久々の勝利 国士大下し2勝目を挙げる/関東大学1部リーグ戦

久々の勝利 国士大下し2勝目を挙げる/関東大学1部リーグ戦
 4試合ぶりの勝利で今季2勝目を飾った。この日は国士大と対戦。前半は第1クオーターで4点のリードを得るも、その後リードを広げられず逆に追い付かれ32-32で折り返す。後半になると吉本健人(法3=藤枝明誠)をはじめ選手たちに3Pシュートが決まりだし、第4クオーターで一気に差をつけた。チームのテーマであったディフェンスも最後まで機能し、74―59で勝利した。次は春のトーナメントで準優勝した強豪、筑波大と対戦する。

 スターターは會田圭佑(法2=市立柏)、吉本、中東泰斗(文4=光泉)、伊澤実孝(政経3=愛産大工)、皆川徹(営4=京北)。

 終盤に相手を突き放した。立ち上がりはガードの會田を中心に攻撃を展開し、第1クオーターを18―14で終える。続く第2クオーターで「2人のシューターには気を使った」(吉本)と警戒していた原(国士大)に2本の3Pシュートを決められるなど32―32の同点で前半を折り返す。迎えた後半、試合の明暗を分けたのが3Pシュートだった。第3クオーター残り5分のところで中東がこの日チーム3本目となる3Pシュートを沈めると、ここから試合終了までの15分間で実に8本の3Pシュートが決まった。中でも吉本は後半だけで4本を決める活躍。流れを呼び込み、チームを大いに勢いづけた。それに対し国士大が後半沈めた3Pシュートは1本のみ。3Pランキング2位につけていた原、伊集(ともに国士大)をしっかりと封じた。結局後半で15点の差をつけ74―59で勝利。3試合敗戦が続いていたが、久しぶりの勝利に選手はほっとした表情を見せた。

 チームで掲げたテーマを実行できた。先週末の郡山遠征で東海大と青学大のよりハイレベルなディフェンスを体感した。それを見習い、この試合に向けてチームのテーマをディフェンスに設定した。遠征明けからはディフェンス関連の練習を集中的に行ってきたという。その成果がこの試合では十分に発揮された。相手に厳しいプレッシャーをかけ、自由にプレーをさせなかった。「ディフェンスからしっかりリズムを作れたから3Pもよく決まった」と塚本清彦ヘッドコーチは振り返る。選手たちも今日の勝因はディフェンスにあったと口をそろえた。伝統的に明大の武器は粘り強いディフェンスである。今後の試合でもそれを武器にしていきたい。

 これまでガードのポジションでは、経験を積むために代わる代わる選手が出場した。しかし、この試合を含め今後は「會田と心中する」(塚本ヘッドコーチ)とガードを固定していく方針だ。試合前から重要な一戦と位置付けていたこの試合。負けたら後がない試合だっただけに、選手それぞれが自分たちの役割を果たし勝ち取ったこの勝利は大きい。リーグ戦も中盤に差し掛かり、結果も求めていかなくてはならない時期となった。この先の勝ちにこだわった戦いに期待したい。

 次に対戦するのは筑波大だ。この日は王者東海大と対戦し、敗れたものの最後の最後までどちらが勝つか分からない大接戦を演じた。ここまで3敗しているとはいえ、強敵であることに変わりはない。目標としている上位4チームのプレーオフ進出を果たすためには、負けられない重要な一戦となる。「筑波戦で大事なのはやっぱりディフェンス」(塚本ヘッドコーチ)とカギになるのはディフェンスだ。守り勝つバスケで何としても勝利をつかんでみせる。

[尾藤泰平]

