初の2部昇格!踏み出した歴史的一歩/関東大学女子リーグ戦2部3部入替戦

 創部初の2部昇格に歓喜の涙があふれ出た。2年連続2回目となった2部昇格を懸けた入替戦。2部13位の大妻女大との対戦は序盤から差を付けながら試合を進めた。後半には2部残留に懸ける相手が猛チャージを見せ、第4クオーターには一時4点まで詰め寄られる。しかし2部昇格への気持ちの切れない明大は最後まで落ち着いたプレーを見せると再び引き離し86―72で勝利。昨年果たせなかった悲願の2部昇格を見事果たした。

 スターターは、川副舞(理工3=富士学苑)、松本真衣(理工1=鵬学園)、伴真衣香(文3=東京成徳)、北浦彩加(国際3=大津)、萱沼史織(情コミ2=埼玉栄)。

手にした栄冠
 悲願の2部昇格を果たした。19点リードで迎えた最終クオーター。ここまで盤石の試合運びを見せ、勝利まであとわずかかと思われた。しかし相手も2部校。簡単には勝たせてくれない。オールコートでプレスをかけられ5連続得点を許すと、第2クオーター途中から守ってきた2桁のリードがついに1桁まで迫られる。萱沼、北浦の得点で再び引き離しにかかるも、伴が4つ目のファウルを犯しベンチへ下がると再び1桁差に。ここでたまらずタイムアウトを請求。タイムアウト明けから立て直したいところだったが勢いに乗る相手の前にさらに連続失点を喫し4点差まで縮められる。しかしここで崩れないのが今のチームの強さだ。「ミスするといつも落ちちゃうけど今日はそうならずに集中力がつながった」(伴)と集中力を切らさずリバウンドショットや今季のチームの武器である速攻で着実に得点。5連続得点を決め、追いすがる相手を突き放した。その後は激しいディフェンスで相手に簡単に得点を許さず、速攻やフリースローで確実に加点すると86―72で勝利。昨年は果たせなかった悲願の2部昇格を決めると、コート上の選手たちはもちろん、ベンチさらには応援席までもが一体となり喜びに沸いた。
 入替戦前にケガで離脱した千葉美知瑠主将(文4=東京成徳)。今年のチームカラーである「守って速攻」の要である千葉主将が抜けたことで、わずか1カ月の間にチームを1からつくり直すことを迫られた。リーグ戦を通して成長したチームだったがそこで1度ボロボロとなった。それでも千葉主将に代わって抜擢された1年生の松本が強さを見せ調子を上げ、チーム全員で勝利をつかみ取った。

主将不在を乗り越えて
 リーグ戦最終戦、和洋女大との対戦で負傷した千葉主将。ケガは深刻で入替戦への出場は不可能となった。そのことをチームメイトに報告すると「私たちを信じてください」と後輩からの返事。信じるしかなかった。
 昨年までほとんど試合経験がなかった千葉主将。それに対し1つ下の3年生は経験も豊富だった。その代を2部の舞台で戦わせるためには何としても今年、2部に上がらなければならなかった。「3年間試合出てないし急に出るようになったから本当にプレッシャーが大きかった」(千葉主将)。そのプレッシャーと責任の中でチームからの信頼を勝ち取っていった。リーグ戦では速攻での素早い走り出しと3Pシュートを武器に自分のポジションを確立。チームになくてはならない存在になった。
 それだけに千葉主将の離脱は大きなものだった。しかし「ナギさん(千葉主将)がケガしてから、それで負けたって言われたくなくてナギさん(千葉主将)の分も絶対勝ちたいと思った」(伴)とチームは千葉主将のケガに奮起。代役に指名された松本もその穴を埋める頑張りを見せた。
 明るく元気に、をモットーとした千葉主将。それだけに自身がケガをしたときも「後輩が求めてるのは落ち込んで練習を休むとかじゃない。落ち込んでる暇はないと思ってできることをやった」とチームための行動を見せた。「現実を受け止められない」(千葉主将)と言うほどケガのショックは大きかったがキャプテンとして言葉と行動で示した。
 千葉主将の離脱により練習でもうまくいかない時期があったがチームとして成長を見せ、最後にまとまって入替戦へ臨むことができた。その結果として見事勝利を勝ち取った。「ナギさん(千葉主将)がいたから、ここまで勝つことができたと思う」と儀保梓(政経3=那覇)。頼れるキャプテンを中心にチームは出来上がっていた。

