
日体大に勝利 順調に駒を進める/全日本大学選手権
スターターは中東泰斗(文4=光泉)、吉本健人(法3=藤枝明誠)、田中井絋章(政経2=山形南)、伊澤実孝(政経3=愛知産大工)、皆川徹(営4=京北)。
前日の反省を生かして勝利をつかんだ。昨日は久しぶりの実戦で、立ち上がりに硬さが見られ得点が伸びなかったが、今日の試合では修正。出だしを意識して、前半で40点を獲得した。「空いてるところ空いてるところをうまく攻めれた」(中東)と、相手のスキを突いた攻撃が効いた。リードを奪い「自分たちが前半で40点とるなんていうのは珍しい」(伊澤)と選手は上機嫌だった。
追い上げはされたが、流れを引き渡しはしなかった。後半は攻撃中のリバウンドを相手に奪われ、速攻にディフェンスが追いつかないシーンが目立った。しかし慎重に動いて、相手のミスを待った。「辛抱強くできた」(中東)。第4クオーターに一時は同点となったが、皆川がゴール下で連続に得点し再び引き離した。
リーグ戦からガードの不在が悩みのチームだったが、今では「それなりにはなってきた」(塚本清彦ヘッドコーチ)と、チームの構成は改善されてきた。中東、皆川、伊澤が中心にコートに立つことに「3人が安定すれば流れはこっちに来る」(皆川)と選手も自負している。
明大はリーグ戦優勝校の東海大との対戦を心待ちにしている。次戦に勝ち、準決勝に進めば東海大と当たることになる。
次戦の対戦相手は拓大。前回の拓大戦は負けたものの、リードした場面もあった上での3点差の惜敗。勝利のチャンスは十分にある。
[渡辺由理佳]
試合後のコメント
塚本ヘッドコーチ
「今日もディフェンスをしっかり、ということでやった。今までの20ゲームを何のためにやってきたのか、トーナメントの時は目的意識を持ってやらないとだめ。今日の前半みたいに得点が入るってなると、後半の失態になる。ミスしたらハリバックしなくちゃいけないのに第3クオーターアウトラインまで走られてたので、1点差まで追いつかれて、逆転されてもおかしくなかった。直さないとベスト8以降は勝てない。明日はそこが一番ポイント。拓大戦はチャレンジ。過去4年間で3回ベスト4。1回は東海にオーバータイムで負けたゲーム。いつもインカレの頃にはチームらしくなってきている。今年もそれなりにはなってきた。明日勝ってもう1回東海とやれるとしたら、東海とは今年の集大成として思いっきりやらせたい。明日はベンチワークでミスないようにして、なんとか勝てるようにする」
中東
「昨日の入りが悪かったので、そこをしっかり意識していこうとみんなでやった。今日は自分としてはすごく良かった。自分のところでターンオーバーがなかったし、シュートの確率も良かった。(追い上げられたところでは)塚さんからも我慢だと言われていたし、そこを辛抱強くできた。流れも変えずにやれた。ディフェンスからいい流れでのブレイクとかもあったし、空いてるところ空いてるところをうまく攻めれた。明日は勝って東海とやりたい。自分としてはターンオーバーをしないで、チームとしてはしっかり走ったりオフェンスリバウンドとかをやっていきたい」
皆川
「今日勝ってオールジャパンが決まったのでとりあえずほっとしている。明日のベスト4決めが一番のヤマ場なので頑張っていきたい。リーグとプレーオフとインカレに向けての練習試合と20試合以上やってきて我慢することだったりを経験して今日はそれを出せた。勝負所で決められたのがその成果だと思う。課題としてはちょいちょいリバウンドを取られたりしたところがある。明日は大きいのがいるのでそこは修正してやる。(中東、皆川、伊澤の活躍が目立ったが)いままでずっと3人で引っ張ってきた。3人が安定すれば流れはこっちに来る。個人的にはリバウンドとディフェンスとインサイドを制圧することをやろうとしていて、ところどころ良くなかったところもあったけど終わりよければ全て良しということで。明日もこの調子で行ければ」
伊澤
「前半はディフェンス、っていう意識はあったが、相手に点を取られる場面が目立った。ディフェンスリバウンドが多かったので、後半修正しきれずに、後半走られるときが3クオーターに多かった。でもそこをなんとか我慢をしてできたと思うんで、悪くはなかった試合だった。今日は1クオーターからいい感じにシュートが打てた。自分のマークが空いたり甘かったりした。決められてよかった。自分たちが前半で40点とるなんていうのは珍しい試合なんで、そこがまだ助かった部分ではあるし、点が取れてる部分が今日の我慢できたことにつながったと思うので、明日また続けていかないとと思う。昨日は後半の入りのところで守って走れたんで、今日はどう最初から出せるかっていう指示されてた。3クオーターは特に相手が変わったんじゃなくて、走られる時間帯に気持ちがチームとして少し切れた部分も見えた。相手の速攻の時とかハリバックが遅くて何本も取られた。1試合を通してそういうところが徹底しないとこれからは勝っていけない試合になると思うので、そこはまた気を引き締めてやりたい」
田中井
「(初めてのスタメンは)めっちゃ緊張した。リーグではいつもベンチからで、試合の状況を見て、何が足りないのかとかを分析して、試合に入っていってた。初めてスタートだったけど最初の3分で自分の持ち味のディフェンスができてなかった。明日はどう使われるかわからないけど、ディフェンスを意識してやっていきたい。得点が取れなくてもオフェンスリバウンドとかある。後半には前を見ろって言われてたりもした。自分は僅差になると気持ちが弱くなってしまうところがあって、それまでは気持ちをぶつけられていたけど後半少しそうなってしまった。今日は我慢しきれないところもあった。明日は勝ちたいという気持ちを持ってやる。拓大は2回目は僅差の試合だったので、塚本さんも自分たちのディフェンスをしっかりやれば勝てると言われているのでしっかりやりたい」
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