白鴎大に敗れる 経験を積んだ一戦/関東大学1部リーグ戦

白鴎大に敗れる 経験を積んだ一戦/関東大学1部リーグ戦
 7日の対専大戦勝利から連勝とはいかなかった。第1クォーターこそ15―14と勝ち越して終えたが、シュートが思うように入らず、得点が続かない。ガードがうまく機能せずにボール運びが止まってしまう場面もあり、ペースをつかめないまま、48-60で敗戦した。

 スターターは小谷拓哉(文2=育英)、會田圭佑(法2=市立柏)、中東泰斗(文4=光泉)、伊澤実孝(政経3=愛産大工)、皆川徹(営4=京北)。

 立ち上がりは一進一退。第1クォーターの終盤で連続得点があり流れをつかみかけた。しかしその後はシュートが決まらない場面が目立つ。落ち着いて沈めたいフリースローのチャンスも活かせず、第3クォーターの終わりには立て続けに8点を入れられて点差が開く。第4クォーターの終盤は齋藤拓実(営1=桐光学園)の速攻で得点をあげたり、吉本健人(法3=藤枝明誠)、伊澤が3Pシュートを連続で決めたりと追い上げを見せたが、結局は及ばず48―60で敗戦となった。

 今日の敗戦にも、塚本清彦ヘッドコーチは「下を向いていない」という。チームになって日が浅く、まだ成長過程にいるという考えからだ。
 エースの安藤誓哉(情コミ4=明成)がアメリカに渡り、夏から有力なガードが抜けてしまった。ポイントガードはボール運びやオフェンスの動きの指示など、試合運びを定め、攻撃の起点となる重要なポジション。技術だけでなくコート全体を把握する視野や判断力が必要となるだけに、経験がものをいう。チームは安藤が抜けてまだ数カ月しか経っておらず、その経験が乏しい。今日ガードとして登場したのは1年生の齋藤や、小谷と會田のツーガードで、小谷においてはガードとしてプレーし出したのは8月下旬だという。
 今大会はプレーオフ制度があり、ひとまず4位以内に入れば、優勝するチャンスがある。今日の試合もガードを含めたチーム経験のための試合の一つと捉え、今は勝てなくても「10月に入るまでに手応えがつかめればいい」(塚本ヘッドコーチ)。
 全部で18試合があるリーグ戦はまだ始まったばかり。試合で経験を積み、成長していくチームに期待したい。

[渡辺由理佳]

試合後のコメント
塚本ヘッドコーチ
「(敗因は)ガードのところ。なかなか作れない。2カ月、3カ月だから。だからターンオーバーするところとか、流れの中でうちらの武器をうまいこと配分して使えない。それとチームのなかでフリースローが15分の6で落としちゃうのは流れ的には悪い。追いつくところでフリースロー落とすから。押し切るだけの力がない。だからここは我慢。ガードが若いから。ガードって言うのは経験だから、はっきり言ってインサイドみたいに1試合よかったからずっと同じようなことをやってくれるとは思ってない。ガードは今日の試合も経験だから。勝つ方向に行けばいい経験だし、負けるのも悪い経験。うちは若いだけに打っている手が遅い。育てなくちゃいけない方が今は大事になっている。1シーズンで、入れ替え戦もいれて育てるとは思ってないので、なんとかその前までにガードが1本立ちできれば。こっちが言ってることを理解できるようなものを夏休みの間までに作らないと。若いから、いいときもあれば悪いときもある。そう認識してやる。10月入るまでに手応えがつかめればいいかな。10勝8敗くらいが4位のボーダーライン。あとはプレーオフの1発勝負だから。それまでに作り上げて、やれるような状況をつくる。今回はプレーオフ制度があるから、逆にその1試合1試合をどう使っていくか。18連勝はないし、緊急でガードを付け焼刃で使っている形だから。今までベンチで使ってなかった選手と1年生でやっているからそんなうまいこといかない。これを乗り切ってやってあと1発勝負のところ(プレーオフ)でどうなるか、それとインカレ。それに向かってく形を作るからそんなにナーバスになってないし、下を向いてない。今日も、ゲームのひとつと捉える。今度郡山行って青学と東海大。今の組織力では太刀打ちはいかない。今の現時点では。ただ2か月後のインカレ戦のプレーオフではチーム力を引き上げたい」