チーム一丸
 「大好きです!このチーム」。試合後に都筑ありな(理工2=富士学苑)は笑顔で語った。ケガでなかなか試合に出ることはできない都筑だが1年次から積極的なサポートでチームを支え、さらには盛り上げている。試合に出られないなりにできることをこなし「チームのためになるなら」(都筑)と献身性を見せる。試合中、好プレーの度にベンチから飛び出さんばかりに喜びをあらわにさせた加藤葉月(営3=明大中野八王子)は「コートに立てない分精神的にチームを支えた」と上級生としての声を出したりすることでチームを引っ張った。1年生の橋本みなみ(商1=県立柏)も「サポートの方でチームの一員として貢献したいと思っていた」と入替戦までの期間をチームのために過ごした。人数が少なくても1人1人がやることをしっかりとやることでチーム力を高めた。「少ない分チームがつくれた」(都筑)と選手たちも今のチームに自信を持っている。「ここで燃え尽き症候群にならないように、気持ちの面で切らさないようにサポートできればいいなって思う」と主務の山口明日香(商2=岡谷南)はこれからもチームの支えとなることを誓った。

ラストチャンス
 多くの人に支えられての勝利だった。マネジャーを含めて部員は11人。これだけ選手の少ないチームは3部にもほとんどなかった。ケガ人が多くなると5対5を行うこともできなかった。ケガ人が続出した入替戦前はOGやスタッフ、さらにはバスケ関係の友人の協力もあってなんとか練習を重ねることができた。練習の時間も遅く「迷惑かなと思った」(北浦)が誰もが快く引き受けてくれたという。多くの協力があったがそれだけに感じるプレッシャーも大きかった。「そういう人たちに恩返しするためにも2部に上がらなきゃいけなかった」と千葉主将。さらに今年は2部昇格する上で事実上のラストチャンスでもあった。主力となっている3年生の代は人数が多く、経験も多く積んでいる。その代が2部で戦えるようにするためにも何としても今年、昇格を果たさなければならなかった。その環境をつくるために2部に上がることは責任だと言われてきた。そんなプレッシャーの中戦ってきた1年だったが2部昇格という最高の結果で期待に応えた。

舞台は2部へ
 来年から戦いの場を2部へ移す。以前から「2部昇格じゃなくてプレーすることが目標」と口にしていた選手たち。その2部はレベルも高く「2部の下位の人たちに2部はきついと言われる」(伴)。しかし選手たちはその戦いを楽しみにしている。今回の試合と変わらないメンバーで挑むこともでき、より息の合ったプレーにも期待できる。なにより1年かけて大きく成長した精神面の成長が頼もしい。ブロック優勝を逃し、最後の1枠を懸けて争った順位決定戦を勝ち抜き最後の入替戦の切符を獲得。さらには2部13位との入替戦というここ何年も昇格のなかったカードでの昇格を決めた。まさに下剋上となった今季。いよいよ来年は選手たちが見据える2部への戦いへ。「目標は高く、上位に行きたい」と伴。チャレンジャー精神で新たな戦いに挑む。

[吉川真澄]

