(24)「全員で戦う」中原正義FWコーチ、土佐忠麿BKコーチ
部員の絶大な信頼の元、明治をけん引する中原正義FWコーチと土佐忠麿BKコーチ(平6法卒)。悲願の日本一へ、FW、BK共に更なる発展に全力を注ぐ。そんなお二人に、春シーズンの振り返りと秋に向けての意気込みを語ってもらった。
<中原FWコーチ>
――春シーズンを振り返ってください
中原FWコーチ:
――春シーズンに成長した選手は誰ですか。
中原FWコーチ:みんな成長しています。色々な選手が日替わりで試合に出ていたので、本当にみんな成長していると思います。
――今年のFWの特色は何だと思いますか。
中原FWコーチ:スクラムで全チームに勝てるチームです。
――どのような目標で夏合宿に臨んできましたか。
中原FWコーチ:FWのラインアウトのところと、キックオフの安定とモールのアタックとディフェンスの強化を目標としてやってきました。まだまだその強化は進行中ですが。帝京大戦から始まって、早稲田に勝った大東大戦でまたモチベーション上げて、そして最後は昨年負けてしまった立命大戦で、A、Bチーム共にボコボコに小村ヘッドコーチの話しだったので、そこはできたかなと。
――夏の帝京大戦を振り返ってください。
中原FWコーチ:雨でコンディションが悪かったので晴れたときにやったらどっちに転ぶかなというのはありますが、前半はよく頑張って戦ってくれたと思います。後半相手のメンバーが変わったところで明治が失点してしまったので、そこのメンタル的な部分とスタミナが課題だったかなと思います。スクラムは通用しましたし、ブレイクダウンの強さも通用していると思うので、あとは小村ヘッドコーチが言っている個ではなくチームでどうやって戦術を理解して戦っていくかというところを詰めれば秋には勝てると思います。
――これからどのようなところに重点を置いて練習していきますか。
中原FWコーチ:スクラムの更なる強化とモールのアタックとディフェンス、ゴール前にいったときに必ずトライを取ってくるというところです。
――こういうチームになっていってほしいというイメージはありますか。
中原FWコーチ:明治伝統のFWを全面に出すスタイルのチームです。そして今年はBKも良いので、そこでしっかりフィニッシュしてゴールというチームになってほしいです。FWが前に出てBKがつないでトライを取るというチームです。
――最後に目標をお願いします。
中原FWコーチ:18年ぶりの日本一です。
――ありがとうございました。
◆中原正義(なかはら・まさよし)
日体大OB。大学卒業後は東芝でFLとして活躍し、コカコーラウエストに移籍後選手とコーチの両方を経験した。その後、関東学院大でコーチを務め、2008年度から帝京大でFWコーチとして日本一に貢献した。
<土佐BKコーチ>
――春シーズンを振り返ってください。
土佐BKコーチ:結果は良い結果が出たと思います。それは選手の頑張りですし評価できますが、その中でも課題はあるのでしっかり練習で積み重ねて良い結果を出し続けられるようにしたいです。(帝京大戦は)どちらかというと勝敗よりどこまでチャレンジできるかということの方が一番のポイントだったと思うのでよくやれたと思います。それは選手が一番分かっていることだと思うので、次は菅平でもっと自信を持っていって欲しいです。
――今年のBKの強化ポイントはどこですか。
土佐BKコーチ:まずは状況判断。そして去年からそうですが、抜きにかかっていくということです。いい判断をして相手のディフェンスラインをしっかりブレイクしていくとことが大切なので、練習を重ねています。こういった点は基本的なことの積み重ねなので特に変わった練習はしていません。ストレングスコーチも変わってしんどい練習の中で正しい判断、確実なプレーをしっかりできるかできないかというところを重視しています。それはFWも同じだと思います。
――今年の明治はどんなチームだと思いますか。
土佐BKコーチ:全員で戦っています。FWだけとかBKだけではなく、どこからでも点を取れるようになって、トータル力が上がっていると思います。練習でもキャプテンを中心に4年生が引っ張ってくれているのが目立っています。下級生がそれについていくという形です。
――夏合宿のテーマを教えてください。
土佐BKコーチ:春にやったこと、チームがやろうとしていることを精度高くやることを重視していきます。そのために試合等でどれだけできるかというところです。時間は限られていますので、練習も確実に一回一回集中して、しんどい中でも確実に精度を上げたいです。そのためにはプレー中のコミュニケーションをしっかりとって、地味なところですが勝負のカギとなってくるところなので。みんな持っている能力はあるのでそういったことが大切だと思います。
――秋冬の戦い方はプランがありますか。
土佐BKコーチ:去年の反省から言うと、やはりミスが多かったです。ミスは付きものですが、カバーできるミスとどうしようもないミスがあるので、そこをしっかり判断してアタックもディフェンスも良いプレーが出来るといいです。強い相手やゲームの終盤では一つのプレーで勝負が大きく変わるので、チャンスをしっかりものにするのが大切だと思います。目標はもちろん優勝です。選手たちはみんな一生懸命やっているので、みなさん選手を見て応援していただければと思います。
――ありがとうございました。
◆土佐忠麿(とさ・ただまろ)平6法卒
WTBとして明治の黄金時代を支えた。卒業後はNECで活躍。現役引退後は天理高、U19日本代表コーチを歴任。2006年度からは関東大学対抗戦Bグループ所属の明学大でヘッドコーチを務め、3度の入替戦出場を果たした。
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