(1)1年生座談会

 第1回はフレッシュなルーキー6人組、1年生の座談会です。

――ウエイトリフティングを始めたきっかけは何でしたか。
上野
 サッカーやめてから陸上を始めて砲丸投げをやって、その砲丸投げの先生がウエイト部の顧問だった。砲丸投げる前にスクワットをするんですけど、初めてやった時に先生に「お前はウエイトやれ」と言われて練習に連れていかれました。
斎藤 高校の時に先輩に誘われて、大会を見に行って感動して始めました。
中野 高校の一つ上の先輩が優しくて部の雰囲気も良かった。
後藤 友だちに誘われたのが一番。走るのが好きじゃなかったのでなるべく走らない運動部に入ろうと思ったらウエイト部でした。
松本 高校の後に何もすることがなく、ウエイトだと大学に行きやすいと聞いたので。
朽名 中学まで野球をやっていたけれどケガでできなくなってしまった。そこから友達と顧問の勧誘で入ろうと思いました。

――ウエイトをやっていて良かったことは何ですか。
朽名
 明治大学に来られたことと体が引き締まったこと。高校1年生の時に76㎏あったんですけど、高校2年生の時に54㎏まで落ちたので。あとは楽しいです。
上野 自分も明治大学に来られたこと。あと今までサッカーとか陸上やっていても都大会止まりだったのが、全国レベルで戦える選手になれた。
斎藤 人間的に成長できたと自分で実感できたこと。また、全国で戦えるようになって自分の可能性が感じられた。
中野 細かった体に筋肉がついたことと、高校の時にインターハイで良い結果を残せたことです。
後藤 趣味などが少なくて、大学までの長い間熱中して取り組めたことが一つ。自分も中学時代は細かったけれど、肩とかがガッチリしてきたのも良かった。
松本 明治大学に来られて良かったです。

――なぜ明大への進学を決めましたか。
松本
 自分は就職とか学歴とか良いので。
周り 野心丸見えじゃん。(笑)
後藤 早稲田と悩んだけれど、ただ明治は学生が勧誘してくれるだけではなく監督がわざわざ高校まで来てくださった。そういった大学の熱意が大きかった。
中野 関西大学も話があって、特にどっちがいいとかはなかった。最終的に原先輩(亮太主将・法4=須磨友が丘)が自分の高校と一緒でいらっしゃるので明治にしました。
斎藤 自分は秋田出身の先輩と地元の合宿とかで一緒で仲が良かった。そこでいろいろ話を聞いて、厳しいとかいう話も聞こえてはいたけれど自分の実力を試して伸ばしたいという思いで決めました。
上野 自分も明治と中央から勧誘を受けていてギリギリまで悩んでいた。同じ高校で針生先輩(丈士・政経2=東京学園)がいたので、先輩の下でやれるならというのも決め手の一つでした。
朽名 松本と一緒の理由もあるけれど、自分の場合インハイで良い結果が残せず不完全燃焼で終わっている。だからウエイトをしっかりできるところでやりたかった。

――明大に来て良かったことは何ですか。
上野
 自分は針生先輩がいるから楽しいなと思える。
朽名 先輩が優しい。
上野 強い先輩も原先輩とかいるし、練習とか見てたら参考になる。

――寮生活はどうですか。
松本
 すっごいきついです。
朽名 1年生は自由がない。当番とかあって時間もない。
後藤 先輩関係。ミスしたらきつく怒られることもあります。
松本 授業以外は大概当番が入ってるので、そこから練習というのがきついですね。

――大学生活はどうですか。
松本
 だんだんうまく両立できている。
周り お前が言うか。(笑)
上野 体育会の他の部活の友達はいっぱいできた。
後藤 大学生活満喫はできていない。
松本 まず明大前から出ることがそんなにないからな。

――同期とのエピソードはありますか。
松本
 いくら喧嘩しても次の日にはギクシャクしていない。1年生なのでもめることは多いけれど、いくらもめても一緒に住んでいるわけであって。もめても思いやれるというのは良い環境かなと思います。
後藤 少し冷めた状態の油を足にかけてしまってやけどした時にみんなが心配してくれました。
松本 朽名と齊藤と3人で東京1日巡りを車でしました。
斎藤 スカイツリーの下まで行って何もせず。その後東京タワーだっけ。
朽名 いや、一回お台場行ってから
松本 大江戸温泉で
朽名 六本木。
松本 各場所30秒くらいの観光。(笑)車で行って止めて見て帰るかって。

――先輩の存在は。
松本
 自分は吉川先輩(琢磨・政経3=明石南)によく面倒見てもらっている。尊敬しています。
後藤 練習中は原先輩がプラット同じで、高校の時は教えてくれる人はいなかったので、原先輩の存在は競技上大きな存在です。
中野 練習中はいろんな人のフォームが参考になります。生活面でも礼儀とかちゃんとしている先輩が多いです。
斎藤 小川先輩(翔太・政経3=熊代)が高校の合宿の頃から面倒を見てもらっている。今はプラットも一緒で、一緒に練習するようになって自分の記録も一気に伸びるようになった。ありがたいですね。
上野 練習も生活も針生先輩と中田先輩(耀介・農2=熊代工)と二村先輩(岳周・営3=名城大付)によく面倒見てもらっていて、特に体重がすぐ減っちゃうので毎晩見てくださったり時には針生先輩がオムライス作ってくださったりしました。
朽名 練習中は原先輩に見ていただいて、記録も伸びていろいろ教えていただいている。生活も中野先輩(雄介・農3=杵築)、大皿先輩(健太・法3=明石南)にいろいろ話していただいてます。大皿先輩は練習とあまり関係のないお話とかもしてくれるのでありがたいです。

――大会前の験担ぎはありますか。
朽名
 同じことをするように。練習メニューも生活もなるべく同じようなことをするようにしています。
上野 試合なのでもっと大きめのバッグの方がいいかなと思うのですが、いつも同じバッグで行っています。針生先輩に誕生日に頂いたバッグで、それで行ったら最初すごい成績が良くてそれ以来毎回それで行っています。

――今後4年間での目標は何ですか。
松本
 来年の冬くらいには同期全員でジュニア大会に出たいなというのが第一の目標。最近は全員で全日本ジュニアに出られていないので、この代だけでも全員で全日本ジュニア選手権に出たいなというのがあります。あとはインカレに全員が出られること。
後藤 それはやってみたい。インカレ団体優勝とかね。
上野 4年生だから出られるとかじゃなく、実績で下が納得できるような感じで。団体で勝ちたい。
松本 3年後とかだったらインカレに全員で出場。
中野 一刻も早く全日本選手権に出たい。
斎藤 2年生くらいの時には笠井(中大)くらいの選手になれたらなと思います。国際大会にも出たいです。
上野 自分は4年生には全国の大会で3位くらいには。
周り 3位。(笑)
上野 勝ちたいけど1位、2位は化け物がいるので。インカレだったら一人いないので2位取れるかもしれないですけど。(笑)日中韓なら国際大会にも出られる。ジャパンを着たい。
朽名 自分はさっき言ってたやつかな。
周り 雑だな。(笑)
朽名 まだ先のことは見えてないんだよね。(笑)

――ありがとうございました。

 最初は緊張していた様子でしたが、中盤以降は笑いの絶えない楽しい座談会となりました。4年間での目標という質問では学年の仲の良さがうかがえます。お互いに高め合う、ウエイトリフティング部らしさが出ているのではないでしょうか。

 次回は2年生の座談会です。11月6日(木)アップ予定です。お楽しみに!

[谷澤優佳]