試合後のコメント
千葉主将

「ただただうれしい。順位決定戦終わった時にケガで出れないということがわかって連絡したんですけどそのときに川副が超泣いてて、でも泣きながらも私たちのこと信じてくださいって言ってたので、今日来る前はもう信じるしかないと思っていた。正直、練習の段階ではすごい不安で本当に大丈夫かなと思っていた。代わりに入ったケイ(松本)は1年生だしマコ(儀保)も体が絶好調なわけじゃなかったからすごい不安だったんですけど当日になったらもう信じるしかないなと。前半結構良くて安心して見てられたし。っていう反面、こういう試合だったから自分も出たかったなっていうのはすごいある。みんなが順位決定戦から約1カ月くらいあった中ですごい成長してここまでやれるようになってくれてうれしかったけどちょっとさみしかったかなって。自分がいなくてもできるっていうのはすごいいいことだけどさみしいなって思った。4年生になってからちょっとのケガとか体調悪いとかで痛いとか苦しいとかつらいとか言っていられなくなって、ここまで続けてやってきたっていうのが一番成長できた。いままでは痛いって言って休んだりしちゃったんですけどしっかり我慢してチャンスもらって試合でるようになって試合慣れしてみんなとも合うようになった。けどケガして、現実を受け入れられなかった。前十字が切れてるって何って感じだったし、今までそういう選手を見てきたけどまさか自分がそういう風になるなんて思ってなかった。だからずっと現実を受け止められないままきてた。でも後輩たちが何を求めているかっていうのを考えたときに私が落ち込んで練習数日休むとかそうじゃなくて私は私らしく、このチームができあがるときに新チームは明るく元気にというのをモットーにやってきたのでキャプテンがそれじゃだめだなと落ち込んでる暇はないなと思ってすぐに切り替えてオフ明けからはいつも通り普通に練習に行って自分にできることをやりました。もう動けなかったので言葉で伝えるしかないから、とくにケイはプレッシャーだったと思うし、わからないことも多いから自分が今までやってきたことを伝えてコートの中でプレーしている人たちがしっかり集中してできるようにサポートした。4年生だからボトルやらないとかじゃなくて、チームが効率良く練習できるように、入替戦までにしっかりコンディション整えられるように色々やりました。春からずっとやってきて私がスタートの中では一番経験が浅くて自分に合わせて練習とかやってもらって後輩たちも先輩だからなかなか言えなくて後輩たちが我慢してやってきてくれたところにまたポンと新しくケイ(松本)が入って1からスタートになっちゃった。オフェンス合わないしフォーメーションも誰がどこやるってなるし、ディフェンスも1年生だからまだ体できてないし誰がどうカバーするのって全部が全部1からのスタートだったから1年で築き上げてきたものにどう追い付くのかっていうのが不安だった。私は前日の練習まで結構不安で。前半しっかり集中してやれていてシュート率も前半はすごい良かったしディフェンスもリバウンドも全員でやろうという意識があったからできたんじゃないかなと思う。一人一人の個人プレーでやっても勝てないと思うし、そういうのを全員が理解してコートの中もベンチも一緒になってできたのが良かった。声出したりすることしかできないから絶対に負けられないし負ける相手じゃない。一個下はスポーツ推薦が多い代でその一個下が2部で戦えるようにするには今年勝たないといけない、ラストチャンスだったからそれを考えたら勝たないといけなかった。リーグ戦初戦は言い方悪いかもしれないけど絶対負けないって思っていて試合っていう気分でみんな入れてなくてぬるっと入っちゃった部分がある。みんな我が強いけどどれだけ自分を抑えて相手を思いやれるかだと思ってたし、チーム内で思いやりは大事だよって話はたくさんしてきてリーグ戦終盤になってからやっとそれが形になってきたかなと思う。4年生1人だから簡単につらいとか苦しいとか悩んでるとか不安だとかそういうのは簡単には口に出せなかったし、合宿の時とかはぜんぜんうまくいってなくて毎日のようにスタッフから怒られてたし気持ちが甘いとかすごい言われてたからプレッシャーだった。しかも3年間試合出てないし急に出るようになったから本当にプレッシャーが大きかった。でも1個下の子たちが2部でプレーできる環境をつくるために今年2部にあがることが責任だってずっと言われてきた。今年は人数少なくて5対5とかできないときに結構スタッフの方だったりOGの方とか他の大学の方とかが来てくれて練習の相手になってくれたりすごいサポートしてくれていたのでそういう人たちに恩返しするためにも2部に上がらなきゃいけなかった。ずっとラストチャンスラストチャンスって言われてきたから信じるしかなかった。(松本は)本当によく頑張ってくれたなって思う。前日の練習で捻挫したのもあるし、こういう大会は大学入って初めてだし、キャプテンの代わりって言ったらすごい不安だと思うしそういう中で本当によく頑張ってくれたなって。(2部昇格は)本当に良かったなって。安心しました。今年新チームになってから本当に不安だったんですけどもう今日これでやっと安心できました」

