
雪辱を果たすことができず/全日本学生個人拳法選手権
無念の敗退となった。栁口は1回戦、2回戦を2―0で難なく突破。続く3回戦も危なげなく勝利し準々決勝に駒を進めた。準々決勝では序盤から積極的に攻め、わずか18秒で得意の組み技で抑え面突きを決めたしかし技を決めて20秒経たないうちに「面が手薄になってしまった」(栁口)と蹴りを受け一本取り返されてしまう。その後も必死に組みで攻めるも、途中グローブが外れてしまい、まさかの敗北を喫することになった。
雪辱を果たせなかった。大貫は3回戦まで順調に進み、調子のよさを窺わせた。続いて迎えた4回戦は昨年、判定負けを喫した西日本の王者・上垣内(神戸大)を相手に迎えた。「狙っていることがあった」(大貫)。そのため相手の技の出を待つ戦法となった。しかし試合中盤でスキをつかれ胴突きを決められる。それでも大貫は意地を見せ、ラスト10秒で相手の技に合わせた見事な面突きで一矢報いた。判定に持ち込んだが「流れをつくるという点で上をいかれ」(大貫)悔しい敗退となった。
今大会では満足する結果は出せなかったものの、次につながる試合内容となった。府立では「みんなで優勝を果たす」(栁口)と、目標を掲げて先を見据えた。最終決戦まで残り30日を切った。3連覇を目指して、日々鍛錬を続けていく。
[島村昭二]
試合後のコメント
大貫
「目標は優勝することで、そのために上垣内戦に焦点を当ててきました。去年も判定で負けていて、かなり研究もしたし、今日はまず上垣内にリベンジをしてから優勝を目指そうと思ってやっていました。前半の動きは自分の中ではかなり良かったのではないかと思っていて、上垣内戦までは問題なくいけました。上垣内戦では狙っていることがあって、待ちすぎてしまったのが敗因だと思います。結果1―1だけど先に取られていますし、試合の流れをつくるという点で上をいかれていたという感じでした。後半にうまく形をもっていけて得意技である面で一本取れたというのは収穫ですね。チームとしては、安定感が出てきたかなと思います。府立に向けてということを考えると、もう1勝ずつできたらもっと良かったのでしょうけど、何もせずに負けたというような試合は無かったので、それぞれが持ち味を出せて収穫になっているのであればそれでいいかなと思います。府立は、どんなことをしても勝つということを重点的にやっていきたいです。あと1カ月しかないけど逆に考えれば30日もあるので、毎日少しずつでもレベルアップしていければ必ず優勝は手に届くところにあると思います。今日府立のトーナメントも出たので、シュミレーションや対戦相手の研究ももっとできると思うし、やるべきことをやるだけという感じです。3連覇という名誉が懸かっていますが、逆に考えれば3連覇できるのは明治しかいません。2連覇しているからこそ、そういうチャンスを与えてもらえているのだと思います。それでも気負うことなく向かっていく気持ちで、全力で頑張りたいです」
栁口
「調子は悪かったです。初戦と2回戦はそんなに苦戦する相手ではないと思ったのですが、時間もフルに使い体力を使ったなと思います。3回戦ではばてていて、でもなんとか勝てたので良かったです。4回戦は1本目とったあたりは良かったのですが、面蹴りくらってから心折れそうになりました。体調整えようとしましたが、少し鼻が詰まっていて、あんまり整えられなかったです。胴を守ることを意識して練習しました。今日は胴が抜かれなかった代わり、面が手薄になってしまい面蹴りを見事に食らうと、また構えを見直して団体戦に備えなくてはいけないなと思いました。防具が取れるのは本当に恥ずかしいことでした。最高学年としてグローブがはずれて負けるなんてダサいです。関節を握るのに必死で防具が取れてしまいました。府立に向けては体調を整えるのはもちろん、防御を重視して練習して行きたいと思います。投げた後で確実に技を決めるということを今日は出来なかったのでそれを見直して行きたいと思います。次はみんなで優勝を果たします」
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