
大澤の初ゴールで勝ち越し日体大に勝利 開幕3連勝/関東大学リーグ戦
勝機を逃さず連勝街道へ
二度のパワープレーで勝ち越しに成功した。同点に追い付かれ迎えた第2ピリオド。この試合三度目のパワープレーをモノにする。7分、DF梶原聡人主将(政経4=北海道清水)から右サイドでパックを受けた大澤。スティックを力強く振り抜くと、パックはゴールネットへ吸い込まれた。1年次からメンバー入りしていた大澤だが、これが待望の初ゴール。「やっと、もやもやが取れた」(大澤)と笑顔を見せた。5分後に訪れたパワープレーでも、DF松金健太(法2=釧路江南)の鋭いパスをゴール前に反応した大椋が追加点。第2ピリオドの連続得点で、同点に追い付かれて終えた第1ピリオドの嫌な流れを払拭(ふっしょく)した。「リーグ戦に入って、パワープレーで得点して結果を出せている。毎年決めきれないで苦しむが、今年はいい形ができている」と梶原主将。勝機を逃さないホッケーで勝利を引き寄せた。
開幕3連勝は、2年前に8チーム制になって以来初だ。ここ数年は序盤での取りこぼしが目立つなど苦戦が続いていた。大澤は「これまでの相手は力の差があるチームばかりだから、これからが勝負」と言うが、今年はまずまずのスタートを切っている。この日対戦した日体大も、前節で昨年準優勝の早大と引き分けて勝点をもぎ取るなど侮れない相手だった。取りこぼすことなく、堅実な試合運びで白星を積み重ねている。梶原主将は「良い勝ち方はできていると思いますし、序盤で良い形を作れている」と手応えを口にする。
一方、開幕から2戦メンバー入りし、開幕戦では決勝点を沈めた桂川がこの日から新たにケガで離脱。開幕からも数人がケガでメンバーから外れるなど、万全の状態とは言えないチーム状況でも結果を残している。藤井匡智監督は「ケガ人は多いが、2次リーグには戻って来られると思いますし、ポジション争いという意味ではチーム内で競争を生むことができる」と前向きだ。次節の相手は3連敗中の日大。2冠へ向け、連勝街道を突き進む。
[高田悠太郎]
試合後のコメント
藤井監督
「第1ピリオドから点を取らないといけなかったです。全員でリバウンドを取り切ること。FWに関しては運動量の部分で、もっと力を出して欲しかったです。分厚い攻めで、スコアも押さないといけなかったです。DFに関しては、速さの部分はまだ足りないと感じますが、大きなミスもなくプレーできていると思います。どうスコアするかという流れが、今日は機能していなかった。パワープレーの得点に関しても、今日はたまたま1人多かったから点が取れた、ということだと思います。ケガ人は多いですが、2次リーグには戻って来られると思いますし、ポジション争いという意味では、復帰してくる選手は目の色を変えてくると思いますし、チーム内で競争を生むことができると思います」
梶原
「第1ピリオドは動きが悪く、格下の相手に合わせてしまう明治の悪いクセが出てしまったと思います。先制は出来ましたが、気の緩みから失点して自分たちのペースにできなかったことは課題です。リーグ戦に入って、パワープレーで得点して結果を出せています。毎年決めきれないで苦しむのですが、今年はいい形が出来ていると思います。後半は研究してくると思うので、スコア出来るようにしっかり練習していきたいです。DFに関しては、スタッフからも守りからと言われているので、意識していますし、リスクを冒さないプレーが出来ていると思います。3試合終わって、良い勝ち方はできていると思いますし、序盤で良い形を作れていると思います。また次と、一戦一戦やっていきたいです」
大澤
「(初ゴールについて)やっと、もやもやが取れました。狙った通り入って良かったです。(今日の試合は)出だしが良くないのは、全部の試合を通して言えると思います。アップ不足ですね。次の試合は出だしからしっかり脚を動かして、明治らしいホッケーができればいいと思います。DFは早い球出しも癖として出せるようになっているので、あとはFWとの連携かなと思います。セットは夏から同じセットでプレーしているので、息は合っていると思います。今のセットは土台くらいで、正式な決まりではないと思います。(3連勝については)これまでの相手は力の差があるチームばかりだから、これからが勝負になってくると思います。そこはみんなが分かっていると思うので、気持ちを入れて頑張っていきたいです。(日大戦に向けて)いつも通り早い球出しと一対一で負けないように、頑張ります」
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