加藤
「(サポートに回ることが多かったが)今季はスタートとリザーブで練習量に差が出てしまっていて、自分はなかなか練習ができない立場だった。それでも、こうやって結果を出してくれて、自分もサポートすることで役に立っているのだなと分かった。(どのようなときにそれを感じたのか)ベンチで声を出して、喝を入れることや、小さなことで気になったらみんなに言っていた。それをみんなも聞いてくれるし、コートに立てない分、精神的にチームを支えた。(上級生として引っ張る立場になったが)3年生になって、責任感を持つようになってきて、小さなことで自分がイライラしていてはダメだと自覚をするようになった。練習を人一倍やって、後輩に言えることは言いたいし、逆に吸収することもある。(来年は2部での戦いになるが)2部に上がってどれだけいいところにいけるかが目標になると思う。人数が少ないからこそ、生かせることを生かしていきたい」

川副
「(今日の試合について)相手は外からのシュートと合わせのうまいチームだったので、全員でカバーダウンを意識して1試合を通して守り切ることができた。オフェンスでも、今までは前を見ずに横を見てしまうことが多かったが、全員が前を見て、チャレンジャーらしくやれた。今季はリーグで1敗してしまったけれど、そこで1敗したからこそ、今日の1勝があると思う。(ルーズボールに飛び込んでいく姿が印象的だったが)今日の相手はみんな自分たちより小さくて、マッチアップしていて身長が同じなのは自分だけだった。その分下でどれだけ取れるかを考えていた。そうやってルーズを取って、速攻につなげることができたし、そうしないと勝てない相手だった。(昨年は入替戦で昇格を逃したが)昨年入替戦に出たときはまだ下級生だったけれど、今年は上級生になり、責任感を強く自覚していた。今までは個人が個人がというチームだったけれど、リーグを通して「チーム」になった。点と点がつながって線になったという感じ。(今季はスタメンとして活躍したが)リーグが始まってすぐは、この選手がどのようにプレーをするのが好きなのかがわからなかった。でも、リーグを戦っていくごとにそれが分かってきて、選手の求めているパスを供給することができた。(いまの3年生が主体で戦ってきたが)昨年からほとんど変わらないチームで戦ってきて、今季で2部に昇格することができた。2部でも同じメンバーでやれるし、来季は2年間やってきたことの精度を上げていくことが必要になる」

北浦
「本当にうれしい。2部に上がれたんだ、って。喜びしかない。個人的には万全な体勢で臨めた。20点くらい離してから追いつかれそうになってまた離してだったけど最後まで自分たちのペースでやれた。人数が少ない中頑張ってきた練習の成果が出た。周りの人にすごいサポートしてもらって自分たちのためになった。すごいプラスだった。OGだったり他のチームの人だったりいろんな人に助けてもらって、でも練習の時間が遅くだから迷惑かなと思ったけど快く引き受けてくれた。入替戦までは長かった。モチベーションとかコンディションを合わせるのも大変だったし、だましだましやってたりもしたけど結果をちゃんと残せて良かった。2部のチームはみんな替えがいる。明治にはいないのを分かってて入ってきた。それを乗り越えて勝負していかないといけない。2部でどれだけやっていけるか。(追い上げられたときは)血の気が引いた。ドキドキしてやばかったけど失うものは何もないと思ってやれた。ファールなのにとられないようなのもいっぱいあった。そういう中でどれだけやれるか。勝てたから良かった。応援は力になった。ベンチの人の分も責任持ってやらなきゃいけないと思っていた。今年は速攻をメーンにしてたのでナギさん(千葉主将)がいないとスピードで大変。そこをみんなでカバーしながらやった。外から声を掛けたりしてくれた。切り替えて自分たちでやるしかないと思った。1年生は責任とかプレッシャーもあったと思うけど来年につながる試合になったと思う。去年は緊張がすごかったけど今年はそんなに緊張せずやれた。自分たちのやることをやれば、と思っていた。1年やってきて自信がついた。2部は楽しみ。どれだけやれるかが楽しみ。2部で結果を残して引退できたら。来年はここには来たくない。今年はいい経験になった。応援してくれる人もいっぱいいたし楽しく自信持ってできた」

