準決勝で日体大に敗れる 3位決定戦へ/全日本大学選手権

2014.12.05
準決勝で日体大に敗れる 3位決定戦へ/全日本大学選手権
 決勝進出はならなかった。準決勝で日体大と対戦し、セットカウント1―3で敗れた。1セットを先取されるも追い付き、3セット目もリードしたが逆転された。59年ぶりの栄冠には届かなかったが、メダルを目指し3位決定戦を名城大と戦う。

 序盤は競り合いとなった。明大が與崎風人(政経3=鹿児島商)の時間差攻撃、濱中俊生(商2=弥栄)のバックアタックなどで得点を重ねると、対する日体大もエース・山田にボールを集め両者譲らない展開が続いた。15―15と同点の場面で、明大は長いラリーを杉本匠(政経4=聖隷クリフトファー)のスパイクで制すると、原潤一(文3=習志野)のブロックも飛び出し2点差をつけた。日体大はここでたまらずタイムアウト。流れはきたかに思えた。しかし、このタイムアウトで明大の流れは断ち切られた。日体大の安定したカットから次々にコンビを決められ6連続失点。「日体大は中盤に集中して連続得点してくることは分かっていた」(瀧野頼太・政経3=創造学園)が、その間に取った2回のタイムアウトも流れを呼び戻すことはできず20―25で第1セットを落とした。

 意地を見せた。今季日体大には春秋リーグ戦でともに敗戦。リベンジを果たすきっかけをつくりたい2セット目は勢いに乗った。山田(日体大)のバックアタックをブロックで封じると、苦しい2段トスも杉本が相手コートに打ち込みリードを奪った。中盤からは1セット目の反省を生かし最後まで集中を切らさず、最後は與崎がブロックを置き去りにした鋭いスパイクを決め25―22と追い付いた。

 勢いは続かなかった。「向こうのレシーブが良くてうまく返されてクイックに持っていかれてしまった」(濱中)と3セット目以降は日体大が地力を見せた。スパイクはブロックにかかり、小宮(日体大)に高い打点からAクイックを決められた。明大がやりたい「粘りの守備からの速いコンビバレー」を完全に相手にされてしまい3セット目を18―25で落とした。4セット目も「日体大には余裕があった」(杉本)と実力差を見せつけられた。16―25の大差をつけられ、決勝進出を逃した。

 目指すはメダルだ。準決勝で敗れはしたが試合はまだ残っている。今年度最終戦となる3位決定戦の相手は名城大。3年前と昨年のインカレでは3位決定戦で敗れ、悔しい思いをした。その様子を見てきた杉本は「自分たちの代で3位という結果を絶対に残したい」と決戦に向け気持ちを切り替えた。必ず勝って終わる。1年間積み上げてきた明大バレーの集大成を見せる時が来た。