高梨、2本目で順位を落とし16位に終わる/妙高サマージャンプ大会

2014.09.01
 惜しくも入賞とはならなかった。葛西紀明(土屋ホーム)や高梨沙羅(クラレ)を始め日本を代表するジャンパーたちも出場する今大会。非常にハイレベルな戦いながらも高梨寛大(営4=北照)が1本目を終えて5位と健闘。しかし、2本目では風の影響から距離を伸ばせず、最終的に16位と順位を落とし悔しい大会となった。

 一人につき2本を飛び、それぞれの距離点と飛型点の合計で競われた。明大のエースとして今大会に臨んだ高梨。「1本目は会心のできだった」(高梨)。得意とする向かい風にうまく乗り90.5mとK点越えの大ジャンプ。飛距離では同率5位で高梨のほか二人が並んだものの、飛型点で0.5ポイントリードし単独5位に。ジャンプ界のレジェンド・葛西の6位を上回る好順位で2本目へつなげた。

 しかし、迎えた2本目は「悪くなかったが、風に尽きる」(高梨)と天候を味方につけることができなかった。納得のジャンプも追い風に対応しきれず距離を伸ばせなかった。飛距離83mと1本目から大きく後退し、最終結果は16位に沈んだ。今後の課題は空中でのバランスだ。好調の踏み切りから「うまくスキーと一緒に(体を)進めていけば追い風でも安定する」と分析。本格的なシーズンはまだ先だが、自身の修正点をこの時期に見つけたことは大きな収穫となった。

 試合後「一つのミスが大きく響いた」と振り返った高梨。トップレベルの選手が集う今大会で上位進出の難しさ、わずかなミスの怖さを再確認した。また、昨年より順位を落とした西方慎護(政経2=札幌日大)やルーキーの奈良拓実(商1=余市紅志)らも結果には満足していない。今年のサマージャンプは残すところあと3戦。万全の状態で冬を迎えるべく各々充実の夏を目指し奮闘する。