(11)大六野秀畝

2014.12.27
(11)大六野秀畝
[号砲まで、あと6日!]

第11回は大六野秀畝(政経4=鹿児島城西)。全日本大学駅伝では最終8区で青学大との激戦を制し、チームを歴代最高の2位に導いた。明大の絶対エースが箱根でも激走を見せる

真エースとして


 

 11月の全日本大学駅伝。青学大を振り切り2位でゴールに飛び込んだ大六野は、間違いなく明大のエースだった。8区で他大の実力者たちを抑え区間賞。山梨学大のケニア人留学生オムワンバをも20秒上回った走りは本物だ。「あれで箱根でもやれると確信した」。西駅伝監督にも「エース格から格がとれた」と言わしめ、エースの自覚が芽生えた。
 最後の年に全てを懸ける。初めて箱根の2区を任された2年次は区間12位。
3年次は「エース格」として期待を背負ったが、箱根は2区5位。「エースとしての自覚が足りなかった」。目標とする7分台に届かず、満足いく結果は出せなかった。「過去2年は悔しい思いしかない。今年こそはという気持ちは強い」と決意は固い。
最上級生になって、エースへの思いはさらに強くなった。理想のエース像に3年先輩の鎧坂哲也選手(平24政経卒・現旭化成)を挙げる「レース状況に応じてしっかり流れを変えられる選手」とその背中を追う。今年も希望区間は2区。「これまでも走っているから仕掛けどころ、粘りどころは把握している。誰が来ても勝負する。区間賞を取る」と自信を見せる。自覚と自信を持った明大のエースが花の2区を駆け抜ける。

[髙山舞]

箱根への意気込み
 全日本終わってから体調良くない時期が1週間くらいあったけど今は大丈夫。よくなった。箱根では2、3年の時に2区を走ったけれど自分的にはダメダメで、悔しい思いしかない。今年こそは満足できる走りをしたい。今年は勝負にこだわってやっている。自分の役割は他大のエースに競り勝って流れを作ること。一人一人がいつも通りの力を発揮して自分のやるべきことに集中すれば勝てる。2区はこれまでに走らせてもらっているから、仕掛けどころ、粘りどころはある程度把握している。ライバルは村山(駒大)、服部(東洋大)、高田(早大)。誰が来ても勝負する。設定タイムは7分台。全日本の走りで自信が付いた。区間賞を取る。現4年は自分から見ても強い世代。最強世代と呼ばれることは嫌ではない。ただなぜ勝てない?って言われたら申しわけないとしか言いようがない。最強世代と呼ばれながら無冠なのは悔しい。箱根の総合優勝のイメージはできている。負ける気はしない。

◆大六野秀畝(だいろくの・しゅうほ) 政経4 鹿児島城西高出 28分40秒88(1万m)

次回はラストの箱根で雪辱を期す文元慧(政経4=洛南)を特集します。アップは明日、12月28日(日)です。お楽しみに!