
桜美林大から3点差で勝利をつかむ/関東大学女子3部リーグ戦
スターターは、川副舞(理工3=富士学苑)、千葉美知瑠主将(文4=東京成徳)、伴真衣香(文3=東京成徳)、北浦彩加(国際3=大津)、萱沼史織(情コミ2=埼玉栄)。
出だしはリズムがつかめずに苦戦した。イージーシュートも決められず、なかなか点を入れられない悪い連鎖が起きてしまった。第1クオーターで7点差をつけられ、前半が終わっても20-28と追いかける立場に立たされた。そんな中で後半は「劣勢な部分では、もう自分たちが攻めるか我慢してディフェンスするかしかない」(川副)と割り切って臨んだ。川副はフィジカルの強い相手に激しく当たられる場面もあったが、その中でも果敢な動きを見せた。次第に明大の加点が増え、第3クオーター開始から7分、川副のゴール下からのシュートで逆転。ディフェンスの練習に力を入れて取り組んできた成果も発揮でき第3クォーターはわずか8失点に抑えることができた。勢いづくチームはそのまま第4クオーターを迎え、パスもつながり、速攻も効いて、鮮やかに決まるシュートが増える。全勝同士の対戦に競った展開となったが56―53の3点差で逃げ切り、勝利をつかんだ。
出だしは不調であったが、負けられない試合で逆転勝利できたことがこの日の収穫だ。「今までだと今日のような出だしではイライラしてしまって、なかなかいい流れに持っていけなかった」(千葉主将)。この試合では感情に影響されず流れをつかみ、成長を実感できた。
桜美林大は外からの攻撃を得意としており、明大はリーグ戦開幕前から3Pシュートの対策をしてきたという。3Pシュートを決めさせないためには「一人一人が責任を持ってどれだけ自分のマークマンを止められるか」(川副)。全員が意識してディフェンスに努め、3Pの失点は21点に抑えた。
次に控える試合は20日に国武大戦、21日に東女体大戦がある。いずれもBブロックの中で上位につけるチームだ。国武大戦について渡辺徹監督は「相当厳しい戦いにはなると思う」と話す。それでも「入れ替え戦に出場して2部に上がらなければいけないし、それが責任だと思っている」と千葉主将。「ここまできたら、やり切るしかない」(千葉)。強い決意を持って臨む。
[渡辺由理佳]
試合後のコメント
渡辺監督
「今日はディフェンスの方が相手を50点台に抑えられて良かった。シュートは、もともとあれだけどいつも以上にイージーシュートを落としていた。みんな緊張していたのかな。フリースローでもいつも入れる子まで外して、連鎖反応みたいな感じになっていたね。北浦も今日は変な感じの攻め方をしていた。やっぱり今日はオフェンスがうまくいっていなかった。オフェンスであまりにも落とし過ぎ。それでリズムを崩した。今日は70ちょっと対向こうも失敗してくれたから60ちょっと位のゲームだったかなと思う。相手のポイントゲッターを抑えられていて、楽なシュートを打たせなかったのが一番大きかった。オフェンスは修正していくというよりも、イージーシュートだから、日ごろの練習をしっかりしなくちゃいけないし、フリースローもいつも大事な一本だと思って練習しなくちゃいけない。急に緊張した試合になって落としているようではいけないからね。ここまで何とか連勝してこられた。次の国際武道大は今日見たら、昨日より全然いいバスケをしていた。やっぱり相当厳しい戦いにはなると思うので、今日みたいにまずはディフェンスからしっかりやっていきたい。オフェンスは思い切り気持ちよく打てるようにやってもらいたい」
千葉主将
「(今日の試合を振り返って)出だしでつまずいてあれだけ差をつけられてしまったけれども、逆転して勝つことができたのは収穫だった。今までだと、今日のような出だしではイライラしてしまって、なかなかいい流れに持っていけなかった。そこは成長できたかなと感じた。(インサイドでなかなか得点ができなかったが)中と外でバランスよく攻めたいと思っていたが、インサイドに偏ってしまった。シューターのポジションが明大にはいないが、外にうまく回せれば、もっといいリズムで攻めることができると思う。(ディフェンスが良くなった印象を受けたが)今はオフェンスの練習はあまりしないで、ディフェンスの練習に時間をかけている。昨年の試合のビデオを見ると、ディフェンスは昨年と全然違っているのがわかる。昨年よりも体をつくっていて、相手によりプレッシャーをかけることができている。(全勝対決で勝ち、入れ替え戦へまた一步近づいたが)3年間試合に出ていなくて、主将になってからはスタメンとして出場している。プレッシャーはあるが、入替戦に出場して2部に上がらなければいけないし、それが責任だと思っている。ここまできたら、やり切るしかない」
伴
「出だしの点差が4ピリまで自分たちを苦しめてしまう結果になってしまった。最初の方のイージーシュートとかが全部入っていれば、もっと自分たちの流れに持っていけたのかなと思うし、やっぱりずっと課題にしていた出だしの部分が出ちゃったのかなと思う。1週間前から桜美林大を研究していて、ディフェンスの部分では、点数が入っていない分しっかり頑張れていたので、そこはすごく良かったと思う。フリースローではちょっと力んでしまった。多分、自分たちの一番弱い部分が出てしまったのではないかなと思う。来週に向けて修正しなきゃいけないのは、イージーシュートと、出だしと、いらないファウルを与えてしまうこと。今日はまだリバウンドが取れていた方なので、流れがこっちに向いていた部分があるのでその点は残りのリーグ戦でも継続していけるようにしたい」
川副
「一つのヤマとして桜美林大戦ということだったので、全部照準をここに絞っていたわけではないけど、リーグ戦の中で何個かヤマがあるうちの一つが勝ててよかったなと思う。向こうは3Pが上手なチームだったので、そこはみんなで止めよう、意識しようということを試合前や、リーグ戦の始まる前からずっと言い続けて今日の試合を迎えて、3Pもところどころあったが、全員でディフェンスできて止められたかなとは思う。(3Pを止めるには)一人一人がどれだけ自分のマークマンを止められるか、責任を持ってどこまで止められるか。それができた。第1クオーターは固かった部分もあるし、1人目のシュートが入らなくて伝染してしまった部分もある。シュートがいつも伴とか萱沼が1本目を決めたりするが、それが決まらず、2、3本連続で点数が立て続けに入らなかったりすると、伝染してしまう。そこはその2人に頼りすぎている部分があったと思うので、どれだけほかの人が入らない伴や萱沼の代わりに攻めていかないといけない。ガードとして、チームとして課題が出たと思う。(第3クオーターから)劣勢な部分では、もう自分たちが攻めるか我慢してディフェンスするかしかないと思うので、そこが良く全員でチームとしてできたことは収穫だった。(次に対戦する国武大は)たくさん試合をしているが、力のあるチームだと思うので、今日と同じようにどれだけ外を守ったり、1対1でディフェンスを我慢して責任を持って守ったりとかあと自分たちのシュートがどれだけゴールに向かっていけるかというのを大事にしていきたい」
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