儀保
「(2部昇格を果たしたが)素直に喜びたかったけれど、大事な試合で出場機会が限られて、うれしさ半分悔しさ半分だった。(試合後の涙は悔し涙に見えたが)今日のような試合で出られなかったのが悔しかった。自分がどのような目的で試合に出されるのかがはっきりとわからなくて、まだ信頼されていないのだなと思った。(試合では3年が中心として戦ってきたが)昨年は入替戦で負けて、2部へ上がることができなかった。今年は3年生になって、責任も感じるようになった。それでも、ナギさん(千葉主将)がいたから、ここまで勝つことができたと思う。(チームの成長が感じられる試合となったが)今季のリーグ戦の中で大きく成長した。個人としてやっていたのが、チームとしてつながるようになった。昨年なら(今日の試合の)4クオーターの頭で逆転されていただろうけれど、勝つことができた。昨年は技術に差はなくて、メンタルに差があった。今年はそれを乗り越えることができた」

伴は4ファウルになっても変わらない<br />プレーを見せた<
伴は4ファウルになっても変わらない
プレーを見せた


「本当にやっと目標が達成できた。これからもっときついリーグが待ってるけど楽しみでしかない。ナギさん(千葉主将)がケガしてから、それで負けたって言われたくなくてナギさん(千葉主将)の分も絶対勝ちたいと思った。一番スピードのある選手でそこがいなくなるのは大変だったけど今日はディフェンスから速攻がしっかり出せた。今までの練習が生かせて良かった。3年生とか萱沼とかみんなすごい経験あって、今日の相手も自分たちの方が経験あるし相手は2年生だったから絶対負けたくなかった。ミスするといつも落ちちゃうけど今日はそうならずに集中力がつながった。4ピリではプレスがくるとは思っていた。ミスは絶対取り返さないとと思っていた。いつもなら中に切れてくけど今日の相手なら打てるので打っていった。周りからの期待とかすごいあって練習もピリピリした練習になってたりもしたけどタメも下の子たちもみんなついてきてくれてみんな今日まででいい調子に合わせてこれた。出だし1ピリの22―10っていう差が最後までいけた。課題にしてた出だしをクリアできた。みんなで成長してみんなで2部昇格できた。1年生も気弱に見えるかもしれないけど気が強かったりする。昨日足を捻って走るのもやっとだったけど『いけます』というので大丈夫だと思った。いいところでシュートも決めてくれたりしてまだ細いけどそこは来年までに食べさせる。ファール4回目になったときは4回もしたっけ?って思ったけど大丈夫だと思ったので出ます、と言って出た。ミートしたらファールしてくる感じの相手だったのでそこでうまくファールをとったりしてそれも味方にしながらやった。最初からプレスをかけてくると思ってたけど負ける気だけはしなかった。最初からディフェンスリバウンド頑張っててそこを取れた分勝ちにつながった。40分我慢して監督には1点でも2点でもいいから勝とうと言われていた。10点も離れるとは思ってなかった。みんな我慢してディフェンス頑張ってやれた。基本的なこと、イージーシュートだったりスクリーンアウトしてだったりをちゃんとやった方が勝つと思っててそこができた。リーグ戦の成長プラスその基本的なことがしっかりできた。リーグ戦終わって、1カ月でワザのレベルアップは難しいと思ってたので基本的なことをやることを大事にしてきた。練習はバスケ関係の友達とかに来てもらって5対5とかをやってた。自分たちに割いてくれた時間を無駄にしないようにやろうとしてた。恩返しというか無駄にしなくて良かった。昨日からTwitterとかLINEとかで頑張ってっていうことをいろんな人に言われて、自分はこんなに支えられてるんだなと思った。明スポでやってもらったりプレッシャーもあったけどガチガチの緊張にはならずに今日はできた。いい緊張だった。みんなの気持ちがすごい良かった。今までだったら桜美林のときみたいにガチガチになっちゃってたけどそうはならなかった。(少ない人数での昇格は)すごいですよね!精神的にも身体的にもきつかったけど人数が少ないのをマイナスにしたくなかった。誰が何のプレーが得意なのかとかも分かってたし個人個人実力も経験もあった。また2部に行っても上を目指せる。2部の下位の人たちに2部はきついと言われる。けど(2部リーグ戦は)2部の下位として挑むリーグ戦は全部チャレンジャーでやれる。(3部リーグ戦は)3部の上位として挑むと勝たなきゃいけないって感じになってしまう。強気でいけば負ける相手じゃない。来年はここには来ない。目標は高く上位にいきたい」

