曽我がクラス2に昇格!/埼玉クリテリウム

2014.12.16
曽我がクラス2に昇格!/埼玉クリテリウム
 年内最後の全日本学生ロードレースカップシリーズ。クラス3に出場した曽我圭佑(法2=九州学院)が2位と健闘しクラス2への昇格を勝ち取った。一方、8月に行われた白馬クリテリウムでクラス1への昇格を果たしたルーキーの眞砂英作(政経1=高松工芸)と松本裕典(法1=北桑田)もレベルの高い中で粘り強い走りを見せるも5位、10位と結果には結びつかなかった。年間王者の座を狙える位置で、総合2位の小林和希(政経2=裕誠)は今回体調不良のため欠場。現在1位の相本(法大)が今大会でも得点を獲得し差を広げられることとなった。

 曽我がトラック班ながら、クラス2への昇格を果たした。レースが動いたのは最終周。「宮本とゴールスプリント勝負になると思っていた」(曽我)と予想していた通り、最終周ではインカレスプリント王者・宮本(中大)との一騎打ちとなった。ラストの直線で捉えかけるも「ゴールスプリントは全く太刀打ちできなかった」(曽我)と失速。ゴールスプリントを掛けるも一歩及ばず2位でゴールした。本来は短距離選手である曽我だが「いい経験になるのでこれからも(ロードに)積極的に参加したい」と意欲的な態度を見せた。さらなる躍進に挑む。

 クラス1ではルーキー2人が健闘した。序盤は逃げを試みる選手が出るも、その度に吸収が繰り返された。レースが大きく動いたのは残り3周。黒瀬(中大)がアタックを掛け、他の選手と圧倒的な差をつけた。「残り2周で集団が追い付きかけた」(松本)と勝負は終盤まで拮抗したレース展開となるも、ラストの直線でゴールスプリントを掛けた黒瀬にそのまま逃げ切られてしまった。小林はRCSランキングで現在2位。「基本的に法大を出させないようにした」(眞砂)と法大をマークしたが、総合首位の相本(法大)は今回のレースで2位と及ばなかった。24ポイントを獲得し合計202ポイントに。前回は18ポイント差だったが今大会終了時点で42ポイント差と大きく離されてしまった。厳しい状況の中、残るレースでの逆転優勝を狙う。

今年のレースは今大会が最後となった。気持ちを切り替え次のレースへ備える必要がある。12月下旬から解散期間に入り1月上旬までしっかりと休養を取り、来年のレースへ向けて意欲を高めていく。

[辻成美]

試合後のコメント
加賀谷慶治主将(政経3=能代西)

「今回のコースは初めてではあったが、走りやすかった。直線が多くて長い。コーナーの立ち上がりが苦手なので、曲がりやすいコーナーで良かった。先頭で荒井さん、浅井さん、金子さんが逃げていて最初はついていこうとしたが集団が緩んでしまい逃げられてしまった。追い付けないなと感じて集団のトップあたりを狙ったが、結果的に後ろになってしまった。3周目で逃げようと試みたが逃げる足がなくて、すぐ吸収されてしまった。体調は2日前に風邪を少し引いて、しかも前日の練習がハードでみんなも足が重かったと思う。今のクラスだと総合1位を狙える小林のアシストもできない。目標はロードでクラス1にあがること」

曽我
「(昇格が決まって)今回のレースはペースが遅かったのでゴールスプリントになれば大丈夫かなと思って、一緒に走っている中で強いのが宮本っていうのは分かっていたので一応マークはしていた。残り2、3周の変なところで脚を使ってしまってゴールスプリントは全く太刀打ちできなかった。とりあえず2位になれたので良かった。(スプリントを)掛けてそれの後ろに宮本が付いていたのでそれに自分も乗っかろうとした。(マークしていたのは)宮本とゴールスプリント勝負になるかなと思っていた。さすがにゴールスプリントで他大の選手に負けたら駄目だなと思った。(クラス2では)なるべくクラス1に上がれるように頑張って小林のアシストをしたいと思う。(トラック班として出て)自分としては練習のつもりでしか出ていないので短距離の練習ばかりしてもつまらないのでいい刺激になる。レース出たら絶対弱くなることはないのでレース感を覚えたり、いい経験になるのでこれからも積極的に参加したいと思う」

眞砂
「前回の六大学戦のコースが細かったため今回のコースは初めてだったが道が広くて走りやすかった。残り8周で逃げたが、とてもきつくてすぐ逃げはやめた。メンバーは法大の相本さん、中大の黒瀬さん、慶大の池邊さんでメンバー的には良くて逃げられるなら逃げたかった。相本さんが総合1位で小林さんが総合2位なので他のチームが逃げたら集団を抑えて法大が逃げたら追いかけて潰しての繰り返しで基本的に法大を出させないようにした。試合はレベルが高いので常に速いスピードだった。ロードはあまり得意じゃないが、その中で食いついていかないといけないと思った。次は小林さんをアシストしつつ、自分は法大より上の順位でゴールしたい」

松本
「明治で一番ランキングが上なのが小林さんなので小林さんを勝たすっていうのが作戦だった(黒瀬さんが)1位になるとは思っていなかったので追おうとは思っていなかったが、みんな追い付きたかったみたいで残り2周で集団が追い付きかけた。(もう少し力を出せたか)あまり無駄な脚を使わずに相本さんを勝たせないようにもう少し割り切ってやったら良かった。もう少し相本さんの脚を使わせられたら良かったと思う。相本さん的にも黒瀬さんを逃がせたくなくて小林さんがいないこの大会で確実に1位を取って差を広げたかったと思う。それで僕らの作戦もばれていたと思うのでもう少し潰すくらいの走りができたら良かった。(最近の練習は)冬入ったので結構ウェイトとかだが、個人で乗ったりしているので今日のレースで練習できていないというイメージはなかった」