試合後のコメント
塚本清彦ヘッドコーチ

「まあ勝てたことは良かったんじゃないかな。ディフェンスをしっかりやって、相手の勢いを止められた。最初の5試合をどう生かすかだったんで、この試合からはガードをころころ変えずにいった。今まではどうしても経験ないやつが多かったので、その分流れが悪かったけど、今日に関してはすごく良かったと思う。これから継続して次の筑波戦に持っていけるかが一番大事になる。やっぱりリズム。ディフェンスからしっかりリズムを作れたから3Pも良く決まった。そこらへんが一番よかったし、吉本に関しては素晴らしく良かった。相手もツースリーのゾーンを使ってくるということもあり吉本を使った。3年生だしその経験が出るかどうかでもあったので、その部分でも良かったかなと思う。會田はターンオーバーもあっけど、ぼちぼち。これからは會田と心中することはもう言ってあるので、彼がダメだったらもう終わり。他のガードはつなぎとして考えている。筑波戦で大事なのはやっぱりディフェンス。しっかり守っていいオフェンスをいかに継続していけるかの勝負になると思う」

中東
「東海、青学とやってディフェンスのプレッシャーがすごかったので、自分たちもそれを見習っていこうとディフェンスからという意識で試合に臨んだ。吉本の3Pが入っていて今日はイン、アウトのバランスがよかった。會田はゾーンプレスがきても落ち着いてやっていたしあいつにしてはよかった。自分のマークが厚くなると周りが空くので會田がいくっていうのはよかった。自分としてはあんまりうまいこといかなくて周りに助けられた。決めきれない自分がなさけなかった。ノーマークなら自分のシュートが打てるので4ピリのようなノーマークをもっと自分でつくっていかないといけない。(次の筑波は)筑波も不安定なのでそこをうまくやりたい」

皆川
「とりあえずほっとしている。連敗続きっていうのは自分たちが1年のときは経験しているが下級生は初めてでチームの雰囲気が良くなかった。でも今日まで切り替えて頑張ってきていい形で入れて最後まで自分たちのバスケットをして勝てたので良かったと思う。青学、東海を終えてその後の試合っていうのは自分たちにとって順位を決める上で大事な試合なのでどう切り替えてやれるかが大事だった。これからも今日みたいな形で自分たちのバスケットができたらいいと思う。今日はリバウンドとディフェンスが課題だったので集中して自分の仕事ができた」

伊澤
「勝ててよかった。負けが続いていたので。大事なところでシュートを決めきれない部分があってもそこをディフェンスでチームでしっかり守っていけて、そこが今までできなかったところなので、そこを我慢できたところがチームとしてよかったと思う。(次に対戦する筑波大は)トランジションが強いので、全体的にオフェンスの力もあって、春のトーナメントでも準優勝していて、すごい成績もだしているので、そこにどうチャレンジして、自分たちの力を出していけるかが重要になってくると思う」

吉本
「とりあえず勝って良かった。今日のチームのお題はオフェンスどうこうよりディフェンスでしっかりプレッシャーを与えて我慢することだったので、それができた良かったと思う。スリーポイントは、前半1本も入っていなくてやばいなと思っていて、塚さん(塚本ヘッドコーチ)や外山さん(外山英明アシスタントコーチ)からどんどん打っていけと言われて、とにかく打つことを考えた。フリースローをもらって2本目が入ってから(3Pシュートが)入るようになったので、それがきっかけだったのかなと思う。前半は固くなってしまっていた。流れが変わるきっかけを作れたという点は良かったなと思う。2人のシューターには気を使った。ファウルがかさんだ時以外は、基本的にはタフショットを打たせることができたと思う。6試合目でやっと接戦をものにできたので、チームとして収穫だったかなと思う。今まで負け続けたので、気持ち的にちょっと落ちていた部分があったので、勝ててよかった。今後チームとしてはディフェンスの良さを継続していきたい。個人としては、シュートは(入るか)分からないので、チームが勝つようにプレーできたらいいなと思う」

