2位でリーグ戦終える ベストイレブンに最多タイ4人が選出/関東大学リーグ戦
後期負けなしでの追い上げもあと一歩及ばなかった。優勝した専大と勝ち点は同じ47。前期、専大と勝ち点差8の5位からの驚異的な追い上げだった。「選手たちがチームとしても、一人一人としても試合を重ねるごとに成長していく様子が後期の結果につながった」(栗田大輔助監督)と個人でもチームでも成熟を見せた。三浦龍輝主将(商4=FC東京U―18)を中心に4年生がチームをつくり上げ「チームを成長させるという意味で本当にみんながよくまとまってくれた」(栗田助監督)。それでも準優勝という結果に選手たちは悔しさの残る表情を見せた。
ベストイレブンに専大と並んで最多4人が選出された。アシスト数7でランキング2位の差波優人(商3=青森山田)。11得点を挙げランキング2位となった藤本佳希(文3=済美)。全日本大学選抜DFでもあり、全試合先発出場でリーグ最少失点に貢献した髙橋諒(文3=国見)、山越康平(法3=矢板中央)の4人が選ばれた。山越は得意のヘディングから5ゴールを挙げ攻撃面でも活躍した。「チームがあっての個人賞なので、チームメイトには感謝の思いでいっぱい」(山越)と好調だったチームを象徴する最多選出。藤本も得点ランキング2位、差波もアシストランキング2位と個人賞の受賞はならなかったが「少しでも数字に残せた」(差波)ことが選出につながった。また世代別の日本代表に選出されたとして、室屋成(政経2=青森山田)が2部の越智(産能大)と共に特別賞を受賞した。
次の目標はインカレとなる。「4年生と1日でも長くサッカーをやるため」(藤本)と現チームで最後の大会へ気合は十分。届かなかった優勝へ、悔しさを胸に大学日本一を懸けた戦いが始まる。
[谷澤優佳]
コメント
栗田助監督
「(準優勝という結果について)我々にできることはやり切っての結果待ちだったので、これはもう仕方がない。専修が3点を取り、うちは順天に対して0―0だったという差だと思う。(一年間リーグ戦を振り返って)選手たちがチームとしても、一人一人としても試合を重ねるごとに成長していく様子が後期の結果につながったと思う。そういう意味ではすごく成長したのではないかと思う。(ベストイレブンに4人選出されたが)ベストイレブンはいろんな方の評価があってのベストイレブンだと思うけれども、もちろん選ばれてはいないけれど、たとえば三浦龍輝だったり松藤だったりと4年生がすごく活躍していた。すべての人間がベストイレブンだと思う。そういう意味では選ばれたことについては素直にうれしいけれど、それ以外のすべての選手に敬意というか、おめでとうと言いたい。(4年生について)試合に出ているメンバー、出ていないメンバー含めて、みんなでチームを何とかやっていくぞと。チームを成長させるという意味で本当にみんながよくまとまってくれて、お互いに切磋琢磨してくれたと思う。(インカレに向けて)今回2位という事実は悔しいので、インカレ必ず借りを返して本当に優勝目指して、また一ヶ月鍛え直したいと思う」
差波
「(ベストイレブン受賞について)うれしい気持ちはあるけれど、チームが優勝できなかったという点では悔しい気持ちでいっぱい。アシストや得点の部分で少しでも数字に残せたというところが選ばれた理由かなと思う。(後期好調の要因は)優勝したいという強い気持ちで日々の練習に取り組んでいたことが好調の要因だったのかなと思う。自分でも数字としてある程度の結果も出てたし調子良いとは思いたかったけれど、そう思ってしまうと満足してしまいそうだった。自分のプレーに対しての自分自身の評価を高くしすぎると満足すると思ったので、常に常にまだまだできるということを強く思いながらもがいていたのが後期だった。それがうまくいったのではないかと思う。(チームの準優勝について)悔しい気持ちだけ。来年は今年お世話になった4年生のためにも優勝して良い報告ができたらいい」
髙橋
「ベストイレブンに選ばれたというのは嬉しいけど、やっぱチームとして1位になれなかったのが悔しい。そっちの思いのほうが強い。やっぱ勝ち点が並んで、他力ながら優勝の可能性があった。やっぱ他力じゃなくて自力で優勝を決めないと優勝できないんだなと改めて感じた。今年こそは優勝したいって思ってたけど、今年もこういう形で2位という結果で終わってしまった。前期から勝ち点を取れるようにやっていきたい。(ベストイレブンに選ばれたと思う理由)自分の特徴である攻撃参加を22試合の中で出せたのは大きかった。チームが勝って、チームが評価されたら個人としても評価される。自分が評価されるためにも、チームを勝たせるというのが大事と感じた」
藤本
「正直にびっくりした。今年1年やってきたことが評価されたのはすごい嬉しい。やっぱり得点が評価されたと思う。満足は全然できないけど、得点という部分が評価されたのは嬉しい。FWなので、点数を取らないと価値はないと思っているので、優勝を逃してすごい悔しい中での、ベストイレブンだったので複雑だけど。来年はチームの優勝に自分の得点で貢献できるようにしたい。(リーグ戦優勝を逃したことについて)相当悔しい。他力だったので、自力で決めないとダメだということだと思う。来年は自分たちで決められるようにしたいと思う。順大戦に勝っていればというのもあるけど、それ言い出したら1年間見た時に他の試合もそういう風に言えると思うので。前期をもっとよくすることであったり、1年間通じて勝ち続けることを考えていかないといけない。やれるだけのことは後期やったので、そういう意味ではすっきりしているけど、4年生と1日でも長くサッカーをやるためにインカレへいい準備をしたい」
山越
「(ベストイレブン受賞について)チームがあっての個人賞なので、チームメイトには感謝の思いでいっぱい。自分の持ち味であるヘディングだったりが年間通して大分プレーの面でも安定してきていたと自分では思っている。そういった部分が評価されてのベストイレブンだと自分では思っている。(失点数について)失点数というのは気にしていましたしできるだけ一番になりたかった。優勝とか上位にいるチームは失点が少ないので、失点は0でいこうとチームとしては徹底していた。(自身のプレーでの守備の意識)自分の持ち味であるヘディングとかは大学生では負けてはいけないというのを意識して取り組んでいた。DFラインなので一つのミスが本当に命取りになるので、そうやって簡単なミスを犯さないようにというのを意識して試合には取り組んでいた。(チームの準優勝について)優勝できなくて2位という結果では意味がない。意味なかったけれど、この1年間チームとして取り組んできたことは間違っていなかった。後期自分たちはやりきったという感じなので、またこれから期間が空くのでインカレに向けてもう一回個人としてもチームとしても成長して、レベルアップしてインカレに臨みたいと思う」
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