
六大学対抗戦は悔しさの残る総合4位/東京六大学対抗ロード・浮城のまち行田ラウンド
続いて行われたRCS第11戦ではクラス1で鈴木快彰(政経4=横浜)が4位入賞。クラス2Bでは河津賢人(政経1=九州学院)が健闘するも2位に終わり、7月の湾岸クリテリウムに続き惜しくもクラス1昇格を逃した。
[六大学対抗ロード]
勝負所で力を発揮できなかった。ポイント方式で行われた今回の対抗戦。小林は計6回のポイント周回のうち5回でポイントを獲得した。レース序盤から先頭集団をけん引し、2周に1回の中間スプリントで勝負を仕掛ける。得意のクリテリウムレースでポイントを獲得するも「序盤の2回で5点取れていなかったのが後に響いた」と小林。5回のポイント獲得は最多となったが、総合得点で高木(立大)、浦(東大)に及ばず3位となった。
総合4位に終わった。対抗戦にはこれまでロード班を引っ張ってきた金井誠人(法4=日大豊山)、鈴木快ら4年生は欠場。小林の3位に次ぐ河津の10位、帖地森(営3=北桑田)の15位はポイント獲得圏外となった。「長距離班を全体的に見て不安が多い」と金井。これからの総合力強化に期待したい。

河津は惜しくもクラス1昇格を逃した
[浮城のまち行田ラウンド]
あと一歩で昇格を逃した。クラス2Bに出場した河津は積極的な走りで2位に入った。序盤からスピード感のあるレースとなり、2周目から森口(日大)が飛び出した。「飛び出したのが強い森口だったので一緒に逃げたら逃げ切れると思った」と河津は森口を追走し、2人で逃げを図った。メイン集団との距離を大きく離し、迎えたラスト1周で優勝争いは河津と森口に絞られた。最終コーナーまで両者譲らず勝負はゴールスプリントにもつれる。「スプリントはあまり得意ではなかったのでその前に何とかしたかった」と河津。粘りを見せたが、森口のスプリントにあと一歩及ばず。2位でのフィニッシュとなりクラス1昇格はならなかったが「次は上がれるように頑張りたい」(河津)と次戦での雪辱を誓う。

4位入賞を果たした鈴木快
クラス1では鈴木快が4位入賞を果たした。「体が割と衰えていない感じがあった」と言う鈴木快。序盤から構成された5人の逃げの集団に乗ると、そのまま後ろのメイン集団を引き離し続けた。5人の集団は崩れることなくレースをけん引し続ける。「周りもスプリントが得意な選手ではなかった」と分析した鈴木快。ゴールスプリントで勝負を掛けたが4位でフィニッシュとなり、惜しくも表彰台を逃した。
また、今回は途中棄権となった小林だが、現在RCSランキングは2位に付ける。首位を走る相本(法大)は「RCSだけに専念している」(小林)と強敵だが、3年連続での明大からの年間王者を目指し、残り4戦での逆転を狙う。
30日にはトラックでの六大学対抗戦を控える。昨年はこの大会で総合優勝を果たした明大。今回の六大学ロード総合4位の雪辱を果たすとともに、2年連続での優勝を目指す。
[鈴木拓也]
試合後のコメント
金井
「引退して3ヶ月経ったが体力の衰えと練習量が以前に比べたら落ちているので小林をあそこで押し上げられる力が自分にもっとあればいい形で今回のレースを終わらせられたかなと思う。今回は小林のアシストでチャンピオンジャージーを3連覇してもらおうと思っている。(最初に)快彰(鈴木快)が逃げに乗ったので小林をサポートしないといけないと思って集団に極力くっ付いてリーダージャージーを持っている相本をマークしていたがそれがうまく噛み合わなかった。(3人で話したことは)小林を中心で動こうと思ったが、展開が悪かったというか、小林も六大学(ロード)で疲れていた。(法大の相本は)彼自身チャンピオンジャージーを一回取ったら、手放したくないという気持ちが出てきていると思うので、レースでも積極的に動いていて、それを小林がどう崩せるかがこれからの課題だと思う。(これからは)残りのレースも出ようかなと思うがちょっと分からない。ポイント差を見ていけそうだったら神宮も手伝いに行こうと思う」