會田
「この試合はディフェンスを意識して、練習でもディフェンスばっかりやってきたので、それが出せて良かった。個人としてパッシングとかリズム良く展開することを意識してやっていて、まあそれができたと思うので良かった。チーム全体でディフェンスリバウンドとかルーズボールとかを取られていたので、そういう気持ちの部分は反省しなくちゃいけない。やっぱりここまで来たら気持ちでやらなきゃで、ここまで負け続けてたところから気持ちを切り替えて思いっきりやれたということが良かったと思う。次の筑波は、相手もインサイドが強いので今日みたいな試合にはならないと思うが、やっぱり展開を速くして、なるべく試合が重くならないようにしていけたらいいなと思う」

  

  

  

  

  

  

 

  

  

  

  

  

 

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

    

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

    

  

  

  

  

  

  

  

  

  

◆第90回関東バスケットボール1部リーグ戦日程表◆
日時 対戦相手 会場 結果
9/6(土)14:20~ 対慶大1回戦 代々木第二体育館 ●明大55―80慶大
9/7(日)14:20~ 対専大1回戦 代々木第二体育館 ○明大75―60専大
9/10(水)14:20~ 対白鴎大1回戦 大田区総合体育館 ●明大48―60白鴎大
9/13(土)14:50~ 対青学大1回戦 郡山総合体育館 ●明大52―75青学大
9/14(日)13:50~ 対東海大1回戦 郡山総合体育館 ●明大39―59東海大
9/17(水)14:20~ 対国士大1回戦 大田区総合体育館 ○明大74―59国士大
9/20(土)12:40~ 対筑波大1回戦 専大生田体育館 ●明大64―74筑波大
9/21(日)11:00~ 対法大1回戦 専大生田体育館 ○明大72-54法大
9/27(土)16:00~ 対拓大1回戦 代々木第二体育館 ●明大54-78拓大
10 9/28(日)14:20~ 対慶大2回戦 代々木第二体育館 ●明大53―58慶大
11 10/4(土)11:00~ 対専大2回戦 つくばカピオ ○明大55―53専大
12 10/5(日)11:00~ 対白鴎大2回戦 つくばカピオ ○明大58―51白鴎大
13 10/11(土)12:40~ 対筑波大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大39―61筑波大
14 10/12(日)11:00~ 対法大2回戦 日体大世田谷体育館 ○明大69―56法大
15 10/18(土)16:10~ 対国士大2回戦 明大和泉体育館 ●明大68-76国士大
16 10/19(日)17:40~ 対青学大2回戦 明大和泉体育館 ○明大99―90青学大
17 10/25(土)16:10~ 対東海大2回戦 東海大湘南体育館 ●明大75―105東海大
18 10/26(日)16:00~ 対拓大2回戦 東海大湘南体育館 ●明大71―74拓大
19 11/1(土)12:40~ プレーオフ1回戦 代々木第二体育館 明大―慶大
20 11/2(日)未定 プレーオフ2回戦 代々木第二体育館 明大-未定
◆第90回関東大学バスケットボール1部リーグ戦星取表◆
東海大 青学大 明 大 拓 大 筑波大 白鴎大 専 大 慶 大 国士大 法 大 勝敗 順位
東海大
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
18勝
青学大
●●
○●
●○
○●
○○
○○
○●
○○
○○
12勝6敗
明 大
●●
●○
●●
●●
●○
○○
●●
○●
○○
7勝11敗
拓 大
●●
○●
○○
○●
○○
○○
○○
●●
○○
12勝6敗
筑波大
●●
●○
○○
●○
○●
○○
○●
○○
●○
11勝7敗
白鴎大
●●
●●
○●
●●
●○
○●
●●
●●
●〇
4勝14敗
専 大
●●
●●
●●
●●
●●
●○
○●
●●
●○
3勝15敗
10
慶 大
●●
●〇
○○
●●
●○
○○
●○
●●
○○
9勝9敗
国士大
●●
●●
●〇
○○
●●
○○
○○
○○
●○
10勝8敗
法 大
●●
●●
●●
●●
○●
○●
○●
●●
○●
4勝14敗
全日程終了