後のコメント
塚本ヘッドコーチ
「インフルエンザも居て10人しかいなかったから、それにしてはよくやったんじゃないかな。36分間くらい試合をコントロールすることはできた。来年にどうつながっていくかだから、チビガードたちがどれだけ速い展開でいけるかと、これからでかいのが入ってくるから、それといかに組み合わせることができたら面白いチームにできるかなというのは試合中も選手に話していた。自分たちは大学生だからNBLに対して挑戦だと思ってないし、僕らの大会ではないから勝ち負けは気にしてない。ただ、せっかくやらせてもらえるゲームだから、コンセプトをしっかりして、なんせ12月は基礎しかやっていなかったから、その基礎の部分がどれだけできるかって言ったら今日のオールコートプレス。一番最初の触りはできたのかな。(中東には)40点くらい取らなきゃダメと言った。周りのレベルが上がってくればオフェンス回数は減るからまあシュートだったら6分の5とか、スリーポイントだったら5分の3とかその辺を求めていかなきゃいけない。期待じゃなくて、もう一通り作り上げたんだから、彼がプロで成功することに確信を持ってるし、それを祈ってるから、そういう思いを持って彼を今日の最後の試合に出した。ただ、ファウルアウトっていうね、まあ審判がちょっと良くなかったかなというのはあるけど、それを差し引いてもすごくいいパフォーマンスだったんじゃないかと思う。彼が起こしたパフォーマンスをベンチで見てたやつがいるわけだから、そういったものを伝承していってほしい。秋葉は、今日は田中井がいなかったけど泥臭さはやっぱり東北。固くなってシュートは良くなかったけど評価している。今日から始まり。今日をもって中東、以下4年生のチームは終わり。来年のチームがどんなことをやるかっていうのは今日の試合に出ていた。例えばディフェンスのチェンジアップだったり、マンツーマンにどうやってつくかとか。明治は毎年面白いと言われるように今年も頑張る」
中東
「自分は一対一も仕掛けられて得点も取れた。フィジカルが足りないと感じたのでプロにいってからもう少しつけたい。4番がついてたのでいつもの2番に比べたらディフェンスが甘くてやりやすかった。ファウルアウトは普段インサイドのディフェンスをしていないのでやりやすかった。最後まで出れてたら勝てたんじゃないかなというのはある。手は第1クオーターで痛めた。明治は自分を成長させてくれた場所で塚本さんには本当に感謝したい。これで4年間終わったんだなという感じ。明治の4年間は本当に濃い。勝ちたかったけどファウルアウトが悔しい。負けたのはリバウンドの差。オールコートのディフェンスで早い展開をつくるっていうのが練習からうまくいってた。苦しい1年だったけどなんとか結果は残せた。責任が増えたことで成長もできた。苦労とかはなくて試合に出してもらえたことが財産になった」
伊澤
「今日は相手がプロのチームだったので自分たちは経験を積むという感じ。相手のサイズも自分たちとは全然違かった。その中でディフェンスのプレッシャーをどれだけ前からかけて自分たちのディフェンスを発揮できるかっていうのが一つの課題だった。前半は相手のシュートミスが多かったのもあってリードしながら進めることができて良かったけどプレッシャーかけたためにファウルが混んでしまってファウルアウトしてしまう主力のメンバーがいたりして最後の最後に勝ちきることができなかった。今日で泰斗さん(中東)が引退ということなのでこれから新チームをしっかり新4年が一丸となってまたいいチームにつくりあげるというのが見えたね、試合の中で。試合に出たメンバーが自分たちの戦う姿勢をすごいコートで見せてくれてそれを後輩たちはしっかり見てくれたと思うし後輩たちもしっかりやってくれていい形が見えた。1年を通してしっかりみんなで成長して戦っていければいいチームにはなると思うので。主力がいないからどうとかじゃなくて主力がいなかったら自分がやってやるっていう気持ちが今日は見えた試合だったんじゃないかなと思う。チーム全体としていい試合ができたというのは自信につながったと思う。今日はいい試合だった。センターが自分しかいない状況で交代がいない中で自分の中でいいディフェンスというのを探しながらやれた。退場とかもせず一試合通していいことはできたんじゃないかなと思う。(相手のサイズは)どうしようもないというのが多かったのでそこで無理にファウルとかせずに自分がしっかり引っ張っていくというのをこれからのシーズンでやっていかなきゃいけないのでそこは今からしっかり勉強しておこうと思っていた。一番経験があるのは自分なので他の4年生とも一緒に勉強していって上達していければいきたい」
齋藤
「練習試合とかでもプロとやったことはあるが、三菱とかとやった時より楽しくやれたというのが一番良かった。相手は背が高くて、逆にこっちはインサイドが伊澤さんしかいないということもあって、治耀(吉川)と俺だったり、會田さんとスリーガードだったりっていうちっちゃいメンツで臨んでたんで、速い展開でっていうのは試合前から言われてた。それができたんで良かった。前半でスリー2本と、フローターを決めれたりっていうのは良かったけど、後半勝負どころでのジャンプシュートとかは決め切きれてない部分があったのがまだまだだった。練習とかでもほとんど1対1ばっかりだったから、1対1を中心にっていうことだったから、みんなリラックスして好きにやってたかなと思う。今日も泰斗さん(中東)は得点を量産してくれたし、改めていなくなるんだなってことを思うと、本当に大きな存在が抜けてしまうんだなと感じる。来年その穴を埋めるのが下級生だったり、新しい4年生だったりすると思うんで、それに少しでも貢献できればいいかなと思う。主力2人が退場して、代わりのメンツが入ってよりちっちゃくなったのと、バテがあってディフェンスで激しくいけなくて勝ちきれなかったのでちょっと悔しい。新チームは、去年から出てる伊澤さんや吉本さんに頼りっぱなしになるんじゃなくて、少しでもサポートしたり、シュートの配分だったりをガードとして考えてやっていきたい。」
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