2季連続3位 チームの進化見せる/関東女子大学秋季Aブロック対抗戦

2014.09.12
 価値のある3位入賞となった。関東女子大学秋季Aブロック対抗戦が富士山のふもと、静岡県御殿場市の富士カントリークラブで行われ、春季対抗戦に続き、2季連続で3位入賞を果たした。初日に首位と1打差の3位と好位置につけ、最終日はスコアを落としたが順位を守った。この結果、2年連続の信夫杯出場が決定。チームとしての強さを見せつけた。

 最高の滑り出しだった。初日は田中友理奈(法1=埼玉栄)が1アンダーとチームを引っ張るとほかの3人も1オーバー、2オーバーでまとめ、首位・東北福祉大、中央学院大と1打差の3位と好位置につけた。初のAブロック優勝も見え、期待も高まった。
 勝負の2日目は「少し優勝を意識した」(山本気恵・営2=米子北斗)と精神的に思い通りにプレーできない場面もあった。しかし、榎本剛之監督からは「自分たちのプレーに集中しろ」と声を掛けられたといい、大きくスコアを落とすことなく乗り切った。中でも泉谷若菜(商1=麗澤)は初日と同じ1オーバーでチームトップのスコアを出すと終始安定したゴルフでチームの3位入賞に大きく貢献した。
ルーキーの2人は8月末に行われた日本女子学生選手権にも出場。そこでの経験が生きたといい泉谷は「日本女子学生の反省点を修正していいプレーができた」と満足げに話した。惜しくも優勝には届かなったが、2日目は出場した5人全員が70台で回るなどチーム力の高さを見せた。この結果、昨年初出場を果たした信夫杯争奪日本女子大学対抗戦への出場を決めた。

 チーム内の連携が女子部の強さだ。練習ラウンドでは学年を混ぜて回り、コースマネジメントや声掛けをし合ったといい、縦のつながりも強いものになっている。古橋みづき(政経4=明大中野八王子)も「何でも言い合える関係」と今のチームを語った。誰かの調子が悪くても全員でカバーできるだけの実力もついてきたと同時に、昨年秋に信夫杯初出場、今春には全国女子大学対抗戦初出場を果たすなど大舞台での経験がチームを精神的にも強くしている。全国大会である信夫杯でも、今大会のような安定感のあるゴルフができれば上位に食い込むことができる。4年生にとっては最後となる団体戦で最高の結果を出すために、女子部の快進撃はまだ終わらない。

[石渡遼]

古橋
「合宿でも練習ラウンドでもスコアが出ていなかったので不安でしたが、リーグ戦は好きなので気持ち的には楽に臨めました。信夫杯は4年間の最後になるので楽しみです。全校でも十分に戦える戦力だと思うので一つでも上を目指していきたいです」

中田綾乃(商2=盛岡中央)
「リーグ戦では迷惑をかけてきたので今年こそ、という気持ちで臨みました。日本女子学生の後から調子が悪くてそれに対応できないまま2日間回ってしまいました。もっと修正できた部分はあると思います。信夫杯では4年生との最後の試合になるので優勝をプレゼントしたいです」

山本
「初日はバーディが取れていましたが最終日は取れず、いい出来とは言えませんでした。アップダウンの激しいコースで体力的な弱さも出てしまったかなと思います。優勝をちょっと意識した部分はありましたが監督に言われたことを思い出して自分のプレーをすることだけを考えていました。信夫杯では、関東のレベルは高いので自信を持ってプレーしたいです」

泉谷
「日本女子学生での反省点をうまく生かせたと思います。全員がベストを尽くせれば優勝も狙えたと感じています。4年生にはお世話になっているので信夫杯に連れていきたいという気持ちでした」

田中
「パターが決まらず強気で打つことができませんでした。一日目はショットが良く、72を出すことができました。しかし2日目は1番でボギーをたたいてバーディを取ることを意識しすぎてしまいました。信夫杯ではスコアを伸ばしてメダルを取りたいです」