(5)山田稜
第5回は、山田稜(理工2=九州国際大付)。デビュー戦の11月の全日本大学駅伝で7区3位と好走し、今最も勢いのあるランナーだ。
全日本で台頭

1年次から連続でエントリーされてきて三度目、今大会での初出走が濃厚だ。夏合宿中はアキレス腱を傷めてしまい最後の菅平合宿だけしか走れず、練習を多くは積めなかったが、その後は順調な結果を残している。高島平ロードレースでは15位と部内最上位でゴールし、全日本大学駅伝は6区で区間3位と好成績。11月の1万m記録挑戦競技会ではペースメーカーとして走った山田速人(商4=西脇工)を抜いて、自己ベストを30秒も更新する28分56秒93のタイムで走った。「自分でも驚いている」という28分台で、好調ぶりを見せた。
今年の全日本駅伝で、大学駅伝デビュー。主要区間をつなぐ6区をチームの順位を下げることなく走り切った。初めての大学駅伝で役目を務め上げ、期待に応える結果になったが、本人は冷静に「快走ではない」と言い切った。速いペースで突っ込み後半失速するレース展開は完全に克服したとは言えず「距離の伸びる箱根では通用しない」と危機感を抱いている。
初の箱根へ
これまでエントリーはあっても「使ってもらえるような選手じゃなかった」と、駅伝に消極的なそぶりも見せていた。しかし大学駅伝デビューとなった全日本大学駅伝を終えて、意識が変わった。「自分もやらなくちゃいけないなと責任感が出てきて、箱根とか狙っていきたいと思った」と、大会への意欲が高まった。これまでは山が得意で「5区か8区を走りたい」と言ってきたが、今年は「走力がついたからどこでもいい」とも言い、順調な仕上がりに自信をのぞかせる。「今年が一番、優勝できる最大のチャンスなので、自分もその優勝メンバーの一員に入って、優勝に貢献できたら」。初の箱根路で好走を誓う。
[渡辺由理佳]
箱根への意気込み
調子は今まで通り。練習はうまくできています。いつもの合宿だと、距離走した後とか疲労が残ってたんですけど、練習を今まで以上にやってる成果か富津合宿はあんまり疲労は残らず、体にダメージなく練習こなせたと思うんで、今までより力がついてきてるのかなと思います。前は登りが得意で走力もなかったから走るとしたら5区しかないかなと思ったけど、今は走力もついたんでどこでも大丈夫だと思ってる。目標は5区だと区間賞で、それ以外は区間新を狙っていきたい。最終的に、明治が遅れてたら差を縮めるのが目標で、逆に自分たち明治が前にいたら差を広げるっていうのが自分の役割。区間賞を取ったらそれが確実にできると思うので。今年が一番優勝できる最大のチャンスなので、自分もその優勝メンバーの一員に入って、優勝に貢献できたらと思います。
◆山田稜(やまだ・りょう) 理工2 九州国際大付高出 28分56秒93(1万m)
次回は隠れた闘志・江頭祐輔(商3=佐賀県立白石)を特集します。アップは明日、12月22日(月)です。お楽しみに!
関連記事
RELATED ENTRIES