近大に勝ちベスト8進出/全日本学生選手権

2014.11.24
 順当に2回戦を突破した。前半の半ばから明大が徐々に差を広げ15―11で折り返すと、後半途中には最大11点の差をつけた。一時3点差まで追い上げられるも32―27で逃げ切り勝利。準々決勝は同じ関東地区の日大と対戦する。

 相手のミスに付け込んだ。近大の2連続得点から始まった前半。それでもそこから明大ディフェンスの集中力の高さが光った。前半14分に素早い速攻で同点に追い付くと、15分からはディフェンスで相手選手にプレッシャーをかけ相手のミスを誘発。4連続得点でリードを奪い前半を15―11で終えた。
 後半も中盤まで明大のペースだった。堤由貴主将(営4=洛北)、坂倉健介(政経4=私立市川)を中心に最大11点差まで広げるが、メンバーを交代し始めた後半20分から相手に猛烈な追い上げを許す。「メンバー交代してからバックチェックが甘くなった」(堤)と3点差まで追い付かれた。結果的には32―27で勝利したがまだ改善できるところはありそうだ。

 調子はほとんど取り戻しつつある。次の相手は日大。「いかに一本一本のプレーを大事にするか」と堤。日大の代名詞・3―3のディフェンスをどう打ち崩すかがカギとなりそうだ。より相手のレベルは上がってくるが勝てば優勝が見えてくる。

[吉田周平]
試合後のコメント
松本勇監督

「最後バックチェックができなくなった。早く戻ってしっかり守らないと。とにかくリーグと違って1点でも2点でも勝てばいい。もう練習がどうのこうのと言うところでは無い。堤とか坂倉とか最後だから死に物狂いでやってほしい。コートの中で何とか一本守ろうというのが無い。4年が死ぬ気でやらないと。最初のところもノーマーク外すから厳しくなる。きのう(22日)と一緒で外したらどうしようもない。ここへきてノーマーク云々じゃないけれども。あとは吉野(樹・政経2=私立市川)が後半の堤が(マークを)付かれたところでもうちょっと自覚と強い気持ちを持ってほしい。ミスからの失点があったからそこは気を付けないと。堤が付かれるのは想定内だが変わる人がいない。普通のときは大丈夫だが競ってくると厳しくなってくる。オフェンスはまあまあ良かった。点差が開いてからはゆっくり回していたが最後ミスでああいう形になってしまった。10点開いていたからゆっくり回すというあのペースで良かった。後半途中までは良かったので問題はあした(24日)またやる。勝負どころは最後10分くらいにくるので、そこで1点2点の勝負になっても気持ちで勝てるように。あしたはお互い手の内がよく分かっている相手。どっちもどっち」

堤主将
「ディフェンスは前半から後半の中盤にかけてはしっかり機能したと思うが、最後メンバーが変わった後のバックチェックだったりマンツーマン(ディフェンス)されたときのオフェンスができてなかったのでこのままいったらあしたの試合あさっての試合で厳しいことになるとは思った。(次の日大戦)何回も当たっている相手なのでお互い知っているとは思うが、そこでいかに一本一本のプレーを大事にするかというのが出てくる」

池田稔(農3=藤代紫水)
「きのう(22日)もそうだったが前半の立ち上がりと後半終盤に相手のペースを握られた。良い時はあるがペースを握られたときにどれだけ自分のプレーができるか。もっと自分たちができるプレーをしなくてはならない」