チームの機動力で秋季初白星/関東学生秋季1部リーグ戦

2014.09.01
 前日の敗北を忘れさせる勝利だった。堤由貴主将(営4=洛北)と吉野樹(政経2=市川)で得点が集中していた前日に比べ、今日は岩上義之(政経3=氷見)や田中周平(商3=長崎日大)などが得点源となり前半をリード。後半は追い詰められるも、終了5分前の3連続得点で最終的に36ー32で逃げ切った。

 一丸となって得点を重ねた。前半15分まで7―8と互角だったが、岩上や糸泰裕(営2=氷見)の両サイドが積極的にゴールに迫る。その結果生まれたディフェンスのスキを突き「みんなに余裕ができた」(田中)と攻め込んだ。前半18分には田中が相手ディフェンスの足が止まるカットインでシュートを決め、その後に東謙佑(法3=法政二)もロングシュートで続いた。
 後半は開始5分に池田稔(農3=藤代紫水)と堤のパス回しで相手を翻弄(ほんろう)した。終わってみれば36―32と前日は見られなかった機動力を表わせた試合となった。

春からの課題を克服した。試合前に松本勇監督から「周りを生かすプレーをしろ」と言われた堤。それに徹底してパスを回し続け、まんべんなくチーム全体で点を取ることができた。今季リーグでより堤に対してのマークが激しくなることが見込まれるが、これにより戦い方が広がっただろう。

開幕戦の悪い流れを断ち切った今日の試合。次の日大戦は持ち味の変則的なディフェンスに苦戦が予想される。「積極的に前を狙って日大ディフェンスを突破できれば明大の勝利につながる」と吉野。その強気な気持ちで、チームの白星を先行させたい。

[吉田周平]
試合後のコメント
堤主将

「昨日の負けは、ディフェンスができなくてそこから速攻につなげず自分たちのリズムができなかったからなので、今日はそこを修正しようと試合に臨んだ。前半はその守って速攻の形がしっかりできたのでリードして折り返すことができたが、後半相手がダブルポストになったときにポストのディフェンスを徹底することができなかったのは反省点。個人的には特に良くはなかったが、松本監督に『お前はあまりシュートを打つな、もっと周りを生かすプレーをしろ』と言われていたので、今日はそれを徹底した。周りはよくやっていたと思う。昨日負けて、初戦を落としてしまったのは非常に痛手ではあるが、そこで切り替えて今日ちゃんと勝ち切ることができたのは良かったと思う。日大は変則的なディフェンスで、上2枚が変則的に動くので、それにしっかり対応して勝ちにいきたい」

田中
「(試合前に監督や選手同士の会話は)昨日の試合は全部忘れて、いつも練習でやってきたことを今回もやっていくという思いで試合に臨んだ。(自分の今日のプレーは)前半はうまくパスを回せたが、後半堤さんにマンツーマンで(マークを)付かれた場面で、速攻を繰り出せなかったところが課題だと思う。前半から岩上が得点を入れてくれて、それでみんな余裕が出てきたから今回のようになったと思う。(次の日大戦では)パスカットがとても大事になってくると思う。ポジションをあまり考えず、ボールを持っていない人の動きを気にすることのできるセンターになりたい」

吉野
「個人的にシュートミスが目立って、全く駄目だった。今日も昨日に引き続き思い切り打っていこうと思っていたが、シュートミスから始まり、そこから自分の前にいこうとする姿勢も崩れていった。調子が悪かったので、そういうときにどういったプレーをするかをもっと考えてプレーするべきだった。今日は両サイドが取ってくれた分、ディフェンスが広がって上も攻めやすかった。堤さんに頼ってしまう部分もあったが、他のメンバーでも取れたところもあったので良かったと思う。まだチームが完全にできあがってはいなくて、ディフェンスもかみ合わない部分があるので、練習から調整して次につなげたい。(次に向けて)ディフェンスと速攻の位置取りを確認して、セットオフェンスではもっとサイドを使いながら上の生きるプレーをしていきたい。日大戦は、変則的なディフェンスでプレッシャーも掛かるので、パスを狙ってドリブルから入ったりするとカットの餌食になってしまうので、積極的に前を狙って日大ディフェンスを突破できれば明大の勝利につながると思う。強気な気持ちで頑張っていきたい」