萱沼
「良かった。良かったけどここからなんだなっていうのは同時に思いましたね。(2部に)上がるじゃなくて上がってそこでどうやって戦っていくかだから勝って環境が整ったという感じ。だからここからが勝負というか、今まで甘くやっていたことが許されなくなる。練習も変わってくるのかなって。自分がやんなきゃいけないことを今日絶対やることが千葉さんのためというかチームのためだと思っていたから自分のやることは変わらないと思って1カ月やってきた。千葉さんは常にしゃべってくれていたので自分は前向きに捉えていた。でもみんな求められていることができていなくてそれでちゃんとしないとっていう雰囲気にしちゃっていた。今日はやるしかないというか相手の特徴とかは頭に入っていてあとは自分たちのやることをやろうと思ってやった。今日は誰かができなかったら誰かが補うとかみんなでやれていた。速攻も結構あったりして良かった。体当たりが強い相手に結構強気でいけたからファールももらえた。苦しい場面で自分たちがだめになってたのが去年だったけど、今年は踏ん張れて8点差とかまでなっちゃったときも持ち直せたのがでかかった。一人一人が冷静だった。自分たちが今やらなきゃいけないのは沈むことじゃなくてみんなで元気にリバウンド取りに行こうと声を掛けた。去年よりも一人一人の自覚が必要で、誰にも頼らず自分のやらなきゃいけないことができることが絶対だった。それができて初めてチームがまとまる。チームでまとまろうとしても一人一人ができなかったら崩れちゃうから今年は責任感が必要になった。人数が少ないとやってなかったらばれるし、すぐ指摘できる。常に厳しい状態でできるのがいいと思う。とにかくこれからが勝負」

都筑
「うれしいです。うれしいしみんなほんとお疲れ様。ケガ人とかも多かったしチーム状況も良くなくて入替戦まで来れたのもうれしい。ここでこれだけやれたのはすごい。自分はケガが続いてたけどみんななら勝てると思っていた。いいプレーがあればうれしいし良くないときは声を出して切り替えさせることしかやれることはない。願望を言えば自分もやりたかった。けど痛みでトレーニングもできないくらいなので。高校のときに膝の前十字靭帯の断裂を2回やって、去年の六大の前に逆をやってしまった。一般的に言うと全治6~8カ月くらい。高校も2年くらい棒に振っている。プレー見ててやりたいとは思う。好きだしやりたいけど恐怖感もあってやれない。高校から見てる時間は長かったので見てるだけで悔しいとかはあんまりない。ただ見てると私はバスケが好きだな、と思う。やれないならやれないなりにと思って自分は盛り上げることしかできない。それで一丸となって勝てて良かった。練習を手際良く進めたりとかサポートすることも好き。それがチームのためになるから。大好きです!このチーム。(追い上げたときは)自分ではどうしようもないのでケガしないように、焦らないように、リバウンドはしっかり、と思っていた。この人数で入替戦まで来れただけでもすごい。少ない分チームがつくれた。この人数でみんなケガしててなんとも言えなかったけどそんな中でもここまで来れた。上がってからも全員で戦えたらいいなと思います」