中東
「2Pシュートの確率が多分28%くらいだったが、そこが反省点かと思う。フリースローが入らなかったのはぶつかり合いとかのなかで、自分のリズムで打てなかったところかが原因かなと思う。この前の専修戦とかは流れが良かったが、今日は止まったまま攻めることが多かったと感じた。みんなボールを持つとすぐに横を見てしまうので、攻め気を出すように言った。次の試合からは期待したい。週末は今2強のチームとの対戦なので、自分たちがどれだけやれるのかというところを試していきたい。リーグ戦は10勝8敗くらいでいきたい。負けは負けで、今日だったらターンオーバーが16個くらいでそれが敗因だったがそういうことを1つずつ分かっていけばいい。チームがまだ若いので、リーグ戦の後半で勝てれば。今の負けはあいつら(若い選手)にとっては初めての経験なんで、それはそれでいいかなと思う」

伊澤
「攻めるところが中と外で極端になってしまってボールがまわらなくてなってしまった。パスを回すことを意識しすぎて一体一やリングへの意識が低くなってしまった。時間がなくなってきたら見ることはあったけどそうなってしまうのは課題。今日はチームとして決まりごとを守れなかった。インサイドはイッサがいるときこそしっかり攻めないとイッサがいることに意味をもたせてしまう。今日はイージーシュートを多く落としてしまった。そこをもっとしっかりすれば勝てた試合だった。フリースローも15分の6と落としすぎた。今のスターターは入りはいいがそのあとが課題。後半戦に向けてもなんとかしないといけない。今週は青学、東海なので経験を積みたい」

  

  

  

  

  

  

 

  

  

  

  

  

 

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

    

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

    

  

  

  

  

  

  

  

  

  

◆第90回関東バスケットボール1部リーグ戦日程表◆
日時 対戦相手 会場 結果
9/6(土)14:20~ 対慶大1回戦 代々木第二体育館 ●明大55―80慶大
9/7(日)14:20~ 対専大1回戦 代々木第二体育館 ○明大75―60専大
9/10(水)14:20~ 対白鴎大1回戦 大田区総合体育館 ●明大48―60白鴎大
9/13(土)14:50~ 対青学大1回戦 郡山総合体育館 ●明大52―75青学大
9/14(日)13:50~ 対東海大1回戦 郡山総合体育館 ●明大39―59東海大
9/17(水)14:20~ 対国士大1回戦 大田区総合体育館 ○明大74―59国士大
9/20(土)12:40~ 対筑波大1回戦 専大生田体育館 ●明大64―74筑波大
9/21(日)11:00~ 対法大1回戦 専大生田体育館 ○明大72-54法大
9/27(土)16:00~ 対拓大1回戦 代々木第二体育館 ●明大54-78拓大
10 9/28(日)14:20~ 対慶大2回戦 代々木第二体育館 ●明大53―58慶大
11 10/4(土)11:00~ 対専大2回戦 つくばカピオ ○明大55―53専大
12 10/5(日)11:00~ 対白鴎大2回戦 つくばカピオ ○明大58―51白鴎大
13 10/11(土)12:40~ 対筑波大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大39―61筑波大
14 10/12(日)11:00~ 対法大2回戦 日体大世田谷体育館 ○明大69―56法大
15 10/18(土)16:10~ 対国士大2回戦 明大和泉体育館 ●明大68-76国士大
16 10/19(日)17:40~ 対青学大2回戦 明大和泉体育館 ○明大99―90青学大
17 10/25(土)16:10~ 対東海大2回戦 東海大湘南体育館 ●明大75―東海大105
18 10/26(日)16:00~ 対拓大2回戦 東海大湘南体育館 明大―拓大
19 11/1(土)未定 プレーオフ1回戦 代々木第二体育館 明大―未定
20 11/2(日)未定 プレーオフ2回戦 代々木第二体育館 明大-未定
◆第90回関東大学バスケットボール1部リーグ戦星取表◆
東海大 青学大 明 大 拓 大 筑波大 白鴎大 専 大 慶 大 国士大 法 大 勝敗 順位
東海大
○―
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
17勝
青学大
●―
○●
●○
○●
○○
○○
○●
○○
○○
12勝5敗
明 大
●●
●○
●―
●●
●○
○○
●●
○●
○○
7勝10敗
拓 大
●●
○●
○―
○●
○○
○○
○○
●●
○○
11勝6敗
筑波大
●●
●○
○○
●○
○―
○○
○●
○○
●○
11勝6敗
白鴎大
●●
●●
○●
●●
●―
○●
●●
●●
●〇
3勝14敗
専 大
●●
●●
●●
●●
●●
●○
○―
●●
●○
3勝14敗
慶 大
●●
●〇
○○
●●
●○
○○
●―
●●
○○
8勝9敗
国士大
●●
●●
●〇
○○
●●
○○
○○
○○
●―
9勝8敗
法 大
●●
●●
●●
●●
○●
○●
○●
●●
○―
4勝13敗
10月25日現在