惜しくも王者奪還ならず/全日本学生三大大会
実力以上の結果を出すことができた。馬場競技でルーキー中村幸喜(農1=福岡一)が2位に入賞。団体では見事1位に輝いた。大学に入ってから馬場を始めた中村のこの結果にはOBの支えがあった。馬場は演技の正確さや美しさを競う競技で決勝では自由演技が行われた。このプログラムもOBからの指導を受け完成させ「自分以上の力を出せた」(中村)と周りへの感謝を実感した。
復活を見せた。総合競技は馬場、クロスカントリー、障害の3種目を同じ人馬で戦う種目だ。この種目を得意とする大森康平(政経4=真壁)は6月の関東学生三大大会の同種目で落馬し失権。しかしこの5ヶ月の間「積み重ねでここまでやってこれた」というほど練習に練習を重ね、愛馬明鳳と個人4位入賞へと舞い戻った。
日大に19点差まで迫ったものの王者奪還とはならなかった。明大は過去17連覇の偉業を達成した伝統校だ。悲願の王者奪還に向け貴公子たちの挑戦は続く。
[田中莉佳]
試合後のコメント
香田主将
「この三木の地は自分が1年の時に先輩方が負けて連覇が途絶えてしまった場所で、なんとしても明大の覇権を取り戻したかった。日大に本当にあと一歩のところまで食らいつくことができたので、悔しい。ただ全員が衆力を尽くしてやるべきことはやった結果が今回の結果だったと思う。悔しい思いが大きいですが、今までの試合の中でここまでやり残したことが無いくらい全てができた。大森とは2大エース、2本の柱でやっていたのでどっちかが崩れたら終わりだと言い合っていた。互いにカバーしあいながらここまでやってこられたと思う。この一年は自分が経験した4年間の中で一番チームとして団結して戦えた一年だった。今まで支えてくれた監督や両親、自分に付いて来てくれた同期と後輩に心から感謝している」
大森
「個人的な結果は思うようなものではなかったが、そんなに悪くないと思った。1回6月の関東学生で落馬して良い成績でなかったが、それからの5ヶ月の間で立て直せた。(立て直せた要因)日頃の練習。積み重ねでここまでやってこれた。3年で得意の総合馬術で、愛馬の明鳳で優勝することができたので、それは良い思い出。幸田とは二人三脚でやってきた。戻ってきてくれた人間もいて、4年生4人でやってきた。絆はある。結構。監督、助監督がいないと成り立たないし、応援してくれる人、OBにも感謝はしている」
中村
「初日、2日目と障害馬術で、学校の第一走者として良い流れを作らなきゃいけなかったのに、作り切れなかった部分があったので、もう少し個人の成績が良ければ、3種目総合の結果も変わったのかなと思う。高校でもずっとやってきた種目で結果を残せなかったのはすごく悔しい。馬場は、初日の成績は思うようにいかなかったのだが、団体で1位をとれてとてもうれしかった。個人の決勝は自由演技で、夏休みの間OBの方に曲も経路も考えてもらって、それを100%でできなかったのだが、これまでで1番楽しくできた。個人で2位は、それこそ部のみんなとOBに支えてもらった結果だと思う。自分の力以上に出せた。馬場は高校でもやってなくて、大学でもやらない予定だったが、そのままやることになってしまって。総合は明輝は馬場が苦手なので、それは想定内だったが、クロスカントリーで頑張ってくれて、入賞はできると思ってなくて、でも助けてもらって10位になれて本当に嬉しい。1年で全部出て、良い経験になったし、入賞もできて、本当に嬉しい。日大との馬の頭数も違うのにここまで差をつめられたのはうちが強かったからだと思う。まだ3回出られるので、優勝旗奪えるようにこれからやっていきたい」
関連記事
RELATED ENTRIES