日本最高峰の舞台 結果は残せず/全日本選手権

2014.12.09
日本最高峰の舞台 結果は残せず/全日本選手権
 空手道の日本の頂点を決める大会が2日間にかけて開催された。明大からは田坂叡史(政経2=御殿場西)、中野力斗(法1=花咲徳栄)、古川かれん(政経1=日本航空)の3選手が出場。団体組手に出場した中野が3回戦敗退、同じく団体組手で田坂が2回戦敗退、個人形に出場した古川が1回戦敗退と大きな結果を残すことはできなかった。

蹴り技を繰り出す中野
蹴り技を繰り出す中野

 王者を前に敗北した。中野は埼玉県のメンバーの一員として出場。2回戦で富山県を3―0で下し、3回戦で前年度優勝の京都府と対戦した。番狂わせを起こしたいところだったが、日本のトップレベルの選手である荒賀龍太郎・慎太郎兄弟(荒賀道場)率いる京都府を前に力の差を見せつけられ1―3で敗戦。京都府はそのまま優勝まで駆け上がり、7連覇を果たした。次鋒(じほう)として出場した中野も残り40秒に上段突きで奪われた1ポイントを最後まで返せず0―1で敗れた。「体が動かず足を引っ張ってしまった」と反省しきりだった。
 新潟県代表として出場した田坂は、2回戦で栃木県と対戦。田坂自身は中堅として出場し粘り強い組手で1―0で勝利しチームに2勝目をもたらしたが、続く副将、大将が敗れ2―3で敗戦。2回戦で姿を消した。

セーパイを演武する古川
セーパイを演武する古川

 ハイレベルな戦いを経験した。日本の中でも選りすぐりの16人が出場する女子個人形の部。古川は関東地区代表として出場し、1回戦で社会人の森岡実久(セレ・ナス)と対戦した。相手は世界大会の団体形で優勝経験を持つ選手。両者ともに同じ剛柔流の形、セーパイを演武したが判定は0―5。悔しい初戦敗退となった。

 今大会で今年の全大会が終了となった。今年1年を振り返り、田坂は「負けた試合が多かった」と話す。続けて「来年は結果にこだわっていきたい」と来年の抱負も口にした。4年生が引退してから3週間経った新チームは「相変わらず。いい意味で明治らしい」(中野)といい雰囲気でやれている様子だ。この冬で一回り成長を遂げ、今年以上の成績を望めるシーズンにしたい。

[尾藤泰平]

試合後のコメント
田坂

「楽しんでやれた。少し硬かったけど。新潟チームはあまり強くはないが、頑張ったんじゃないかと思う。9月くらいに新潟大会があってそこから代表に選ばれた。(新チームは)まだまだどんな感じになっていくかは分からない。これから休みに入るので、また春からになるがいけるんじゃないかと思っている。今年は負けた試合が多かった1年だったかなという感じだった。休みには入るけど、来年は3年になるのでしっかりとはしたいなと思う。来年は上は4年生だけになるし、試合の出番も多くなると思うので、負けない組手をできるようにして、結果にもこだわっていきたい」

中野
「今日は動けなかった。体が動かずチームの足を引っ張ってしまった。(荒賀兄弟は)レベルが違う。異次元。県大会があって、その後に選考会があってそこから選ばれた大会だった。埼玉の中では先鋒と副将の人が強い。今年は大学生になってどうすればいいのか全然分からなかったが、授業面でも空手面でも先輩方のおかげで何とかやってこられた。今度は後輩にそれを引き継いであげられるようにしたいなと思う。新チームは相変わらず。いい意味で明治らしいという感じ。来年は空手では、何でもいいので最低1つはタイトルを取れるようにはしたい」