
1点差で日大に辛勝 2勝1敗に/関東学生秋季1部リーグ戦
悪い流れを変えた。後半の立ち上がり、相手ディフェンスが3―3と前に圧力をかけてから攻撃が全く通用しなかった。そしてリードが無くなりついには逆転を許した。完全に流れを日大に明け渡したが、それを断ち切ったのは吉野樹(政経2=市川)。「遠くでもシュートを打っていく気持ちを持っていた」(吉野)と動いたのは後半10分と12分。薄くなった相手ディフェンスの間に入り、連続でロングシュートを決める。松本勇監督も「吉野のシュートが大きかった」と大事な場面として吉野を取り上げた。
幾度の好セーブでチームを救った。キーパーの藤本寛史(営3=法政二)は相手のシュートを入れさせず大量失点を防いだ。「今までよりとらないといけない方向をとることがよくできた」とうまく改善点を直した。相手はより厳しいところにシュートを決めなければならなくなり、シュートミスを多発させた。
次は1部に昇格したばかりの順大戦。「相手は勢いを持っているが技術的には上回っているだろう」と松本監督。勝つべきところでこれ以上落とすことはできない。
[吉田周平]
試合後のコメント
松本監督
「後半吉野のシュートが大きかった。今日も堤に集中はしなかったが要所でやっぱり彼が決めていた。お互いミスが多かったが、それは練習で日々改善していくもの。サイドにパスを渡す展開にさせなかった。強いところはディフェンスが良い。それを目指している。順大は今のところ見ている限りシュートの威力があり、よく動くチーム。1部から昇格したばかりで勢いがあるが、技術的にはまだ上回っているだろう。しかしあまり下に見ないでやらないといけない」
堤主将
「今日は強い相手だった。今日の試合を落とすとインカレのシード権もきつくなってしまうので、試合前のミーティングでは絶対に勝つ、と話して試合に臨んだ。前半が終わってから、相手の流れになる時間は必ずあるからそこで崩れないようにやろうと話をした。それもあって後半相手のムードになってもずるずるいかないでやることができた。(後半の勝負どころでの退場は)逆にまとまってディフェンスができてばたばたしなかった。最後に守って速攻という形が貫けたのは良かった。まだチームとして出来上がっていない。上位とはチーム力の戦いになってくるのでもっとまとまらないといけない。あと2試合負けずに戦っていいムードで後半に向けていきたい。春に上位だった早大、日体大、筑波大や自分たちが負けた東海大といったところに対してしっかりやっていきたい」
池田稔(農3=藤代紫水)
「今日は相手が3、3で自分が下で動いて、ボールを回そうと思ったがそれができていた。ディフェンスも練習通りサイドに打たせないでしっかりやっていたので良かった。苦しいときに足を動かしてディフェンスできたところが大きかった。前半7点差を広げたが追い付かれがもう少し前半でリードしていればもっと楽になっていたと思う。順大戦は相手を下に見ないで自分たちのプレーをやっていきたい」
藤本
「今日は自分がとらないといけない方向をとることをしっかりやることと、とりながらその逆がどれだけとれるか、というのが大事だったが、今までよりそれがよくできた。得点力のあるエースというのはどこのチームにもいてそれを自由に動かすとやられてしまうが、そこを抑えられた。自分がやらないといけないことができていてとりやすかった。後半、点数が入らなくて抜かれるシーンもあったが、そこをうまく耐えたことは今後に生きてくる。これから控えている強いところがあるので今日は負けている場合じゃなかった。順大は見たことないが自分たちのやることをやれば負ける相手ではない。やることをしっかりやってベンチも出せるようにしたい」
吉野
「(日大に勝ったのは)うれしい。プレッシャーがすごくてディフェンスがうまい相手だったので攻めあぐねると逆に速攻をやられるので気を付けていた。ドリブルをするとディフェンスの餌食になってしまうがパスを狙うのも駄目なので遠くからでも(シュートを)打っていく気持ちを持っていた。チームの雰囲気もディフェンスも良かった。前の2試合はキーパーとかみ合わない部分もあったが修正できていた。後半、日大のプレッシャーに少しひるんでしまうこともあったが、落ち着いてできたので良かった。(後半の勝負どころでの退場は)あの時間の退場は相手にペースを持っていかれるし良くないものだった。そのあとディフェンスから速攻というのができて、課題としていたところなので良かった。順大は見たことないが他のチームとは違った勢いのあるチームなので最初は競っても落ち着いてやっていきたい」
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