都留文科大を下し苦しみながらも開幕3連勝 /関東大学女子3部リーグ戦

 開幕2連勝を飾ったものの、課題が浮き彫りとなった前日の立正大戦。切り替えを見せたいこの日は都留文科大との対戦となった。前日からの切り替えを見せた第1クォーターはディフェンスがさえ渡り、わずか4失点に抑える。しかし第2クォーターから相手の速い展開についていけず徐々に流れは相手に。最後は72―63でなんとか逃げ切ったものの、試合の中での修正に課題を残す試合となった。

 スターターは、川副舞(理工3=富士学苑)、千葉美知瑠主将(文4=東京成徳)、儀保梓(政経3=那覇)、伴真衣香(文3=東京成徳)、北浦彩加(国際3=大津)。

 苦しい試合をものにした。第1クォーターで大量リードを手にしたが、第2クォーターから徐々に相手のペースに飲まれる。外のシュートが当たりだし、早い攻撃を仕掛けてくる相手に対し、ディフェンスが対応できず徐々に点差を詰められてしまう。対する明大も5人のバランスのとれたオフェンスで得点を狙うが、つながりを欠きなかなか思うように得点できない。「アウトサイドのシュートが入らなかったのに単発で打ってしまった」(千葉主将)と焦りからか効果的な攻撃ができず、相手のディフェンスを崩せないままシュートに逃げるシーンも多く見られた。北浦、儀保、伴を中心にリバウンドでも奮闘を見せたものの、そこから得点に結びつけることができず自分たちのリズムを取り戻せなかった。それでも最終クォーターには相手の攻撃を抑える時間も増え、しっかりとリードをキープ。伴がリバウンドから確実に得点を重ね、追い上げムードの相手の反撃を断ち切った。72―63で勝利を挙げ開幕3連勝となった。

 前日からの切り替えを見せた。勝利こそしたものの課題が多く残った前日の立正大戦。朝のミーティングから切り替えて臨むことを話し合い、その成果がでた第1クォーターでは相手の攻撃を完全に封じ21―4と圧勝ムードを漂わせた。その後、いい流れを持続させられずに苦しんだが「前だったら1日で切り替えることができなかった」(千葉主将)と悪い中にも収穫を感じさせる試合だった。

 来週は文教大、桜美林大との対戦が控える。渡辺徹監督は「桜美林が1つの関門だと思っている」と話すが、勝利宣言も飛び出すなど選手たちは強気だ。ここまで開幕3連勝。来週も2連勝を決め、このまま全勝街道をひた走りたい。

[松井嚴一郎]

試合後のコメント
渡辺徹監督

「昨日の試合があまりにも悪くて選手も反省していたので出だしはまあまあよかった。途中から相手の早いペースについていけなくなってディフェンスのリズムも悪くなって崩れてしまった。楽に打たせないシュートをしないといけないがディフェンスの集中が長続きしないところでやられてしまった。そこは人数が少ないがやるしかない。来週の桜美林戦が一つの関門だと思っている。今日は勝ちは勝ちだけど選手もいい気分ではないと思うので切り替えて来週に臨みたい」

千葉主将
「昨日、入りからすごい悪くてそのままずるずるいってしまったので朝みんなで集まって切り替えるようにした。入りはよかったけど途中で集中力が切れて悪くなってしまった。前だったら1日で切り替えることができなかったと思うのでそこは収穫だと思う。ただその切り替えが続かないのが今の課題。ディフェンスでは1人が頑張ってもだめで、誰かが休むとそこが穴になってしまうので、全員が同じ気持ちで同じ方向を向いてやらないといけない。今日はアウトサイドが入ってなかったのに単発で打ってしまってたのがよくなかった。みんな心に余裕がなかった。もっと中と外のバランスをよくやれたらよかった。最後は自分が1番焦って試合を壊してしまったので熱くならないようにしていかないといけない。来週の相手は負ける相手ではない」

儀保
「1ピリはすごい声を出しながらできた。そのあと2ピリで悪かったのを最後まで引きずってしまった。1ピリに前日からの切り替えがしっかりできたのはよかった。最初の集中を最後まで続けないと上とはやれない。試合の中で修正していくということが課題。悪い流れのところでディフェンス頑張らないといけない。アウトサイドが悪くてもインサイドで頑張って簡単に点をとらないといけなかった。自分は大きくないのでスペースをつくって打たせたりしていくようなプレーをしていきたい。リバウンドシュートをもっと強くいければいい。悪い流れの中で途中出場するのは苦手ではない。そういうところで声を出して入っていくというのを高校から頑張っている。内容は悪いけどなんとか勝てたのはよかった。ここまで反省が必要な試合が続いているがいいことだと受け止めて無駄にしないようにしたい。(来週は)勝ちます!」