後半に大失速で国士大に敗戦 秋季リーグを黒星スタート/関東学生秋季1部リーグ戦

2014.08.30
 この日から9試合に渡って行われるハンドボール秋季リーグ戦。開幕戦の国士大との一戦は日大八幡山体育館で行われた。前半こそディフェンスからの組み立てでリズムに乗るが、相手のロングシュートが決まりだすと完全に国士大ペースに。前半を1点ビハインドで折り返すと、後半にはさらに自分たちのリズムを失い、いいところなく22―30で敗戦。秋季リーグは黒星スタートで開幕した。

 ディフェンスからリズムをつくれなかった。1点ビハインドで迎えた後半。ディフェンスから流れをつくっていきたいところだったが、逆に相手にディフェンスからの速攻を許してしまう。するとオフェンスでも流れをつくれず、後半開始10分以上得点がとまる。特に前半から得点を重ねてきた堤由貴主将(営4=洛北)へのマークが厚くなると、他の得点パターンが機能しない。後半11分に吉野樹(政経2=市川)がミドルシュートを決めても流れの悪さは変わらず、後半はわずか8得点に終わった。ディフェンスでもシューターに対して当たり切れない場面が目立ち「ロングシュートに詰めきれなかったのが敗因」(堤主将)と、大量失点につながった。後半は最後まで自分たちの流れに持ち込めず22-30で敗戦。必勝を期して臨んだ開幕戦を黒星でスタートさせた。

 試合への入りはよかった。ディフェンスが機能し、相手に簡単にシュートを打たせないことで速攻も多く見られた。しかし国士大が食らいついてきたことで、なかなか離しきれなかった。それでも立ち上がりをうまく戦えたことはこの試合の収穫となった。堤主将へのマークが厚くなる後半の戦い方が今後は重要となる。

 初戦を落としたことでリーグ戦は厳しくなった。しかしリーグ戦はまだ始まったばかり。早いうちに修正できれば上位進出もまだまだ狙うことができる。まずは明日の法大戦。ディフェンスを改善し、リーグ戦初勝利を狙う。

[松井嚴一郎]

試合後のコメント
松本監督

「堤以外がもう少しできるとよかった。他が潰されてしまって、悪い流れだった。後半が一番うちの悪いパターンだった。サイドもいまいちだった。速攻も少なかった。ここのところ結構(開幕は)勝ってたからたまにはいいんじゃない。秋は堤のマンツーも想定して5対5の練習とかはしてきた。後半は守って速攻という、うちがやりたいことをやられてしまった。うちはポストもサイドも速攻が遅かった。ポストにはボールも落ちなかった。国士のディフェンスがよかったのもある。前半はそこそこよかったけど堤以外の得点が足りなかった。(法政は)上がある程度打っていかないといけない」

堤主将
「初戦勝つか負けるかでだいぶ違ってくるので絶対勝とうと臨んだけど今日の結果で次以降が厳しくなった。ディフェンスからリズムをつくっていくチームのカラーなので、ディフェンスが守れない、リズムがつくれない、オフェンス点取れない、という悪循環になってしまった。自分の方にマークよせて他で点が取れたらいいないいな思ったけどそれがうまくいかなかった。サイドはスタメンででてるメンバーか積極性に欠けるので考えてもらいたいところはある。ポストは結構被られたりしたのであまり空いてなかった。ダブルポストになったときに対角のポストが浮ききれなかったり、切って入っていったポストがうまくいかなかった。ロングシュートを詰めきれなかったのが敗因だと思う。キーパーは3年2人ベンチに入ってるので3年としての意識をもってほしい。明日勝たないと上位は厳しいので明日勝ってまた来週につなげたい」

吉野
「後半はもっとオフェンスの組み立てからしていかないといけなかったところを同じことばかりやってしまった。遠くから打たせすぎていたのでそこをもっと試合中に修正しないといけなかった。シューターに対して当たりきれなかった。堤さんのマークが厚いということは他が空いてるってことなのでもっとそれをいかさないといけなかった。自分がセンターになったときにスピードのある攻めじゃなかった。それができれば上も下ももっとやれた。相手の真ん中にでかいのがいたのでポストがあんまり空かなかった。よかった点は出だしはよかった。最初調子がよかったときにもっと離せてればよかった。明日の法政は春リーグのときも堤さんにマンツーついてきたので明日もそうなったら5人で強気でいけたらいい」