
筑波大にストレート負け 順位は5位に転落/秋季関東大学1部リーグ戦
終始追い掛ける展開にあった。第1セット、序盤から相手に連続ポイントを許し3―7。そこで與崎風人(政経3=鹿児島商)の時間差攻撃が効果的に決まった。しかし「スパイクが決まってもいまいち盛り上がらなくて、試合序盤から諦めムードだった」(杉本匠・政経4=聖隷クリストファー)とその後もチームの重苦しい空気は続いた。杉本、濱中俊生(商2=弥栄)のレフトからのスパイクで流れを変えようとしたが、センター線からの攻撃が奮わなかった。一方でリベロの瀧野頼太(政経3=創造学園)は相手のスパイクを次々に拾う好レシーブを連発。しかしそこから逆転はできなかった22―25で第1セットを落とした。
第2セット、多彩なコンビバレーにブロックで付いていくことができず、レフト、ライトと次々にアタックを決められた。12―20の終盤ではセッター政井拓歩(営2=市立尼崎)と濱中のコンビミス。リズムは悪くなるばかりだった。最後は身長198㎝と高さのある高橋(筑波大)に速攻を決められ19―25でセットを落とした。
筑波大の勢いを止められなかった。原潤一(文3=習志野)のAクイックで1―2とした次の場面、吉川(筑波大)の鋭いスパイクを濱中が拾い、高橋(筑波大)の速攻を原が好レシーブ。粘りを見せたが決定打に欠いた。すると5―9で「ライトからの攻撃が弱い分レフトがつらくなってしまっていた」(有田賢史・政経4=福岡大大濠)と杉本に代えて野村昇吾(商3=高知商)を投入。ムードメーカーの出場で一時はコートが明るくなったが、筑波大の勢いは止めることができなかった。9―12からはサービスエースを含め4連続失点。その時点で7点差がつき、再びチームは元気を失った。決定打が欲しい明大は濱中のレフトからの攻撃で応戦するもむなしく20―25。ストレート負けを喫した。
チームの雰囲気は重かった。劣勢の場面で立て直せないという課題が出てきた。また勢いを盛り立てる起爆剤のような存在も欲しいところだ。来週は春季リーグ戦で敗れている学芸大との対戦。このままではこの先も厳しい戦いが続くだろう。春季リーグ戦では学芸大への敗北が奮起するきっかけとなった。「明治の本来の強さが出ず、弱さが露呈した」(杉本)という3連戦。順位浮上に向けてチームが燃える。
[川合茉実]
試合後のコメント
杉本
「明治の本来の強さが出ず、弱さが露呈した。僕の調子は悪くなかった。スパイクが決まってもいまいち盛り上がらなくて、試合序盤から諦めムードだった。相手は高さだけではなくて、サイドやバックの攻撃を絡めてきて一点に集中しない攻撃だった。野村と代わってから1回タイムアウトがあったけど、そのときに野村のキャッチが乱れていたことを伝えて、一から立て直すように声を掛けた。今回ストレート負けをしたということは何も対策が取れなくて負けてしまったことになるから、そこは反省すべき点で次までにしっかりと考えなければならない。勢いが足りないのは盛り上げられるような選手がコートにいないからだと思う。特に他の大学を見ていても大声出して盛り上げている選手が一人はいる。3連戦で疲労はたまっていると思うから、ケガをしないように一度リフレッシュしてから次の学芸戦につなげていきたい」
濱中
「筑波の両センターがいいので、ブロックにやられた。特に一対一で勝負できなかった。また、ブロックとレシーブの関係が悪く、相手の高さのある攻撃に対して的を絞れず、ブロックにつけなかった。3連戦で疲労もたまってきているが、それはどこも同じ。気持ちを切り替えてベンチもコートの中も一丸となって盛り上がっていかないといけない」
政井
「3連戦の3戦目ということでみんな疲労がたまっていた中だった。それは相手と同じ状況だが、うまく相手に3セットとも持っていかれてしまった。(今日の敗因は)組織のバレーの明大が、組織としてできなかったのが敗因。流れ流れでやってしまって崩れてしまった。センター線が高いのでもっとセンター線のブロックを剥がしてできたら良かったが、それも対応するのが遅くなってしまった。キャッチが入ってこないというのもあった。でも僕が入るのが遅れてしまった。もっと割れたところからでも良いトスを上げられるように1週間で打ちやすいトスを練習する。本当はもっとサーブで崩さなきゃいけなかった。専大に負けて、国士大に1セット取られて、筑波大にはストレートで負けて。僕たちの弱いところがよく出てしまった3連戦だった。今回負け越したことを忘れず、1週間の練習で立て直していきたい」
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