1年の集大成 全日本学生大会での活躍誓う/練習取材

2014.11.29
 集大成となる全日本学生大会を明日30日に控える少林寺拳法部。全日本学生大会は、現在の体制で積み重ねてきた1年間の成果が問われる大会だ。節目の大会を目前にした拳士たちに、これまでの練習の様子や大会に向けた意気込みなどを聞いた。(この取材は11月25日に行われたものです)

~男子二段以上の部 村越・中山組~
村越

「大会前だからといって特別なことはありません。引き締まる思いはもちろんありますが、普段通りが大事だと思いますので、普段通り練習に取り組んでいます。不安な部分も意識はしますが、ここまで来たら自分たちの良さを出していこうという気持ちです。(関東学生大会では中山と三人掛けに出場)三人掛けは全く別なので。初めてやる感覚ですね。中山には勢いなど自分と近いものを感じつつ、でもタイプは違うのかなと。そこをうまく表現できればと思います。少林寺拳法を7年続けてきて、今はこの大会でひと区切りだという思いがあるので、もちろん優勝を狙って、悔いの残らないひと区切りつけられる結果を残したいです。それと、高校時代の同期が早稲田で、自分と同じく2年生と組んで出場するので、そこには上回りたいと思います」

中山
「6つある構成のうち一つ一つは出来るのですが、通してやると硬さや体力的なところで不安定になってしまうのが今の課題で、突き詰めていきたいと思います。演武になると決まった動きになるので、生々しさであったり、良いところを見失わないようにしていきたいです。(村越は)速さと勢いがあって付いていくのが大変ですが、吸収出来たらと思います。村越先輩の最後の大会となるので、最後中山と組んで良かったと思ってもらえるような結果を残せるように頑張りたいです」

◆村越 雄磨 むらこし ゆうま 政経4 川越東高出 171cm・63kg
◆中山 一哉 なかやま かずや農2 桐蔭学園高出 159cm・54kg

~女子二段以上の部 三橋・岡本組~
三橋

「岡本とはやりやすいです。男子と組んでさらに上手くなったと思います。大会を控えての練習では、疲労を残さないことを意識して取り組んでいます。現時点での演武の完成度は、大会本番まであと少し詰められるところがあると思います。全日本の目標は優勝です。自信はあります。気持ちでは負けません。全国大会で敗れたペアも同じ部門に出場するので、リベンジをしたいです」

岡本
「練習では、頑張って三橋先輩についていくことを意識しています。村越先輩と組む三橋先輩を見て、良いところを合わせようとイメージトレーニングをたくさんしています。男子と2回組んで少しは成長できたので、それを生かせるようにしたいです。プレッシャーはすごいですが、1位を獲れる気がしなくもないです(笑)。もう一度、1位を取りたい。取らないといけないと思っています」

◆三橋 智恵 みつはし ちえ 政経3 成田国際高出 161cm
◆岡本 みさと おかもと みさと 政経1 富士見丘高出 164cm

~男女二段以上の部 堀尾・堀井組~
堀尾

「大会まであと1週間ですが、もう少し詰められると思います。練習中、意識していることは突き、蹴りをしっかり当てること。武的要素を意識しています。全国大会のことがあったので半信半疑な部分はありますが、誰が見ても良いと思えるようにしたいです。(関東大会で1位を獲得して臨む大会でもありますが)それも特に気にしていません。全日本の目標はもちろん最優秀賞。1年間、堀井と組んできて、最後に一番良い形を出せればいいと思います」

堀井
「細かいところが修正できていないので、あと1週間で直していきたいです。練習で意識していることは、早く動きすぎてしまったりするので、焦らないようにしています。全国大会の結果は気にしないようにしていますが、ふとよぎる時はあります。(自分たちの演武に)自信はありますが、調子が悪い時は少し気になってしまいます。関東大会の結果は気にしていないです。どちらかというとチャレンジャー的な気持ちです。前回良かったから余裕で臨むという感じではないです。全日本では全国大会での自分たちの演武が間違っていなかったと思えるような結果を出したいです」

