悲願達成! 3年ぶりグランドスラム! /秋季関東学生1部リーグ戦

2014.09.13
悲願達成! 3年ぶりグランドスラム! /秋季関東学生1部リーグ戦
 チーム一丸となり悲願達成をつかみ取った。秋季リーグ最終戦、優勝を懸けた中大との一戦で4年生が大車輪の活躍を見せ4―1で快勝。これにより秋季リーグ戦2年連続優勝を決め、3年ぶり8回目のグランドスラム(春秋リーグ戦、インカレで優勝すること)を達成した。

 試合の流れを決める大事な1番手に起用されたのはここまで全勝と好調な平野友樹主将(商4=野田学園)。この日も平野のプレーには「勝ちたいと思う一心だった」と鬼気迫るものがあった。1セット目の1点目からベンチに向け大きなガッツポーズ。3セット目こそジュースにもつれ込む接戦となったが終始流れは平野にあった。最後は平野の放ったサーブを徳永(中大)が打ち返すもネットにかかり試合終了。平野は笑顔を見せベンチに駆け寄った。

 圧巻の35勝目を挙げた。2番手に登場した神巧也(政経4=青森山田)も平野がつくった流れをそのままにストレート勝ち。「とにかく前に出るという気持ちで戦った」と神。どのセットも接戦の末の勝利だが、競った場面で勝利をつかむ神の気持ちの強さがうかがえる。神は4年間のリーグ戦績が1部トップの35勝4敗。33勝3敗の平野とともに特別賞を受賞し有終の美を飾った。

4年間で35勝を挙げた神
4年間で35勝を挙げた神

 うろたえることはなかった。3番手を任されたエース丹羽孝希(政経2=青森山田)がまさかの敗北。しかし「誰かが負けた分は誰かがカバーする」という田崎俊雄監督の指導方針『チーム明治』を続くダブルスの平野・有延大夢(商2=野田学園)組が体現した。専大戦では惜しくも敗北を喫したペアだが「思い切りやるだけ」(有延)と実力を出し切り相手に1セットも譲らなかった。

 悔しい思いも数多く経験した。ゲームカウント3―1と王手をかけた場面の5番手は岡田崚(商4=愛工大名電)。岡田は1年生の時からレギュラーとして活躍するも、春季リーグ、インカレと明大の激しいレギュラー争いに屈し出場することはできなかった。それでも今大会は全試合のオーダーに入り「4年生としてしっかり仕事をする」と意気込んだ。1、2セットを危なげなく取りグランドスラム達成まで残すはあと11点。素早い3球目攻撃やサーブで点を稼いだ。ジュースの接戦の末相手の返球がアウトになると岡田は倒れ込み、ベンチの選手は跳び上がった。「長かったという気持ちとやり切ったという気持ちで思わず倒れ込んだ」と悲願達成を決め喜びをあらわにした。

勝利の瞬間思わず倒れ込む岡田
勝利の瞬間思わず倒れ込む岡田

 3年前のグランドスラムを知るメンバーが最終学年となりチームを勝利に導いた。優勝が決まった瞬間、平野はユニホームで顔を覆い涙した。「すごく長かった」と話す平野は3年前も試合に出場しグランドスラム達成に貢献した。しかし昨年、おととしと戦力をそろえながらも達成まで至らず難しさを痛感した。それでも諦めることなく平野の主導の下チームが一丸となりチャレンジャーという気持ちで挑んだ。「一番の勝因はチームワークの良さ」と話す田崎監督。部員全員で勝ち取ったグランドスラムだった。

チーム一丸となり勝利をつかんだ
チーム一丸となり勝利をつかんだ