(10)横手健
第10回は横手健(政経3=作新学院)。前回は5区を走ったが、大ブレーキで区間19位。3回目の箱根でリベンジに燃える。
新エースへ

3度目の正直をかなえる。過去2回の箱根はルーキーイヤーに8区9位、山登りに挑んだ前回は5区19位と悔しさばかりが残っている。「今年は結果を出したい」と3度目の大舞台へ気持ちは高ぶる。
11月の全日本では自身初の区間賞を獲得し、チーム史上最高の2位に貢献した。だが、直前に体調を崩したことにより、当初予定していた前半区間を回避していた。大会MVPに輝くも満足感は無く、むしろ悔しさがにじみ出た。「大六野さんのように重要区間で結果を出さないと。次は主要区間で走りたい」。横手が求めるのはエースとしての役割だ。
これまで2年間はケガに悩まされたが、今季はここまで大きなケガもない。前回の箱根での失敗を糧に、ジョギングや食生活も改善し、走りの地盤をじっくりと固めてきた。ガッツ溢れる走りは健在で、春の関東インカレでは2種目入賞。全日本後の国際千葉駅伝でも学生選抜で走り区間4位と「エース」の素質は十分に発揮されている。長い距離や故障に不安を抱えていた昨季までとは違う。「今年は手応えを感じている」と自信を見せる箱根路で、ガッツ横手がエースに成り上がる。
[奥村佑史]
箱根への意気込み
(今年はケガなく好調)ジョグを見直したことで足をしっかりつくれて、足が気になったら練習を落とすこともできた。それに少し休んでもすぐに体がつくれるようになった。(前回は5区でブレーキ)昨年1年間の取り組みの中での意識の甘さが、最後に長い特殊区間を走って全部出てしまったという印象。失敗したまま終わるのは嫌だし、行けと言われれば行く。ただ5区としてもそうだが、箱根として、借りを返したい。(希望区間は)平地の主要区間。一人になってしまうけれど長い区間を走れるようになれば、どの区間でも走れるようになると思ったので、9区を走れるような練習をしてきた。ただ、どこでもいけと言われれば行く。(4年について)自分にとっても一番長くいた先輩だし、気持ちよく優勝して卒業してほしい。その前にまずは自分がちゃんと走らないと。区間上位と言いたいところだが、優勝を狙うチームで区間1位と何秒差だということもないので、区間賞で他の大学に勝つ。
◆横手健(よこて・けん)政経3 作新学院高出 28分38秒73(1万m)
次回は明大の絶対エース・大六野秀畝(政経4=鹿児島城西)を特集します。アップは明日、12月27日(土)です。お楽しみに!
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