山口
「順位決定戦でナギさん(千葉主将)が前十字切ってケガをして、その代わりに全然今までやってない1年生が入って1回みんながすごい悪くなった。全然プレーもうまくいかない、気持ちも伝わらないっていうのがずっと続いていた。でも最後の1週間でまだボロボロだったんですけど気持ちの面で1年生が強くなったし全体的に上がってきたので余裕でいけるなって安心してました。1年生のケイ(松本)がずっと40分なんて試合に出ていなかったんですけど、それでも前日に捻挫した状態で頑張ってくれたというのが一番でかかった。それとサエさんがいつも流れもっていったりシュートいってくれて前半は2、3本しか落とさないで他全部決めてくれていて、でも途中4回ファールしちゃってどうしようってなって焦ったんですけど、サエさん(伴)の強いところは5ファールをしない、最後までちゃんとやり切ってくれたっていうのがでかい。それぞれがみんなそれぞれで頑張っていたので良かった。うれしい、うれしいしかないですね。今までは2部にあがることを目標としてやってたけど、これからは2部で勝たなきゃいけない立場なので、ここで燃え尽き症候群にならないように、気持ちの面で切らさないようにサポートできればいいなって思う。いい誕生日になりました。ずっと先輩たちに誕生日プレゼントはいらないので2部昇格してくださいって言い続けてプレッシャー与えてたんですよ。それが現実になってうれしい」

松本
「うれしい。1カ月後にすぐ入替戦ということでプレッシャーは感じてたんですけど、前日に足をケガしてしまってチームにすごい迷惑を懸けっぱなしで、今日とりあえず自分のできることをがむしゃらにやって貢献できたらいいなって思ってやれました。とにかくボールに絡んでいこうという気持ちでやった。練習でやってきたことを出すしかない、これ以上迷惑は掛けられないという気持ちでやった。ナギさん(千葉主将)のケガはかなりショックで、それの代わりが自分っていうのは言われてたのでナギさんの代わりができるかなってすごい心配だったんですけど今日勝てたので少しはナギさんの代わりになれたかなって思う。先輩たちもすごい不安だったと思うし、自分も不安だったし不安だらけだったけどこの1カ月の短い間で少しでもその不安を消して今日臨めた。はじめての入替戦だった。2部にあがりたいという気持ちは1年生だけどあった。(明大に)入る前から2部を目指しているチームだっていうのは聞かされていて自分もそれに貢献していきたいという気持ちで入ってきたので今日自分なりに頑張って貢献できたかなと思う。(明大は)一人一人が上手で、チームプレーもまとまっている感じがあって3年生が主体のチーム、来年もまたまとまって次からは2部なので2部としてのまた新しいチームとして頑張っていけたらいいなと思う。2部は結構怖い。当たりとかはんぱないと思うので。今日みたいにとばされちゃったりっていうのが当たり前になってくると思うので覚悟して。まだ体ができていないのでまず体をつくって当たり負けしないようにしたい。今日すごいいい経験をさせてもらったので2部でもその経験を活かしてチームのために気持ちも強くなってやっていきたい」

橋本
「本当に感動。自分はスポーツ推薦じゃなくて一般で、去年明治のリーグ戦見て絶対にここに入って頑張ろうと思ってやってきたので今こうしてやっているのが不思議だし信じられない。それで2部昇格までできて本当に信じられない。高校のスター選手がばっかりいて他の大学も見たけど明治にすごい惹かれた。入部したばかりのころはすごく大変だった。練習にもついていけなかった。リーグとかでは点差開いたときとかに出してもらってうれしかったしみんなのおかげで決めれたりもした。そこでナイッシューとか言いてもらえるのがまたうれしかったし憧れの明治の女バスとできて本当にうれしい。つらいことはあるけどこれからも頑張っていけると思った。入替戦決まってからの1カ月は、試合には出ないのでサポートの方でチームの一員として貢献したいと思っていた。試合ではどう盛り上げるかとか考えて声を出したりして応援しながらも心の中で祈ってた。最初から盛り上がってて楽しい試合をありがとうございます。会場がうるさくて声が届かなくても声を出してシュートを打つときに入れ入れ、って祈って相手が打つときには外れろ外れろと祈ってた。今日のコートの選手たちの技術とかメンタルはすごかった。来年には2年になるし尊敬して見習わないといけない。1年生も入ってくるので来年は試合でチームに貢献できるように今年以上に頑張りたい」