専大を圧倒 王座奪還に一歩近づく/関東大学男子1部リーグ戦

2014.09.15
 有終を飾った。今季1部に昇格した専大を相手とするリーグ最終戦、8-1と圧巻の勝利を収めた。当初予定されていた11日の試合開始後に雨が降り、中断を経て1日空けた13日に再開されたこの試合。モチベーションを落とさずダブルスでは全勝。シングルスでも西脇一樹(国際2=松商学園)がストレート勝ちするなど専大を圧倒した。全日本大学対抗王座決定試合(王座)進出は逃したが、去年を1つ上回る3位という結果でリーグ戦を終えた

 勝利への流れをつくった。澁田大樹(商2=鳳凰)・西脇一樹(国際2=松商学園)組が先陣をきったダブルス。初日の雨が降り中断するまでのわずか1時間半でストレート勝ちを収め試合を制した。その後も奥田圭都(国際4=光泉)・弓立祐生(政経3=新田)組がストレート勝ち。試合再開後、数分で試合を決めた。
 小野陽平主将(営4=関西)・深田颯平(国際3=大分舞鶴)組はもつれた第1セットを落としてしまったが、深田がサーブでいい流れをつくった第2セットでは3ゲーム連続で獲得するなど本来の調子を取り戻した。1日空いた第3セットでは6-1で圧倒的な実力の差を披露し、ダブルス全勝で折り返した。

 完全に明大の流れとなった。西脇や伊藤勇貴(商3=名経大市邨高)、諱五貴(営2=松商学園)と次々とシングルスは白星を上げていった。5戦を終えた時点で専大からの勝利を決め、ハイレベルな明大のテニスをみせつけた。
 1年生ながらリーグ戦初出場となった吉見恒輝(理工1=浜松市高)。緊張もあり第1セットは6-2と完敗し、第2セットの途中までも5-1と追い詰められたものの「とりあえず声出せ!」と応援されそこから粘り強いプレーを見せる。確実にポイントを積み重ね5-4まで追い返した。最終的にはストレート負けという結果で終わったものの、後半はミスが激減するなど試合中にも成長をうかがわせた。

 圧巻の勝利でリーグ戦を終えた明大。今後は3年生が最上級生となり、チームを引っ張っていく立場となる。弓立は「今年よりいい結果を出して、どうしたら王座にいけるか、もう一回全員で考え直してイチからやり直したい」と先を見据える。王座進出は逃したものの、昨年より確実に一歩目標に近づいた。来年こそは王座進出を狙う。

[島村昭二]

試合後のコメント
小野
「ダブルスは1日空きましたが、あと1セットだったのでそこに集中できました。最初のゲームはもつれましたが、深田がサーブを入れてくれて流れに乗れたと思います。シングルス相手が格下でしたし、余裕を持ってしっかり勝てたことはよかったです。今リーグ戦は王座進出の大チャンスがあっただけに残念。3位という結果は、あくまで王座だっただけに悔しいですが、来年に繋がるのでそこはよかったと思います。1年間ついてきてくれてありがたかったです。来年頑張って欲しいと思います」

弓立
「王座にいけなかったので今はものすごく悔しいのですが、4年生が去年の4位から3位になってより戦いやすいリーグしてくれました。ダブルスでは法政、慶応と2連勝はできたのですが、シングル戦で役に立てなかったです。ダブルスの強化も必要なのですが、絶対1本とれるシングルスが必要なのでシングルスも磨き直したいと思います。今回の試合序盤は疲労があったわけではなく、最後の試合でしたので緊張が出てしまい体が硬くなってしまいました。ですが、すぐに切り替えました。格下の相手だったので取られることはいけないことかなと思います。1日空いても、モチベーションは落ちなかったので影響はありませんでした。4年生は今日で引退なので、僕らが1番上に立つチームで、どうしたら今年よりいい結果を出して、どうしたら王座にいけるかもう一回全員で考え直して一からやり直したいと思います」


「ファーストセットが良くても、セカンドセットにいい状態でいけない悪いクセが出てしまいました。セカンドセットは流れが悪く、周りにも影響してしまったと思いますが、ファイナルセットは切り替えて集中できたと思います。特に3-3でデュースが続いてきたところは、やばいと思いながら意地でプレーして、取れたのでよかったと思います。今年はケガに泣かされた1年でした」

吉見
「今日は初めてリーグ戦に出たのですが、雰囲気を全く分かっていなくて、あたふたしてペースを飲まれてしまいました。1-5までいったところ試合の途中先輩に『とりあえず声出せ』と後ろから声をかけられ、とりあえず声を出してやってみました。そうしたらゲームが取れたので、そこからちょっと気持ちが入り声をだしてがむしゃらにやるという感じで4-5まで追い付きました。相手のサーブがよかったのでポイント取られて、やられてしまいました。最初からもっと声を出して、しっかりとやっていればまだ結果は分からなかったです。緊張はしているつもりなかったのですが、最初何がなんだかわからなくて、自分のプレーができないままずるずる引きずってしまい、変えようと思っていても変えられなくなり、結果がでませんでした。今日出させていただいたので来年につながるように、最初から実力を出せるように意識して練習しまた来年リーグ戦で戦えるように頑張りたいと思います」