4艇が決勝進出を決める/全日本選手権

2014.09.13
 男女計4艇が決勝進出を決めた。大学、社会人を含めたボートの日本一を決める全日本選手権大会の決勝が14日に行われる。明大は8月のインカレで目標としていた総合優勝を逃したが、男女合わせて3種目で優勝を果たし着実な進歩を見せた。それから約3週間という短い期間を経て、再び真の日本一をつかみにいく。また、4年生にとっては学生最後のレースとなる。

 男子舵手なしクォドルプルは強敵・日大を抑え堂々の1位通過で決勝を果たした。日大はU23代表選手を2人擁するクルーメンバーという強力な布陣での発艇だったが、競り合いを制し決勝に勢いを付けた。中村は「尻上がりに調子が上がってきています。自信が付いたと言うよりは、明日もしっかり気を引き締めるといった感じです」と語る。
男子付きペアも頂点を狙う。クルーリーダーの井上貴洋(商4=若狭)は「スタートは付いていって、コンスタントに突き放すというレースプランです」と意気込む。さらに井上は男子部で決勝に残った唯一の4年生。「他の4年男子の分まで結果を残して、みんなで笑顔で引退できたらと思います」と様々な思いを背負いレースに臨む。

 インカレの悔しさ胸にリベンジ果たす。女子舵手付きクォドルプルの準決勝は組で2着までが決勝に進める中、早大と激しい2位争いを繰り広げた。序盤こそ出遅れたものの後半は粘りのこぎで早大に競り勝ち、ライバルに雪辱を果たした。松岡結(文4=浦和一女)は「このクルーの目標が早大の連覇を食い止めるということだったので、まずその目標は達成できたんじゃないかなと思います」と満足気な笑みをこぼした。しかし、油断することなく明日の決勝に備える。また、2日目の予選で決勝進出を決めたエイトでは連覇を目指す。最大の目標はダブル優勝だ。

[辻成美]

今日のコメント
男子舵手なしクォドルプル
中村裕喜(法3=宮津)

「びっくりしています。尻上がりに調子が上がってきています。今日は狙い通りのレースプランができた。日大に勝てたのは意外でびっくりしています。今回は大会前に日大と並べていないので、速さが分かりませんでした。自信が付いたと言うよりは、明日もしっかり気を引き締めるといった感じです。まだこのクルーが目指しているところにはいけていません。2冠を取りにいきたいと思います」

男子舵手付きペア
井上貴洋(商4=若狭)

「やるだけです。緊張はありません。高校時代にはありましたが、大学で全日本の決勝は初めてです。他の4年男子の分まで結果を残して、みんなで笑顔で引退できたらと思います。スタートは付いていって、コンスタントに突き放すというレースプランです。目標は優勝です」

女子舵手付きクォドルプル・エイト
松岡結(文4=浦和一女)

「このクルーの目標が早大の連覇を食い止めるという事だったので、まずその目標は達成できたんじゃないかなと思います。早大がゴールじゃなくて全日本で優勝することが目標なので、あくまで通過点として、ここがスタート地点として明日も気を引き締めてこぎたいです。エイトは去年のタイムにはまだ届いていませんが練習量は去年より増えています。決勝に残っても2位ばかりでした。予選のタイムだとまだ負けているのですが、並べてみないと分からない事もあります。特に日体大にはインカレで負けているので、今大会で必ずリベンジします。そして、ダブル優勝します」

冨田千愛(法3=米子東)
「クォドは前半取りにいくと思いましたが、取れなくてじわじわと攻めていけたので気持ちで勝てたという感じです。エイトは勢いだけだったのですが、前半500mで飛び出せて、そのままのいい流れでいけました。どこもスタートが速くてそこで置いていかれると厳しいので、スター卜で食らい付いてそこから粘ればいいかなと思います。明日の目標はダブル優勝です」