早大に敗れ悔しい準優勝/東日本大学選手権

2014.10.05
 またも優勝には届かなかった。第18回を最後に7年間、明大が王座から遠ざかっていた今大会。「まず勝つことを念頭に」(大貫洋平主将・文4=東海大相模)と気合十分で臨んだが、決勝戦で早大の前に惜しくも2―3(2分)で敗れた。また、同日に行われた東日本大学形選手権では大貫主将が圧巻の演舞で優勝し、史上初の4連覇を飾った。

 「勝てるところを引き分けに持ち込まれてしまった」(小山幸夫監督)。技術では全国トップレベルの明大が、春から課題にしているメンタル面で早大を上回ることができなかった。準決勝までは危なげなく勝ち抜き、迎えた決勝戦。東日本最大のライバルである早大との大事な一戦で、先鋒(せんぽう)として原田優介(法2=朝倉)がマットに立った。準決勝で負傷したエースの石田圭吾(文3=大商大堺)が務めていた重要なポジションに「正直怖かった」と話す原田だが、試合終了間際に持ち前の勝負強さを見せた。残り1秒で胴蹴りを決め、トップバッターの役目を果たした。参鋒(さんぽう)の栁口憲太(商4=長崎西)も得意の組技で二本を連取し勝利。しかし「気持ち的な負い目」と「スタミナ不足」(小山監督)が響き次鋒(じほう)、中堅、参将、副将、大将の5人もが勝ち星を奪えずに試合終了となった。

 全日本王者の称号を持ちながら東日本規模の今大会で連敗を喫し、悔しさを滲ませた明大。今年も残す団体戦はとうとう府立(団体インカレ)のみとなった。弱点を克服し、残り50日を切った最終決戦に備えたい。