(26)対抗戦開幕 響かせろ雷光!勝木組頂点へ
成長
チーム一丸となって「前へ」と進む。勝木来幸主将(営4=常翔学園)の下、春季大会はグループB優勝を果たし、早稲田や筑波大からも白星を飾った。勝木主将が今季掲げる「勝って反省する」。チーム全体がその意識の下勝ちにこだわり、試合を通して成長している。また首脳陣も2年目を迎え、目指すラグビーが浸透。今春はオフロードで立って継続すること、BK陣の自陣からのアタックなども目立つ。首脳陣の目指すラグビーを選手一人一人が理解し、結果につながっている。
また、スタメン争いも激化している。BKはCTB尾又寛汰(商2=国学院栃木)など、今季初スタメンの選手が多く活躍。また、高校3年次に高校生で唯一日本代表合宿に招集された大物ルーキー梶村祐介(政経1=報徳学園)にも期待が懸かる。FWはPR須藤元樹(文3=国学院久我山)らケガからの復帰組が加わり、その層はより厚くなっている。今は下のチームでの出場にとどまっている選手も成長を見せ、チーム全体の底上げが進む。ジュニア戦、対抗戦、大学選手権の「三冠達成という目標」(丹羽監督)を、全員でつかみにいく。
頂点
対抗戦初戦の相手は昨年敗れた筑波大。春は白星を飾ったが、気を抜くことは許されない。「一番のキーは開幕戦の筑波大戦。一つずつ勝っていければ選手のレベルも上がる」と小村淳ヘッドコーチ。この最初のヤマ場で白星を飾り、勢いそのままに対抗戦を駆け抜ける。
そして頂点へ、高い壁が立ちはだかる。今季前人未到の大学選手権6連覇を成し遂げようとしている帝京大や、永遠のライバルである早稲田だ。帝京大は今春唯一の敗戦相手だが、春夏の対戦を終え得点差は41点から16点に縮まっている。実力の差はあるものの、勝利には手の届かない距離ではない。ついに始まる勝負の秋。「目標は大学日本一」(勝木)。最後に笑うのは、明治だ。
◆初戦 筑波大戦◆
昨年大敗を喫した因縁の相手である筑波大。今年も対抗戦の開幕白星は譲れない。春には筑波大に33対21で勝利したが日本代表WTB福岡は不在だった。菅平合宿を終え、さらに成長を見せる明治。福岡が復帰し総戦力となった筑波大との一戦が秋を占う。
[保屋松彩佳・三浦亜優美・荒井希和子]
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