(15)有村優樹

2014.12.31
(15)有村優樹
[号砲まで、あと2日!]

第15回は有村優樹主将。鹿児島実高時代に全国高校駅伝を制しており、駅伝での優勝を知る数少ない選手だ。主将として臨む今回の箱根ではその再現を狙う。

勝てるチームに


 

 「駅伝は全員が安定して走ったチームが強い」。主将が考える勝利の方程式だ。少しでも穴があっては勝てない。それは11月の全日本で痛感した。チームは1区で出遅れたが、その後の巻き返しで2位の好成績。それでも1区を除く区間賞以外の区間では、1位の駒大におよそ30秒から1分も引き離され、完敗した。勝つために必要な穴を埋めるため、主将としての役割は自覚している。「後ろから見て、取りこぼしがないか見つけることが自分の仕事」。主将として先頭に立つ選手は多いが、ここまで控えめな主将は珍しい。「小学生の時はサッカーでもディフェンダー。いつもチームが見えるところからやっていた」。今も昔も変わらない、有村の信念が感じられる。さらに前回の箱根後「全員が、勝つための意欲が足りなかった」と感じ、部員同士で話し合うことで勝つ意識を植え付けた。「一人一人がその区間で勝ってくるという考え方にすることが大事だと思ったので」。勝ちへのこだわりは全体に浸透し、チームは今優勝を狙える位置にいる。「あとは結果として残せるようにしていくだけ。本当に結果を残したい」。勝ちにこだわった1年間。主将の目には優勝しか見えていない。
[本永雅敬]

箱根への意気込み
(本番が近付いてきたが)楽しみ。不安な部分というよりかは、本当に最後なのでやるしかない。(優勝候補としてのプレッシャーは)慣れているので。あとはしっかりと候補というだけじゃなくて、優勝という結果を残したい。(どのような走りをしたいか)やっぱり往路で走るというのが自分の役割だと思っているので。往路で先行できるように区間賞、区間新を取るつもりでやっていく。チームを先行させるというのが今年明治が勝つために必要だと思うので。(意識するチームは)自分が往路で走るのであれば、駒沢、青学、東洋、早稲田、日体、このあたりは混戦でくると思うので。走らないと状況は分からないが、結局は先行しなきゃいけないというのがあるので、どれだけ接戦で来ても最後は勝ってくるというのが目標。(優勝への意気込み)全員がそう(優勝できると)思っていると思うし、ずっとそう言われてきているので。勝たなきゃいけないなと思います。

◆有村優樹(ありむら・ゆうき) 商4 鹿児島実高出 28分41秒09

およそ2週間にわたってお届けしてきた「襷―箱根駅伝91st」もいよいよ明日が最後。アップは明日、2015年1月1日(木)です。最後までお楽しみに!