
早大に勝利 5位決定戦へ/関東学生秋季1部リーグ戦
徹底的なディフェンスの意識で相手を無得点に抑えた。「早稲田戦で受けて立ってしまうと春のような結果になるので前線からプレスをかけろと指示を出していた」(小池文彦コーチ)と高い位置からのディフェンスで主導権を握った。春季リーグ戦の2戦目での早大と対戦では、相手の攻撃に対して受け身になってしまったことで1―3と敗戦を喫した。今回はその反省から、DF陣だけでなく前線からプレスをかけ一対一で負けないことを意識した。その結果「守りの部分では敵にやりたいことをさせずに抑えてうちの形が終始つくれた」(宮田知監督)と終始明大のホッケーを貫くことができた。何度かミスからサークルインを許すことはあったがGKの國友督仁(政経2=丹生)をはじめ岡崎慶二(理工4=石動)、谷光未有(法1=天理)を中心に鉄壁の守りを築き上げ今季初の無失点で試合を終えた。
得点力が課題に挙がる。「点が入らなかったのでもう少し入っていれば楽なゲーム展開ができていた」と小池コーチ。前節の法大戦では7得点と試合開始直後の得点から波に乗ったがこの日は1点目がなかなか決まらず勢いをつくることができなかった。それでも後半11分、谷光のスクープに反応した中道がしっかり決め切り先制。この得点を皮切りに山田一登(営4=飯能南)とGKの一対一の場面などゴールへ向かう積極的な攻撃が増えた。それだけに前半2回のPCを決め、早い段階で波に乗りたかった。
2週間後にはインカレを控える。6月に行われた大学王座決定戦の結果、シード権を得た明大は11月2日の2回戦から登場。王座では3位と健闘したが今年はまだタイトル獲得には至っていない。「今年の4年生は本当に頑張っている」と宮田監督。タイトルを狙える最後の大会で悲願の日本一へ突き進む。
[吉川真澄]
試合後のコメント
宮田監督
「今日は勝ちにこだわることだけ。内容的にはこれだけチャンスがあったので前半のPC2つ決めていればっていうのはあるけど守りの部分では敵にやりたいことをさせずに抑えてうちの形が終始つくれたので。向こうも選手的には技術の高い選手がいるので一対一で勝負して一人が抜かれてしまうと向こうのいい形になるので目の前で消えないようにしぶとくしぶとくやった。谷光の前線スクープから敵のディフェンスが止めたところをこっちがまた取り返して慌てず中道がしっかり決めてくれた。中道はこれまでチャンスをつぶすことが多かったのでインカレにつなげてくれれば。インカレはおそらく農大があがってくると思うので11月2日そこに照準を合わせてやっていく。せっかく枠的にもいいところに来ているのでベスト4で全日本選手権の権利を取って王座で勝てなかった立命に準決勝でリベンジして27年ぶりの日本一を取りたい。今年の4年生は本当に頑張っているんだけど春秋リーグ戦のタイトル取れなくて取れるタイトルはインカレしかない。なんとか取らしてやりたい」
小池コーチ
「とりあえずは5位決定戦に回れるのでリーグ戦は全部勝って終わりたい。インカレに向けては良くなってきている。法政、今回の早稲田とチームが負けなくなってきているので。物足りなかったのはFW。点が入らなかったのでもう少し入っていれば楽なゲーム展開ができていた。ただディフェンス面では指示通り動いてくれて0点に抑えることができたというのは大きい。あとは狙い通りの点の取り方。谷光のスクープで19番の子(佐々木遼・法2=石動)を狙って出させたんだけどそれを拾って得点するっていう形ができたのでそれは良かった。4年生の岡崎中心にあと谷光、福田(大輔・理工4=横田)と頑張ってくれている。早稲田戦で受けて立ってしまうと春のような結果になるので前線からプレスをかけろと指示を出していた。うちはボールポセッションが取れていた。なにしろうちのペースでうちのプレスの仕方でやっていけた。たまたまうちのミスからつめられたことはあっても向こうから崩されたというのはなかった。得点力が課題。PCも前半に2個あって1個は決めておかなきゃいけない。セットプレーの精度を高めていかなきゃいけない。インカレは優勝を狙える。ヤマ場は初戦の東農大。初戦勝てればベスト4にはいける。きっちり勝って立命にリベンジする」
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