
敗戦もチームに光 粘り見せた/秋季関東大学1部リーグ戦
序盤から積極的に仕掛けた。エース・杉本匠(政経4=聖隷クリストファー)、得点ランキング3位につける濱中俊生(商2=弥栄)のサイドからのスパイクで5-2とリードした。また、スタメン復帰した與崎風人(政経3=鹿児島商)の時間差攻撃などで14―8とさらにリードを広げた。しかし、中盤以降サーブカットが乱れ、相手のエース・山田(日体大)のセンターからのパイプ攻撃にも対応できず徐々に点差を詰められた。スパイクミスもあり22―23と逆転されると最後は杉本のスパイクがブロックに阻まれ1セット目を落とした。
続く2セット目も10―8とリードしたところから8連続失点で逆転されると一気に相手に流れが傾いた。コートの真ん中にボールが落ちる不運も続き19―25で落とし、再びチームに暗雲が立ち込めた。
意地を見せた。後がない3セット目はスパイクの打ち合いとなった。與崎のバックアタックを得点源に、速攻も勝負所で使い相手のブロックを散らした。徐々にコート内の盛り上がりも出てきた。相手のミスも誘い、明大伝統の守備からリズムを作る粘りのバレーで25―21と1セットを取り返した。
最後は押し切られた。このセットを取りフルセットに持ち込みたかったが、14
―13からの3連続失点で流れを失った。終盤は山田(日体大)の勢いを止めることができず、22―25で敗戦。3連敗を喫し3勝4敗と黒星が先行する成績となった。
雰囲気は良くなった。先週や昨日の試合とは違い、コート内から盛り上げてベンチもそれに呼応して全員で声を出す姿勢は見られた。「敗因は戦術的な面」(杉本)と次戦に向け技術的な課題も見えた。次週は現在2位の早大、1位の中大と上位校との対戦が続く。この試合で見せたチームの雰囲気を見せるとともに、課題を克服して8位から一つでも上の順位を狙いたい。
[石渡遼]
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