
立大に敗戦 最終戦での白星ならず/東京六大学女子対抗戦
スターターは川副舞(理工3=富士学苑)、松本真衣(理工1=鵬学園)、伴真衣香(文3=東京成徳)、北浦彩加(国際3=大津)、萱沼史織(情コミ2=埼玉栄)。
ディフェンスを崩された。立ち上がりから高さのあるセンターへのパスを中心に組み立てる立大のオフェンスに苦戦する。北浦や萱沼の得点で応戦し、第1クオーターこそ19―21と点差が開かなかったが立大ペースで試合は進んだ。第2クオーター以降も流れは変わらない。センターの高さに加え、3Pシュートも決まるようになった相手のオフェンスに翻弄(ほんろう)された。反撃に出たいところだったが連続得点が奪えず、点差は広がっていく一方。持ち味である速攻も影をひそめた。巻き返すことができないまま、68―85で試合終了。今シーズン最後となる試合を勝利で飾ることはできなかった。
敗戦したものの、明るく締めくくった。千葉美知瑠主将(文4=東京成徳)にとっては、この試合が大学最後の試合となった。ケガのためプレータイムはわずかに限られたが、試合終了間際に登場。主将の最後に花を持たせようと周りの選手もパスを集め、3Pシュートこそ決められなかったが、レイアップによる得点を挙げた。チーム唯一の4年生として1年間チームを引っ張り続け、先月には目標としてきた悲願の2部昇格を達成した。今年1年を振り返り「本当にきつかった。役割は果たせたかな」(千葉主将)。大役を務めあげた主将は、笑顔で大学バスケ生活の幕を閉じた。
今大会を機にチームは代替わりし、新体制を迎える。経験豊富な3年生が中心となる新チームに懸かる期待は大きい。「後輩たちは後輩たち。新しいカラーをつくってほしい」と千葉主将も背中を押す。今日の敗戦から、チームにはまだまだ改善の余地がうかがえる。この冬に一回り成長を遂げ、新シーズンではさらなる高みを目指す。
[尾藤泰平]
試合後のコメント
千葉主将
「今日は入らなかったが、みんなパスを集めてくれた。(この1年は)本当にきつかった。特に合宿。チームのプレーもうまくいかなかったし、自分のプレーもうまくできないし、スタッフからも毎日怒られたし、もうあの時期には戻りたくない。今は2部昇格を決められたことが本当にうれしかったという思いが強い。(2部昇格が)『責任だよ』とずっと言われていたので、その役割は果たせたのかなと思う。今年1年で一番印象に残っているのは入れ替え戦。他に挙げるとすれば桜美林戦。あの試合は全然良くなくて、最初ずっと点が入らないバスケットは初めてで、これがもはやバスケなのかという感じだった。でも次につなげるためにはいい試合だったと思う。反省点がいっぱい出てきて、2部昇格につなげられたと思う。後輩たちは後輩たち。なので、新しいカラーを一番上の学年を中心につくってほしい。それを1年間継続していけるようなチームになれば、2部でも勝っていけると思う。(4年間を振り返って)1年生からずっと試合に出ていなくてケガも多かったが、最後はスターターとして出れるようになって良かったなと思う。でもそれは周りのおかげで、先輩たちとかもすごく支えてくれたし、下の学年もしっかりついてきてくれた。本当に周りの人に感謝したい」

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