◆堀尾 愛 ほりお あい 商3 姫路商高出 159cm
◆堀井 颯馬 ほりい ふうま 商1 成田国際高出 168cm・60kg

~男子初段の部 渡邉・柳澤組~
渡邉

「関東学生大会でも柳澤と出場して、予選落ちとなってすぐにリベンジしようと柳澤に声を掛けました。明治の大学始めということで柳澤は同じですし、もっと教えられることがあると思いました。関東と比べて柳澤のスキルが上がっていると感じますし、演武は高まってきていると思います。夢みたいなことを言うのであれば目標は1位ですが、前回は自分が思ってもいなかった予選落ちという結果があったので、まずは予選突破をしっかり目指していきたいです。自分たちの演武がどう評価されるか、出来ることをするだけだと思います」

柳澤
「前回の関東学生大会後は何も考えられなかったのですが、落ち着いて考えて、あらためて男子でたる魅力を感じることが出来ました。構えであったり、硬さであったり、関東では上位とはっきり違うと感じました。普段から自分の考えを持つように意識しています。先輩と組んで、引っ張ってもらいながら上達していると思います。あと1週間、もうひと頑張りすることが出来たら、良い演武が出来ると思います。完成度の高い演武をしたうえで、まずは予選を絶対通りたいと思います」

◆渡邊 孝幸 わたなべ たかゆき 商4 逗子開成高出167bm・68kg
◆柳澤 太郎 やなぎさわ たろう 文3 国分寺高出169cm・57kg

~女子初段の部 丸山・村上組~
丸山

「2人で出場したいと思っていました。スポーツ推薦じゃなくても黒帯で結果を出せる、ということを示したいです。意識していることは構えです。構えの印象で、私は全体の雰囲気が変わると思うので、そこをきれいに出来るように心がけています。本番では一本に集中して、今までやってきたことを一本に込めたいと思います。全日本の目標は相方を信じて、自信を持って悔いが残らないように、コートに全てを置いてきたいと思います」

村上
「丸山先輩とできる最後の機会だと思うので、全力でやりたいです。今まではきれいさがあればいいかな、と思っていましたが、レベルが上がったので技の強さも意識していきたいです。自分としては求められるレベルが違うかなと思います。構えだけで印象が変わるので、そこは意識していきたいです。一週間を切っていますが、一本ずつを大切に取り組んでいきたいです。初めての黒帯で緊張していますが、練習以上のことはできないと思うので、練習を自信に変えて臨みたいです」

◆丸山 俊江 まるやま としえ 法4  筑陽学園高出 160cm
◆村上 志帆 むらかみ しほ 政経3 わせがく高出 158cm

~男女初段の部 小泉・内田組~
小泉

「初めての黒帯で、楽しみであると同時に不安も少しあります。残り一週間で調整していきたいです。大会自体が遅かったので、例年なら夏から練習があるのですが9、10月から練習が始まりました。お互い、良さが違うと思うので、それが合った時に良いものができると思います。流れ、互いの良さを出すために意識していきたいです。過去2年の違いは茶帯から上がって初めての大会なので、今の実力でどのくらい通用するのか楽しんでやりたいです」

内田
「今までの大会に比べると、自信を持って挑める大会かなと思います。練習では、一回の演武で全力を出せるよう意識して行っています。不安を消すような練習を心がけています。小泉は経験者なので、胸を借りるような気持ちで臨みたいと思います。全日本では、まずは予選突破して本選へ進むことを目標にしたいです」

◆小泉 洋輝 こいずみ ひろき 文 志学館高出 173cm・68kg
◆内田 桃香 うちだ ももか 政経 高崎北高出 160cm

~三人掛けの部 清水主将・伊藤・豊田組~
清水

「2年次に三人掛けに出場して2位でしたが、それを超えられると思います。久しぶりの三人掛けでしたが、2人相手で次々と相手がくる感覚を楽しく感じることが出来ました。まだ足の捌きであるとか、通した時に細かいところがおろそかになることが課題です。本番では、あそこでああしておけばよかった、というような感情を残したくないので、一瞬たりとも気を抜きたくないですね。後輩2人が一緒に頑張ってくれるという話を聞いて嬉しかったです。最後ですし、優勝を狙います。また、チームとしても明大は古豪と呼ばれて久しいので、総合優勝に向けて一歩でも前進したと言えるような結果を残したいと思います」