鈴木快
「(今大会に向けての調整は)ある程度しかやっていない。1日1時間半くらいしかやっていなかったが、体が割と衰えていなかった感じがあった。完走はできるだろうという気持ちでやっていた。(レース展開は)序盤の方にできた逃げにうまく乗ることができた。その流れに乗れたら行けるだろうなという気持ちがあって、狙い通り乗ることができたが、そのままの展開でやっていこうとした。でも最後は結局力が残っていなかった。周りもスプリントが得意な選手ではなかった。自分と同じような選手ばかりだったので、スプリントもいけるかなという気持ちがあったが、結果は4位だった。金井と一緒に小林をサポートしようとしたが、あまり機能しなかった。機能しなかったというか、コースがコースなのでうまくいかなかったという感じだった」
小林
「(六大学は)序盤スプリントで油断していて5点取れなくて2回とも3点になってしまった。後半も2点と8点取ったが気が緩んでいたというか、序盤の2回で5点取れていなかったのが後で響いた。(最初から前は引いていたが)コーナーが多いので前の方でレースを進めていこうというのがあって、それでアタックで反応して序盤から逃げというか後ろがちぎれたか分からないが数人でずっと最後まで逃げることができた。点数もその中で取ることができたので良かった。(総合は4位だが)法政の2人に結構やられていたので明治もあと2人くらい乗ってくれていたらもっと楽に走れたかなというのはある。(RCSは)序盤から逃げが決まっていて追走集団がいてその後に自分らがいてという感じで相本さんも必死で真ん中の班で追っていた。先頭は結構有力なメンバーで逃げていたので追い着くどころかどんどん広がっていって、ペースも全然落ち着かなくて立ち上がりもすごく速かった。午前中の疲れはあまりないと思っていたが立ち上がりの立ちこぎが全然スピードが乗らなくてそのままずるずるちぎれていって無駄脚を使って、30km持たなかった。後ろから前に出られずに着いていくので精一杯という感じだった。(法大の相本は)今シーズンはツールド北海道も六大学も出ずにRCSだけに専念しているので狙っているというのはあって、力もあって今シーズン乗っているので厳しくなる。(練習は)冬場入って朝も寒くて暗いしあまり乗れていないというのはある。筋トレばかりやっていて冬場は上半身を鍛えたいなと思っていてあまり乗れていない部分もある。もっと乗らないと駄目かなと感じた。(神宮まで)スプリントだけじゃ勝てないのでしっかり逃げで決めるような脚をつくりたい」
曽我圭佑(法2=九州学院)
「(ロードの練習は)あまりしていなかった。久しぶりに心拍数が上がるレースだった。調子は良かったのであわよくば優勝を狙っていた。ラスト2周くらいでスピードが上がって気持ちが折れてしまった。気温も低かったので対応するのが大変だった。(序盤のアタックは)人数が結構いたので絞ろうと思った。狙い通りの動きができたと思う。(今後は)行田のレースには全部出るつもり。実戦でこそ磨かれるものがあると思うので積極的に参加していきたい」
河津
「(今回のレースは)今回は調子も良くて、展開も自分が思うような展開にできた。それでも結局最後は負けてしまった。まだまだ練習が必要だなと思った。(序盤から森口(日大)と二人で逃げる展開となったが)狙っていたわけではなかった。でも残り何周かで一人で逃げようと思っていた。飛び出したのが強い森口だったので一緒に逃げたら逃げ切れると思ったので追走した。(勝負はゴールスプリントとなったが)スプリントはあまり得意ではなかったのでその前に何とかしたかった。向こうが強かった。(惜しくもクラス1昇格を逃したが)次は上がれるように頑張りたい。(今の自分に足りないと思うものは)まだ全体的に強くないので、スプリントも踏む練習も頑張っていきたい」
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