
前田まさかの1回戦敗退/全日本学生個人選手権
些細なことが命取りとなった。調子は決して悪くなく万全な体制で挑んだ前田だったが「見えない風が結構あった」と会場の環境に戸惑った。記録を伸ばすことはできず山本(近大)に敗北を喫し1回戦敗退。また、トーナメント形式で行われる今大会に「相手の打ち方に気を取られた」と精神的な面での課題をあらわにした。しかし、エースはいまだ成長の途中にある。「試合でも早く打てるよう」とフォームも体に余裕を持たせるものに改善した。「しっくりき始めている」と話す前田はしっかりと前を見据えている。
予選を突破することはできなかった。ターゲットインカレ初出場を遂げた増田は自身の目標点に届かなかった。それでも「悪い点がいろいろ見つかった」と前向きにとらえる。8月の予選では出場間際の記録で今大会に出場を決めたが、本戦では順位を上げることができた。「場慣れも必要」。今後も全国大会に出場し飛躍を誓う。
明大として良い結果を残すことはできなかった。しかし大きな大会はこれで終わりではない。来月にはフィールドでのインカレも控える。さらなる高みを目指し挑戦を続ける。
[田中莉佳]
試合後のコメント
[男子]
前田
「調子自体は悪くありませんでした。練習日もすごく良い当たりをしていて実質予選ラウンドも最後の3エンド失敗してしまいました、すごく良い調子でできていたので仕上がった状態で持っていけていました。敗因は、この会場は見えない風が結構あって矢が流されているのに気にしてしまって気持ちがぶれたり、相手の打ち方に気を取られたり、自分に向き合えなかったのが敗因です。本数増やして必要な筋肉はつけてきました。あとは試合でも早く打てるように体に余裕を持たしたフォームに変えたりしました。トーナメント形式だったら実力が下の相手でも勝つことが十分にあるので1番上を目指してやっていましたが1回戦敗退という残念な結果で終わってしまいました。新しいフォームはしっくりき始めています。前に比べてアベレージも上がってきています。成長途中というか改善途中。まだ全国大会が国体と全日本で残っているのでしっかりと結果を出せるようにしていきたいと思います。」
増田
「目標は610点ぐらいに定めていました。出せると思いましたが、雰囲気に飲まれて的を間違えて射ったりしてしまいました。特に緊張することもなく、そんな疲れることもなく、あっという間に終わってしまったという感じです。ギリギリボーダーでインカレに出場できたのですが、それより少しでも順位を上げられたので、その点は良かったと思います。それなりの結果を残せました。それでも悪い点がいろいろ見つかりしました。グリップの問題だったり、細かい引き込みだったり、そういうことは練習ではできていても、全国という大きい舞台だとできませんでした。(インカレへの)場慣れが必要なのかなと思いました」
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