
雨の開幕戦 打ち合いの末東農大に惜敗/関東学生秋季1部リーグ戦
真価を発揮できなかった。前半、東農大の効果的なダイレクトパスの連携からプレスを外され、リズムをつかめない。前がかりになったところをカウンターで突かれPCから先制点を許した。後半は終始ボールを支配し押し込みながら、またもカウンターから不要な追加点を与えた。試合後小池文彦コーチは「ほんの数回攻められて反則をしてPCを取られ決められる。うちは得点チャンスがあったにも関わらず決められない。そこの差が出てしまった」と今日の試合の敗因を語った。
初戦のプレッシャーがFWの積極性を奪った。前半からボールを支配するものの決定機をつくれない。仕掛けの迫力に欠け、獲得したPCはわずか2本。「決めなければいけないシュートチャンスが2回あった」(安部雄貴主将・商4=横田)と数少ない好機も決め切れない。さらには、得点が奪えない焦りから中盤の選手が縦へと急いでしまう悪循環に陥った。宮田知監督は「FWは『チャンスを外したらどうしようか』と弱気になったらダメで、そこは勇気と精神力が必要」と攻撃陣に奮起を促した。
黒星スタートとなったが、次節の慶大戦は2週間後と修正する時間は残されている。目標であるリーグ優勝のためには、これ以上の敗北は許されない。「勝つ試合をする」と宮田監督。結果にこだわるホッケーで確実に勝利をつかみ取る。
[萬屋直]
試合後のコメント
宮田監督
「FW、得点するべき立場の者達の強引さに欠けた。もっと敵をどかしてでもシュートを打つくらいの気迫がないと。丁寧にいき過ぎてチャンスをつぶしていた。この8月の合宿とか練習から言ってきたことだけど、まだ出し切れてない。大嶋(雄飛・文3=今市)がケガでかけているというのはあるけど言い訳にならない。それに尽きると思います。チャンスで決めるということ。FWは『チャンスを外したらどうしようか』と弱気になったらダメで、そこは勇気と精神力が必要。日頃から試合を意識したシュート練習とか、口酸っぱく言っているんだけど、練習のための練習を繰り返しているからいつになっても決められない。もう1回やり直せと指示しました。雨の影響はないです。目に入ったりしてイライラすることはあるので、落ち着いてプレーしろとは言ったんですけど、逆に涼しいし、体力面ではむしろ楽で、選手の交代も引っ張れるところは引っ張れた。春の王座は3位で、優勝した立命大との試合も1点リードしていて1-2で負けた。それを考えても、戦力的にはトップと変わらないので、インカレを取りにいこう、その前にリーグ戦をいい成績を残してからインカレに挑もうと。初戦が農大ということで、危惧するところはあったんだけれども、今日こういう結果になりました。ボールキープ率は勝っていたんだけども、チャンスはつくれても決定力がない。確実に決めなくてもシュートを打って相手の足に当ててPCを獲得してくれれば、次へ次へと展開していけるんだけど、せっかくサークルインしていても、消極的になって、敵に取られて自分の反則とかボールを失って、また自陣に帰らなければいけない。あそこまで行ったらゴールラインを割るか、シュートを打つか、相手の嫌がることをしないと。その辺のしたたかさが、なんか大人しいというか、そこを改善しないとトップは取れないかなと。2年生の佐々木とかは、春もかなり成長した。もっと秋も成長を期待しているんだけど、まだまだチャンスでボールを止められなかったり、ここぞって時にミスしたりね。大きなミスには見えないかも分からないけど、あそこでボールを抱えてくれていればチャンスになった場面っていうのは何回もあったので、まだまだ甘いかな。主将の安部ばかりに負担を掛けるわけにはいかない。次節は慶應戦になるんだけども、リーグ戦を考えると、2敗すると下位に沈んでしまうから、勝つしかない。なんとしても勝つ試合をする。選手ももう分かっていると思います」
小池コーチ
「夏は体力的なものを主に。山梨にも遠征して強いチームと試合もしてきた。フィジカルをつくり直してまた一からやり直してきた。体力はついてきているし体幹もしっかりしてきた。技術も問題ない。ゲーム展開としては予想通りだったが久しぶりの公式戦ということで失点が多すぎた。守備は悪いことはない。FWが点を取りきれない。そこに尽きる。展開的には明治のペースにできていたと思うが点が取りきれない、与えてはいけない3点目を与えた。ほんの数回攻められて反則をしてPCを取られ決められる。うちは得点チャンスがあったにも関わらず決められない。そこの差が出てしまった。後半始まる前2列目に焦らず縦に急ぎすぎないことを言った。横にずらしてタメをつくってから縦へパス。縦に急ぐなと指示して後半はそれができていた。味方の打ち込みに対するタッチシュートも狙っていけと指示もして前半よりできていた。もう勝つしかない。あとはセットプレーだったり守備面の仕方。慶應は縦に強いので縦の守り方。あとはFW陣の得点力、サークル内での強引なプレー、シュートを早く打つ。サークル内でまだまだ焦っているので落ち着いたプレーをさせる。そういったことに注意しながら練習の中でやらせていく。来週は社会人との練習試合もあるのでそこでも課題点を直して次の慶應戦に臨んでいきたい」
安部主将
「まず、失点の仕方が悪かったです。あとはFWの決定力。全体的にまだまだ、押し込めないところもあって、それが2-3と結果に出てしまったのかなと思います。自分のプレーは全然でした。自分が全く点を取れなかったので、チームに迷惑を掛けてしまった。決めなければいけないシュートチャンスが2回あったんですけど、そこを決め切れなかったので、そこを決めていればチーム的にももっと楽な試合運びができていたのかなと思います。負けていて、明治がガツガツいっていたこともあったんで、前半の残り10分だったり、後半の最初だったり、そこはずっと明治のペースでした。武器である持久力は生かせていたところもあったんですけど、結果が全てなので、まだまだ走り足りないです。目標はリーグ戦優勝なので、負けてしまったんですけど、残り2戦勝って、必ず優勝したいと思います」
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