伊藤
「もう本番に向けて日が無いので、今はやり切るだけという気持ちです。初めての三人掛けで難しくて、分からないことだらけでしたが、教えてもらいながら付いていくことが出来ていると思います。各大学によって演武の動きは違うと思いますが、自分たちは迫力が一番だと思っているので、そこで勝負していきたいです。コートに入ったら自分を含めて3人とも集中できると思うので、最大限の力を出し切りたいです。先輩が最後で、豊田と自分たちも最後のつもりで一発勝負だと話しました。優勝あるのみです」

豊田
「大会まであと数日で、あとは気持ちをどれだけ高められるかだと思います。あとは、ダメな部分を削る作業が大事だと思います。関東学生大会でも三人掛けで出場しましたが、メンバーが変わってあらためて難しいなと。一人一人高さや力も違いますが、間合いなどの部分では前回経験したことが役に立っていると思います。本番では演武を通して、コートに入ってから出るまで、ピリピリした雰囲気を出したいです。優勝を目標に、この3人で組んで良かったと思ってもらえるように頑張りたいです」

◆清水 遼太 しみず りょうた 商4 川越東高出 170cm・70kg
◆伊藤 輝 いとう ひかる 政経2 中部一高出 176cm・70kg
◆豊田 竜大 とよだ りょうた 商2 川越東高出 163cm・54kg

~男子白帯緑帯の部 可兒・中村組~
可兒

「大会に向けて、演武でも基本が大事だと思うので、基礎に力を入れて一生懸命練習してきました。新人大会では予選落ちしてしまいましたが、それで一生懸命になり、少林寺拳法により向き合えるようになりました。今はまだまだだと思うので、残り1週間でできるだけ一つ一つの失敗を減らして、今以上のものを出したいです。モチベーションは上がっています。目標は入賞です。形に残せるように、入賞を狙いたいと思います」

中村
「新人大会では予選落ちと不甲斐ない結果になってしまったので、まずは予選突破を目指したいです。レベルの高い明治の名前を背負うのは重いですし、そういった意味で今では勉強より少林寺拳法というくらいまでにやる気が上がってきました。新人大会の時は硬くなってしまったので、今回は緊張しないように心掛け、リラックスして臨みたいです。目標は出来るだけ高く、予選突破を目指しながらも、1位を目指したいです」

◆可児健太郎 かに けんたろう 政経1 春日部高出 163cm・57kg 
◆中村 隆之 なかむら たかゆき 政経1 春日部高出 172cm・62kg

~男女白帯緑帯の部 坂田・横山組~
坂田

「(新人大会を経て臨む大会ですが)気持ちは以前と変わりません。ただ、成長したという実感や手応えはあまり無いです。練習では、演武の際に重心を落とす、ということを心掛けてきました。大会は全力でやるだけ。とにかく、全力でやりたいと思います」

横山
「新人大会の時は先輩が付きっきりで見てくれましたが、今大会に向けては何をすればいいのか、という部分などで悩みが増えました。指導を頂いても、その時は出来ても通すと意識できなかったりと、課題は残ります。(新人大会で1位を獲得して臨む大会ですが)それに関してのプレッシャーはありません。全力を出せないことに悔いが残ると思うので、悔いの残らないように伸び伸びとやりたいと思います」

◆坂田 英作 さかた えいさく 政経1 明大明治高出 166cm・56kg
◆横山可奈子 よこやま かなこ 文1 明大明治高出 160cm

~単独段外の部 白川~
白川

「大会を控えて、少しずつ完成度は上がってきているなと感じます。新人大会から構成を変えた部分もあり、その点ではぎこちなさも出てしまっていたのですが、最近ではなじんできて良い感じになってきたと思います。力が入って硬くなってしまうところがあったので、緩急を意識して力を抜いてやることを心掛けてきました。大会1週間前に風邪を引いてしまったのですが、それで疲労や変な力が抜けて逆に良かったのではないかと思っています(笑)。1回で良いので1位を獲ってみたいという思いはあります。ですが気楽に、気負うことも無いので、自分の力を出すだけだと思っています」

◆白川 大地 しらかわ だいち政経2 市川高出 164cm・56kg