(3)主将インタビュー「やることは一つ」

2014.11.17
 日本拳法のスペシャリストだ。365日24時間、常に拳法のこと、部のことを考える大貫洋平主将(文4=東海大相模)に部員は全幅の信頼を寄せる。第3回は人望厚き主将に、お話を伺った。
――日本拳法歴と、始めたきっかけを教えてください
大:拳法歴は4歳になる前くらいからやっていて、今年で19年目です。記憶無いけどね(笑)。物心が付く前には道着を着ていました。きっかけはお父さんが道場で拳法を始めて、それに付いていったという感じです。拳法以外のスポーツはほとんどやっていませんでした。道場は週1くらいで練習していて、あとは家でお父さんと秘密の特訓を…(笑)。本格的に始めたのは小学校中学年くらいからです。

――関東でも試合はあったのですか
大:神奈川県大会とか東日本少年選手権とかはありますが、規模がどうしても小さいので…。確か東日本は6連覇、神奈川県大会は4連覇か5連覇していました。

――自身の強みを教えてください
大:やはり拳。技で言うと胴突きが一番得意で、代名詞だと周りからも思われているんじゃないかなと思います。

――日本拳法の魅力は何ですか
大:階級が無差別という中で、体が小さい人でも大きな人に勝てたりとかするところだと思います。あとは小さい人は動きが速くて技が豊富だったりとか、大きい人は組み技が得意だったりとか、それぞれのスタイルがあって「これでなくてはいけない」と捉われていることが少なく、常に新しい発見もあって面白いかなと思いますね。

――今までで一番印象に残っている試合はありますか
大:最初は自分自身も拳法というものを知らなかったし、周りが野球とかサッカーをやっている中で、なんで自分は拳法をやっているんだろうと思っていたことがあったのですが、拳法で強くなりたいと思うきっかけがあって、小学校3年か4年の時に試合で負けたんです。それまでと違って、その試合がすごく悔しかったんです。そこでこの悔しい気持ちを晴らすには、強くなって来年優勝するしかないと思って。そこから自分の中では拳法だけになりました。なので、その試合が一番の思い出です。

――負けず嫌いなんですね
大:負けず嫌いです。表には出さないけど、実は負けず嫌いなんです。

――明大の進学理由は
大:大学に入っても拳法を続けたいというのはずっと思っていました。ただ高校は部活が無く道場でやっていたので、声を掛けてもらうしかなかったのですが、大会に出場する中で明治大学に目を付けていただきました。それからいろいろな方の後押しもあって仲良くさせていただいていて、高校2年生くらいからは練習にも通わせてもらって、明治に行きたいなと。高校に防具や荷物を持っていって、周りのみんなが部活に向かう中、自分だけここ(明大)に来たりしていましたね(笑)。

――オフはどうして過ごしていますか
大:基本的に自分は100%拳法から離れることはありません。オフに入ったら道場で拳法の練習をやっています。遊んだりリラックスもするけど、いつも頭に拳法のことはありますね。卒業後も何かしらの形で拳法には関わっていきたいです。

――今年のチームを紹介してください
大:今年は団結力です。他の大学と比べても際立って誰が絶対的に強いとかいうわけではないと思います。その中でやっぱり人数も多いですし、結束力を大切にしています。全員で戦っていくというか、全員参加型のチームだと思うし、府立も全員で戦いたいと思っています。

――府立に向けて一言
大:もうここまできたらやることをしっかりやっていくだけです。新人戦も3連覇してくれて、練習でも気合を入れ直して、雰囲気的にも内容的にもまた充実してきたと感じています。あとは一人一人が高い意識を持って団結していければ、やることは一つなので、全員で勝ちにいきたいと思います。

――ありがとうございました

◆大貫洋平(おおぬき・ようへい)文4 東海大相模高出 172cm・65kg