日大に善戦するも惜敗/関東大学女子2部リーグ戦

2014.09.11
 初勝利まであと一歩だった。ダブルスは東洋学園大戦、駒大戦に引き続き佐野真代(文2=津田学園)・森美咲(法2=富士見丘)組が勝利を挙げた。3連勝で一つ目の白星を飾り、1―1でシングルスにつないだ。勝敗を分けたシングルスでも佐野と森がストレート勝ち。しかし、シングルスは2勝にとどまり3―4で痛い敗戦となった。惜しい敗戦で開幕3連敗を喫した。

 1年生が勝敗のカギを握った。シングルス2で出場した井上鈴架(国際1=城南学園)の試合は、明大がダブルスで1勝、シングルスで2勝を挙げて3―3となり、チームの勝敗が決まる一戦となった。井上は、序盤からギアを上げてファーストセットを4―1でリード。小柄な体から放たれる強打を武器に、自らのペースで試合を優位に進めた。しかし、中盤からリターンが崩れ、徐々に相手の追い上げを許す展開に。5―5まで追い付かれるが明大の応援に後押しされ、1ゲームを先取し6―5でセット獲得にリーチをかけた。だが、決死の思いでボールに食らい付くも、タイブレークに持ち込まれこのセットを落とした。続くセカンドセットも流れは変わらず1―6圧倒され敗戦。この瞬間、日大の歓声と共に明大の敗戦が決定した。

 インカレベスト8のペアが自力を発揮した。リーグ戦連勝中のダブルス1・佐野・森組。「大事なところでポイントが取れた」(佐野)と序盤から相手コートにしっかりと打ち込み、ポイントを確実に取り切った。ファーストセット、セカンドセットとも終盤に差し掛かると同時にギアを変えて攻め立てた。森のパワーのあるショットでチャンスをつくると、すかさず佐野のボレー。6―4、6―3でリーグ戦3連勝となるストレート勝ちを挙げた。「自分たちの形のダブルス」(佐野)。2人が追い求める内容で勝ち、昨年のリーグ戦からの成長を見せた試合となった。

 あと一押しが足りない。駒大戦に引き続き日大戦も、競った展開で粘り切れず敗北する結果となった。この結果に対して小林千里主将(文4=宮崎商)は「個人の力も足りないし、力も足りない」と語り、3戦を通して明大全体の課題が浮き彫りとなった。今回の敗戦で開幕3連敗。入替戦出場決定に後がなくなった。持ち前のチーム力で次の立大戦を白星で飾りたい。

[西尾健三郎]

試合後のコメント
小林
「3―4で負けてしまったから全然良い結果ではなかった。それでも1戦目、2戦目とやってきて、全体で言えば今まで一番良かったと思う。それでもやはり、3部から2部に上がって個人の力も足りないし、力も足りない。2部の中で勝っている部分があるのは、人数が少ないからこそだと思うのは、まとまっているところだけだと思う。でもそれだけでは勝てない。あと3日で実力を上げることは無理だからチーム力を上げて何とか連勝したい。(2部と3部の違いは)私たち以外のチームは競った場面で、うちがびびるところを相手は攻めてくるし、うちが粘れないところで相手は粘って立ち直してくる。(雰囲気は)負けているから盛り上がっているわけではないが、負けず嫌いの人が多いので絶対勝つという気持ちは思って試合には入っているから、チーム力では悪くない。(次戦に向けて)チームの中で競わせて、立教戦では全員が自分が選ばれていると思って、次に臨みたい」

佐野
「シングルスは第1戦と第2戦で自分のプレーをあまり出せずに負けてしまったけど、今日は切り替えて自分のテニスができた。ダブルスは森と自分たちの形のダブルスでファースト、セカンド取れたから良かった。チームは負けてしまったけど、第1戦と第2戦の負けよりはチーム力が上がって最後惜しい場面で負けてしまったから、それぞれの自身にはなったと思う。競ったところで取り切れなかったことが今回の敗因だと思うから、次の立教戦では競ったところで気持ちが折れないようにチームで話し合っていく。シングルスの相手は強く打ってくる相手だったから私としてはプレーしやすかった。自分の何本でも打ち返すプレースタイルがはまった。もし、つないでくる相手だったら自分から攻めなくてはならない。でも今回の相手に対しても守るだけではなく、攻めるところは攻めていった。ダブルスもシングルスも大事なところでポイントが取れたことが勝因だった。次の立教は他大みたいにインカレ選手がいるようなところではなくてみんな同じレベルだけど、チーム力が一番ある。それで青学にも勝っているから、こちらもチーム力で負けないように団結したい」


「今までの試合は差を付けられて負けていたが、今回は3―4であと一歩のところまでいってチームとして上がっていると思う。佐野がシングルス取れたのはチームとしても佐野としても良い流れをつかんだと思う。(最後は井上が敗れて明大の敗戦が決まったが)1年生なのに3―3で自分の試合でチームの勝敗が決まる状況にしてしまったのは上級生の責任だと思うし、1年生で不安に思っているので周りがもっと盛り上げられたら良かった。(次戦に向けて)3連敗したが二つ勝てば入れ替え戦はなくなるから、今までダブルスは1―1なので次は二つ勝って、絶対に勝ちたい」