(8)木村慎

2014.12.24
(8)木村慎
[号砲まで、あと9日!]

第8回は木村慎(商3=浜松日体)。全日本大学駅伝では2区で9人抜きの離れ業を演じた。箱根駅伝でも主軸としての好走に期待が懸かる。

躍進


 

 主力として成長を遂げた。1年次から出雲駅伝、全日本大学駅伝を走り、2年次には箱根駅伝も経験。それでも黄金世代と呼ばれ脚光を浴びる1つ上の学年を前に存在感を示すことはなかった。しかし今年は違う。全日本駅伝ではエースの集う主要区間の2区で、9人を抜き区間4位と成果を見せ、史上最高位である2位獲得の立役者として注目を集めた。大会MVPに輝いた横手健(政経4=作新学院)とともに、これまで黄金世代ばかりが目立っていた明大に新しい風をもたらした。

主軸
 箱根路でもまたこの風を吹かせる。明大OB菊地賢人選手(平25理工卒・現コニカミノルタ)も「もっとグッと伸びてくるんじゃないか」と注目を寄せる木村。初出場となった昨年の箱根路は「緊張と不安が大部分を占めていた」とつなぎ区間の4区で区間5位と奮わない結果に。それでも今期は故障のないシーズンを送り調子も右肩上がり。7月のホクレン網走大会1万mで28分50秒47の自己ベストを更新した。勢いそのままで挑んだ全日本でも好走を見せ木村は自信を付けた。「自分の働き次第で優勝するかが変わってくる」と頼もしい。目標はもちろん総合優勝だ。木村は「最低でも区間賞」と意気込む。箱根の頂点に向けチームの主軸としての役割を果たす。

[田中莉佳]

箱根への意気込み
全日本駅伝で結構良い走りをできて、そのままの調子で練習もできていて、良い感じ。全日本が良い感じにできたので、このままいけば、箱根でも良い走りをできると思う。箱根にどうつなげるか、ということで、箱根も自信もって行けば良い結果につながると思う。今回は自分の働き次第で優勝とか順位が変わってくるので、それだけ自分が頑張れば、っていう責任感になっている。でもプレッシャーというわけでもなく、良い感じのモチベーションになっている。(目標は)どこの区間でも区間賞。優勝するのに必要な条件だと思うので。区間賞ってだけではなくて今回は2位とか3位で走ってるならトップと詰める。レースによって求められる結果は変わってくるので最低区間賞が目標。

◆木村慎(きむら・しん) 商3 浜松日体高出 28分50秒47(1万m)

次回は初出走へ自信・牟田祐樹(農3=西武学園文理)を特集します。アップは明日、12月25日(木)です。お楽しみに!