
64年ぶり往路2位で復路へ望みつなぐ/箱根駅伝
「5人は力通り走った。ただ、青学大がそれ以上に強かった」(西弘美駅伝監督)。明大は小田原中継所を3位、トップ駒大と47秒差でスタート。前回大会後に自ら5区を志願した文元慧(政経4=洛南)が山登りに臨んだ。1秒前でスタートした青学大神野が山の神・柏原越えのペースで突っ込むなか、文元は自分のペースを守ったが、神野のペースに再び追いつくことはできなかった。だが、下りに入った20km付近でペースダウンした優勝候補筆頭の駒大を捉え2位に浮上。青学大逆転の歓喜のなかでもしっかりと存在感を示した。
終始攻めの走りを貫いた。レースは1区を任された横手がハイレベルなメンバーが揃うこの区間で3位と健闘。花の2区もエース大六野秀畝(政経4=鹿児島城西)が粘り、続く3区有村優樹(商3=鹿児島実)が区間2位、4区松井智靖(営4=世羅)も区間3位と好走。駒大が主導権を握った高速レースの中でも先頭を覗う積極的な走りを見せた。5区を走った文元も神野に大差を付けられたものの区間6位と粘り切った。
1951年、第27回大会以来64年ぶりとなる往路2位という結果を残した明大。最強世代を布陣し往路優勝から逃げ切りの総合優勝を狙っていただけに、2位の快挙も素直には喜べない。トップ青学大には約5分の差を付けられたが、明日の復路には全日本で9人抜きの木村慎(商3=浜松日体)や最強世代の背中を見ながら今季成長してきた山田稜(理工2=九州国際大付)らフレッシュな顔ぶれを配置。復路は1区間1分の短縮でトップ青学大の背中を追う。「2つぐらいの区間を変えていく。思い切ったレースをしてもらえば」と西駅伝監督。残された望みをつなぎ逆転優勝を狙う。
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