
苅部がFC岐阜に加入内定!
――加入が内定した今の心情は
苅部:プロ入りの夢がかなってうれしい。大学からプロに進んだ選手からはよく「プロは技術がすべての世界」と聞く。その技術に大きな自信があるし、在学中も大学生相手よりもプロ相手のほうが自分のプレーができていた。楽しみ。
――岐阜に決めた理由は
苅部:11月にリーグ戦が終わってから練習に参加させてもらって、そこでラモス瑠偉監督に直接「ウチに来てほしい」と打診があった。神川明彦監督たちとも相談するために一度留保させてもらっていたが、悩んでいる間もラモス監督が熱心に何度も電話をくれて。もともとのプレースタイルが現役のころのラモス監督と被る部分があって、あの人に付いていけば成長できると思った。お手本にできるところがたくさんある人だと思う。インカレのプレー次第ではJ1からもまた誘いが来るかもしれないと言われたが、これだけ熱意をもってくれてるなら行くしかないと思って、インカレの前に返事をした。
――岐阜はどんなチームという印象か
苅部:チームとして統一していることが少ないなという印象。一人ひとりが考えてプレーすることが求められてる。1対1で勝てばチームも勝つという考え方だと思った。個々の能力が高い選手が多い。その中で、1対1があまり得意じゃない自分がどうやってチームに貢献していくかが大事。昇格できる力のあるチームだと思う。
――自分の持ち味は何だと思うか
苅部:背が高いから期待されるけど、実はそんなに空中戦得意じゃないし身体能力も高くない。それでも長身のわりに足元の技術とかキックの精度とか、そういったものには自信がある。ボランチで188cmある選手は日本にいない。それとJ1上位のチームと練習試合をしたとき守備にまったく不安を感じなかった。展開力と大学に来てから鍛えた守備が自分の武器だと思う。
――プロ入り後の目標
苅部:ユースの時とか、大学に入ってからもなんですけど、自分の内容が悪くて負けた試合がいくつもある。まずはプロでもそう言われるくらいの中心選手になりたい。もっともっと上目指して、いずれは日本代表にも絡みたい。ユースのとき所属していた川崎フロンターレに、天皇杯で対戦した時に「採っておけばよかった」と思わせるような選手になる。
――大学サッカーの魅力とは
苅部:プロは技術がすべてだけど、大学サッカーは気持ちが勝敗を分けることが多い。プロ以上にチームごとの特色が分かれていると思うし、チームがまとまっているところほど強い。たとえば明大はサッカーの実力もだけど、試合の運営とかそういった見えにくい部分でも関係者に褒めてもらうところが多いし、そういったサッカー以外に対する姿勢はピッチの上にも表れていると思う。そういうプレー以外の部分にも大学の特色は出るから、目を向けてあげてほしい。
◆苅部隆太郎(かるべ・りゅうたろう)商4 川崎フロンターレU-18出 188cm・78kg
関連記事
RELATED ENTRIES