筑波大に痛い敗戦 リーグ戦優勝を逃す/関東学生秋季1部リーグ戦

2014.09.28
 優勝が遠のいた敗北だった。勝てば優勝に望みが残る筑波大戦。終始堤由貴主将(営4=洛北)のマークが厳しく、思うように点を挙げられなかった。それでも坂倉健介(政経4=市川)の連続得点など何度もリードを奪うも、パスでのミスが致命的に。25-26と1点差に手痛い黒星となった。

 悔しさの残る試合だった。前半は互いにオフェンスで思うような形に持っていけない状況が続く。明大の得点の要となる堤のマークが終始徹底される中、坂倉のシュートが目立った。前半22分と29分に高いところからのジャンプシュートで連続得点を挙げるなど5得点をマークした。だが「決めるところで決める大切さを実感した」(藤本寛史・営3=法政二)とリードすることができず、11―11の同点で後半に入った。
 流れに乗り切ることができなかった。堤の得点からスタートするも、その後3連続得点を挙げられ追い掛ける展開となる。しかし後半6分、ポストの池田稔(農3=藤代紫水)の得点から7分にはチームにとって理想的な「守って速攻」で再び池田が決めて逆転する。それでもこの試合は前回の早大戦のような勢いがなかった。24分でこの試合最大の3点差をつくるも追いつかれ、同点で迎えた29分。残り40秒でボールを持つ明大が勝ち越し点を狙いにいくも「ゲームを壊すようなミス」(松本勇監督)と、痛恨のパスカットを許してしまう。決勝点を逆に筑波大に献上し25-26で敗れた。試合終了後、選手たちは肩を落とした。

 優勝は逃したが、まだ上位に入る可能性は十分にある。「とにかく自分たちのペースでやるだけ」(松本監督)。切り替えて最終戦の日体大戦に勝利し、リーグ戦を笑顔で締めくくりたい。

[吉田周平]

試合後のコメント
松本監督

「がっかりの一言。失点が26点というのは悪くなかったがシュートミスやパスミスなどのつまらないミスが敗因。積極的にシュートで終われず、ゲームを壊すようなミスがあった。大事な場面でしっかりとしたプレーをしないと。(パスカットされたラストワンプレーは)その前にタイムアウトを取ってやることを確認したが、タイムアウトが仇(あだ)となってしまった。そういうところは個人の裁量でしかない。積極的なプレーでのミスというのはチームとしても納得できるが、初歩的なミスはよくない。ディフェンスに関してはそこそこ守れていた。早大戦と何が違ったかというと、そこから速攻につながられなかった。自分たちのペースになかなか持っていけなかった。後半3点差をつけたところで一回うちに流れが来たが、つまらないミスで続けなかった。(次の日体大戦は)今日もそうだが、流れ自体は悪くない。勝負どころでミスが出ただけ。ミスが出なければ勝つし、出れば負ける。今はどこが良くてどこが悪いという状況ではない。とにかく自分たちのペースでやるだけ。ずっと言っている、守って速攻。守って守って速攻につなげるという一番楽なパターン。セットオフェンスでは全て点が取れるわけではない。そういうところでも、ノーマークシュートを決めることが大事。決めるところを決めないと」