
悲願のAブロック昇格! 2位に33打差つけ優勝/関東大学秋季Bブロック対抗戦
最高のスタートだった。初日はBブロックで唯一全員が70台で回るなど、Aブロックでも3位に入る好スコアを出した。中でも河野将人(文2=逗子開成)が「調子はよくなかったが、チームに貢献したい気持ちだけで回った」と、パープレーでトップのスコアを出しチームを引っ張った。それに日本学生に出場した正野有道(法3=杉並学院)と須崎も続き、出場した全員が5オーバー以内でホールアウトした。結果的に2位に29打差をつけ、首位に立った。
最終日も勢いは止まらなかった。「油断せず0からのスタート」(河野)と、初日の大差を意識せず戦った。応援に駆けつけた女子部やコーチ、OBの声援を受けて須崎が1アンダー、正野、森坂塁(政経3=明大中野)が3オーバーでまとめ、この日もBブロックトップのスコアを出した。2位と33打差をつける完全優勝を果たした。
リベンジを果たした。昨年の秋季Aブロック対抗戦では初日に5位と11打差の最下位に沈んだが最終日に盛返し、逆転が見えた。しかし、結果は1打及ばず。無念の降格を味わった。また、昇格を目指した今年の春季対抗戦でもBブロック4位と結果を残せず。全国大学対抗戦初出場を決めた女子部とは対照的に、重い雰囲気が男子部を包んだ。しかし、そんな中、夏のレギュラー合宿などでチームの結束を深めるなど、悔しさをばねに努力を続けた。その努力が成果として昨年悔しさを味わった舞台で発揮された。「ほっとした」とチーム全員が口をそろえるなど、プレッシャーもあった。しかし、それを乗り越えるだけの力をつけた男子部は輝きを取り戻した。
満面の笑みを見せた。須崎は2日目にBブロック唯一の60台を出すなど、2日間を2オーバーの142ストロークで回り、MVPに選ばれた。「(MVP)については何も考えていなかった。楽しんで回ろうと思った」と自分のゴルフに徹した。「優勝して4年生への恩返しができてよかった」とチームの優勝に貢献する姿勢が生んだ、最高の結果だった。
涙の引退となった。今大会で4年生は学生大会が最後。チームを引っ張り続けた太田一広主将(営4=いなべ総合学園)は「最後に昇格を決めることができて最高の気分」と話した。春の対抗戦はケガで出場することができず、チームも低迷、主将として責任を背負い込んだ。「情けなく、今回に懸ける気持ちが強かった」。最後のパットも気持ちを込めたといい「みんなのおかげで入った」と涙ぐみながら話した。上村智志(営4=米子北斗)も「最後のティーショットは思い切り打てた。最後だと思うと力が入った」と結果の伴う引退に満足そうに振り返った。後輩に向けては「Aブロックで戦える思いを背負ってやってほしい」(太田)と期待を込めた。
[石渡遼]
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