
室屋がアジア大会に続きU21代表選出!
リオ五輪代表定着へ新たな戦いがスタートした。10月のアジア大会に続いてのU21代表招集は、室屋の実力が認められた証。アジア大会では全5試合フル出場を果たし、グループリーグ第1節ではアシストも記録し結果を残していた。「主力になって欠かせない選手になりたい」と代表定着へ室屋の意気込みも十分だ。「このメンバーを見たら相当なレベルにいる。名前があるのは誇り」(神川監督)とスイス1部リーグの久保裕也(ヤングボーイズ)や南野拓実(セレッソ大阪)などトップレベルの選手を交え競争が激化する中、いかに存在感を発揮できるか期待だ。
苦渋の決断だった。今回の東南アジア遠征は、明大にとって今季最後の大会となる全日本大学選手権と日程が重複した。当初は公式戦である全日本学生選手権の出場を神川明彦監督と共に決めていたが一転。神川監督に「代表のチャンスだし、しっかり先のこと考えてやってこい」と言われ招集に応じた。その分「何かをつかんで帰ってこなきゃインカレ(全日本大学選手権)を抜けて、行った意味がない」(室屋)と気持ちを入れ替えた。チームメイトには「決勝まで連れてってください」と仲間を信頼し笑顔で話した室屋。神川監督も「決勝で待っている」と送り出した。明大サッカー部のインカレでの躍進と、室屋が日の丸を背負いどんなプレーを見せるか目が離せない。
[西田理人]
室屋のコメント
──今回の遠征の意気込みは
室屋:前回に続き選んでもらったので、やっぱりすごく嬉しい気持ち。だけど、こういう状況でチームを離れるわけで、自分としても何かつかんで帰ってこなきゃインカレ(全日本大学選手権)抜けて、行った意味がないと思う。だから、この遠征でしっかりチャンスというか、何かをつかんで帰ってきたい。五輪予選も来年から始まるので、しっかりチームの中心になれるようにアピールしていきたい。選ばれてるだけだったら意味はないので、主力になって欠かせない選手になれるようになりたい。
──どういった部分が評価されたと思うか
室屋:攻撃の部分や運動量は通用するというか、自分のストロングポイントだと(アジア大会を通して)思った。そこは手倉森(誠U21日本代表監督)さんも評価してくれていて、選ばれたのだと思う。1対1や裏の動き出しとかはできた。でも最後のクロスの精度とか、数字を残さないとどんないいボール上げたとしても意味がないと思うので得点やアシスト数字に残る結果にこだわれば、もっと評価されると思う。
──前回大会で課題はあったか
室屋:やっぱり守備の部分だったりとかは課題がある。イラク戦とかは自分のミスで失点してしまったりしたので、まだまだ足りない部分。そいう部分は今までで修正してきたつもりだし、そこの守備の部分をアピールできたらいい。その中で長所の攻撃だったりを見せたい。そして満足することなくもっと厚い信頼を得たい。
──手倉森監督と
室屋:あまり二人だけで話すことはない。だけど、日韓戦終わった後には話した。負けたけど、イラク戦ではうまくいかなくて日韓戦では見返してやろうと思っていて、そういう部分を試合終わった後に手倉森さんは評価してくれたし『あれぐらいのパフォーマンスを大学でも見せるんだぞ』ということを言われた。
──チームメイトとはどんな話を
室屋:プロのやましい話をします(笑)。冗談だけど、どのチームがどういう雰囲気だとかは話すし、『プロってこんなんなんやぁ』とかは思ったりする。ノリとかは変わらないし、鈴木武蔵(アルビレックス新潟)とか岩波(拓也・ヴィッセル神戸)めっちゃおもしろい。チームから別れる時は頑張って集まろうとは話した。決まってからは岩波と連絡したけど、他愛もない話だった。
──インカレ出場できないことについて
室屋:最初はインカレに出るって話だった。僕もインカレに出ることでオッケーだったけど、神川(明彦)監督から電話がかかってきて『代表のチャンスだし、しっかり先のこと考えてやってこい』と言われた。急きょいくことになった。この先のこと考えたら、断ってチャンス潰してしまったらもったいないからとの神川監督が考えてくれた。
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