7得点で法大に圧勝 秋季リーグ初白星/関東学生秋季1部リーグ戦

2014.09.28
 法大に7―2で圧勝した。前半10分に獲得したPC(ペナルティコーナー)を安部雄貴主将(商4=横田)が決めて先制。その後も法大ゴールを襲い前半15分までに3得点を奪う。後半は法大に2点を返され1点差とされるが相手3人が終盤に退場すると川村敬亮(政経1=今市)の2得点などで一気に4得点を奪い試合を決めた。この結果1勝2敗Bプール最下位で順位決定戦予選へ進むことになった。

 試合序盤から流れを呼び込んだ。試合開始直後から攻め込むと前半10分にこの試合初めてのPCを獲得する。「練習通り」(谷光未有・法1=天理)と振り返ったプレーは谷光からの鋭いパスを安部主将がタッチシュートで押し込む先制点となった。その直後にもPCを獲得すると今度は安部主将と谷光のワンツーパスで相手ディフェンスを崩し最後は谷光が冷静に決めて2点をリードした。「ボールが来たら決めるだけで2点目はパスをするだけだった」と安部主将。練習の時から築いてきた信頼関係がチームの士気を上げるゴールを生んだ。
 それでも課題は残った。前半15分までに3得点と幸先の良いスタートだったが前半ではそれ以降得点を奪うことができなかった。「まだ甘いのでこれからもっと強い気持ちでやらせなければいけない」と小池文彦コーチ。大量得点で圧勝したが前半で4点目を奪うプレーを選手たちに要求した。

 相手の個人技に翻弄(ほんろう)された。後半開始直後、水野(法大)のゴールで1点を返される。その後も水野(法大)の個人技を止めることができずディフェンス陣が粘る時間が続いたが、後半23分またも水野(法大)に2点目を決められ1点差まで詰め寄られた。今後も対戦する機会が多い相手だけに谷光は「普段の1対1の練習やその中でも一発でいかないという意識をもってやらないといけない」と次の対戦へ向けて気を引き締めた。

 次戦も負けられない。「もう負けたら終わりという気持ちでやっていく」と宮田知監督。次戦の順位決定戦予選で敗れれば2部のチームと入れ替え戦に臨むこととなる。さらに11月にはインカレも控えており次戦では結果と内容両方が求められる試合となる。1部残留とインカレへ向けて次戦が正念場だ。

[常光純弘]

試合後のコメント
宮田監督

「Bプール最下位が決まっていたので来月のインカレのことしか考えていなかった。今日からトーナメントだと選手たちに伝えた。相手の法政は勝てばBプール1位というモチベーションがあるチーム相手にどれだけ打ち負かせられるかということを課題に臨んだ。前半の最初のPCで谷光から安部へのパスからしっかりタッチを決めて先取点を取った。秋季リーグで初めて先制できたから乗っていけたのが良かったが後半の立ち上がりで法政に点を返されたのが課題として残った。色んな選手を試すことができたし負傷者がいる中で全体の力と個々の力を把握する上で良い機会だった。リズムに乗れば点は取れるし相手が構えて引いてしまった中で点を取れた。前半14分までに3点取ったが流れを悪くして点がとれなかった。あそこでもう1点を取りきるのが今後の課題。法大の11番にはライト側をえぐられて個人技にやられた。1人が抜かれてカバーにいった2人目も抜かれるという悪いところが出た。ああいう点の取られ方はいけない。順位決定戦は勝つに越したことはないが下位グループなので結果は考えないで11月のインカレ目指して。今からトーナメントが始まっていて負けたら終わりという意識でやっていく。これからはどこが相手でも勝つだけ」

小池コーチ
「ここ2戦でボールポゼッションは上回っていたが点が取れなかったということで今日はサークル内でのプレーを1週間で修正して落ち着いてできていた。PCの精度も上がって先に先制できたということが大きいと思う。サークル内での落ち着いたプレーができずFW陣が結果を残せなかったということが予選プールの結果になったと思う。このリーグ戦では最下位ということで5位8位決定戦に回ってしまうがインカレだと思って試合に臨めとリーグ戦ではなくトーナメントの初戦だと思ってやれと言い続けてきたので今日はその結果が出てきたと思う。ただ3点を15分以内に取っていながらも前半で追加点を決めきれなかった。5点は取れていたはず。そこがまだ甘いのでこれからもっと強い気持ちでやらせなければいけない。法政の11番には2枚かわされたりした。そこは修正していかなければいけない。前半にもいくつかあってスクープボールに対する処理の仕方も注意したがボールウォッチャになってしまって間隔が短い詰め方をしたのがいけなかった。ここが守備陣の課題で次の試合までに修正したい。明治のホッケーを実践すれば勝てるので今日出た課題を修正していきたい。次戦ではサークル内での落ち着いたプレー。チャンスは必ずあるのでそこを決める。守備陣も落ち着いたプレーをしてサークルインさせないようなプレーで0点に抑える。FG(フィールドゴール)が決まらなければPCで点を取るということを選手たちに求めていく」

安部主将
「前半の早い段階で先制することができて明治ペースで試合をすることができた。予選プール最下位という結果は実力不足でしかない。勝つところで勝ちきれないのがまだ弱いチームでこれからもっと練習していかないといけない。インカレまでも時間がないのでもっと厳しくやっていこうと考えている。予選プールを通じて点が入らず悪い流れのまま先に失点してしまうことがあったので得点力不足というのが1番の課題だと思う。PCの場面は何度も練習していたのでボールが来たら決めるだけで2点目はパスをするだけだった。次負けたら入れ替え戦に回るのでこの1週間でしっかり練習して絶対に勝ちに行く」

谷光
「最初は流れが良かったが後半は少し崩れてしまったというのが悪かった。PCは練習通りだったので安心して打つことができたし決めてもらえた。勝てる試合を落としているのが明治の弱さだと思う。自分ではもっと落ち着いてプレーできると思った。法大の11番のような選手には普段の1対1の練習やその中でも一発でいかないという意識をもってやらないといけない。次の試合では大差で勝ってインカレへ向けて良い気持ちでつなげていきたい」